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エレキコミック第21回発表会『有様』

エレキコミック 第21回発表会『有様』 [DVD]エレキコミック 第21回発表会『有様』 [DVD]
(2013/04/03)
エレキコミック

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エレキコミック第21回発表会『有様』を観る。

エレキコミックは、同じ大学の落語研究会に在籍するやついいちろうと今立進によって、1997年に結成された。所属事務所はトゥインクル・コーポレーション。お笑いファンの間ではそのアドリブ性の高いコントに定評があったものの、なかなか売れるきっかけを掴めずにいた彼らだったが、2010年に『キングオブコント2010』決勝戦に進出する。過去の優勝者がいずれも職人タイプのコント師だったため、ライブを中心に活動していた彼らにも注目が集まったが、結果はまさかの最下位。しかし、その負けっぷりが、逆に話題となる。人呼んで「8位先輩」とは、彼らのことだ! 本作には、そんな二人が2012年7月12日から16日にかけて、銀座博品館劇場で行ったライブの模様が収録されている。

と、いうわけで、本作に収録されているライブが開催された2012年に、エレキコミックは結成15周年を迎えていたらしい。15周年。言葉の上では簡単に見えるが、実際に続けていくのは難しい。なにせ、生まれたての赤ん坊が、中学校を卒業しなくてはならない年数だ。ちょっとぼんやりしているうちに過ぎてしまうような、生易しい時間ではない。そんな、15年という長い歳月を経た彼らだが、そのスタンスは変わることなくバカ重視。シンプルで分かりやすいコントの数々は、「バカだなあw」と気軽に笑い飛ばすことが出来る。

まず、オープニングコント『アリ様』。これがいきなりバカバカしい。野球チームを結成するために旅に出るアリが主人公の漫画「アリ坊」の世界と、「アリ坊」を手掛ける漫画家の状況を交互に描いたコントなのだが、漫画家の(というか編集部の)都合に合わせ、どんどん「アリ坊」のストーリーがイジられていく様子がたまらなく面白い。読者アンケートで最下位になって打ち切られ、他の漫画家の穴埋めに復活させられ、また別の理由で打ち切られ……その度に、アリ坊の運命がご都合主義的にコロッコロと変わっていくムチャクチャさ! それでいて、読者の反応に一喜一憂せざるを得ない作家の辛さ哀しさも垣間見せているあたりが、なんともいえない味わいを生み出している。如何にも現代的なオチにも、思わず唸った。そうなんだよなあ、そういう風にして話題を得ることって、実際にけっこうあるんだよなあ……。サブカルに精通しているコンビだけあって、こういう視点のコントはお手の物だ。

これ以降のコントも、とにかくバカバカしい。奇抜な髪形をした薬局の店員がよからぬ薬品を今立に売りつけようとする『やっつんドラッグ』、やつい演じるポップでキュートなアーティスト“ヤリーぱこぱこ”がドイヒーな曲を熱唱する『ヤリー』、お馴染みやっつんだっつんが今回はスイカ割りに挑戦だ!『スイカ割り』など、おバカで下品なコントの揃い踏み。その中でも突出して下品だったのが、『ロウリュ』というコント。ロウリュとは、サウナ室内にアロマ水を含んだ蒸気を発生させ、それをタオルを使って熱風にして客に届ける入浴方法のこと。エレキコミックが、このロウリュを如何にしてコントに昇華しているのか……お食事以外のタイミングで、確認してもらいたい。ちなみに、彼らはこのコントを『キングオブコント2012』準決勝戦で披露したらしい。……バカだなあ。

個人的に印象に残っているのは、『願い』というコント。バカ過ぎて自身が経営する動物園が破産寸前まで追い込まれている園長を不憫に思った神様が、特別に動物園を救ってやろうと降臨するのだが……。この『願い』というコント、往年のエレキコミックを思わせる、やついの純粋無垢なバカバカしさがとても良かった。そうだよ、俺があの頃、大好きだったエレキコミックのコントはこういうコントなんだよ! そんなやついに対する今立のツッコミも冴えに冴えている。「テンポの恐ろしさよ……!」には、腹を抱えて笑った。こういうネタをまた作るようになったことは、彼らにとって大いなる第一歩……なのかもしれない。とにかく、今年の「キングオブコント」が楽しみだ。

そんな充実した内容になっている本作の唯一のマイナス点は、特典映像(ライブの幕間映像)が収録されていないということ。正直、ここ最近の単独DVDは、本編と同じくらいに特典映像の内容が秀逸だったので、それが収録されなかったのはかなーり残念。ライブのエンディング映像によると、どうやら某アスリートをモチーフとした映像コントなどがライブ中で放映されていたらしい。観たかったなあ、ア○ソック……。


■本編(78分)
「アリ様」「オープニング」「やっつんドラッグ」「願い」「ロウリュ」「ヤリー」「スイカ割り」「全開俳優」「いみしん」「エンディング」
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東京ダイナマイト

東京ダイナマイトのcomedeiangodの感想書いてくださいよ!
個人的になめこじゃぱん女子プロレス2012は新しい笑いの形だと思います。あのネタ初めて見たとき感動しました。上手く表せないですがあういうネタが新しい笑いの形だと思います。barのネタも新しいです。ツッコミの無いコントはたくさんありますが東京ダイナマイトのツッコマナイネタはいわゆるツッコミの無いコントとはまた違っていて新しいです。変にぼけなくても普通の会話や空気感で笑わせる笑いこそ一番笑えると思います。同じ形として松本人志のモーニングビッグ対談やピーピングライフっていうアニメやイッセー尾形のコントもそういう笑いです。みんなが過ごしているたわいのない日常こそ最大の笑い。逆に言えばコントとかお笑いなんか見なくても毎日生きていているだけで面白い事だらけなんですよ。
東京ダイナマイトはそれらの笑いより今はレベルが高いところにいると思います。こういうネタをもっと量産できれば怖いもんなしなのにちょいちょい外れネタもあるからもったいない。東京ダイナマイトもいい年なんでしょうがないですけどね。若手でこういうネタするコンビが出てきたらライブシーンに多大な影響や反響を与えられると思うんですけどね。
菅家さんは東京ダイナマイトのこういうネタを見てどう思いました?衝撃を受けましたか?長文ですいません。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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https://twitter.com/Sugaya03

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