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大阪まで来ました(二日目)

2013年4月20日(土)。

8時35分起床。慣れない場所での睡眠だったからか、寝たり起きたりを何度も繰り返した末に、この時間に覚悟を決めて起きる。とはいえ、しばらくはカプセルの中でゴロゴロ過ごした。携帯電話をイジったり、読みかけの本の続きを読んでみたり。その後、あれこれと準備を済ませて、午前9時30分ごろにホテルを出る。シティボーイズミックス『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』の開演時刻までは町をぶらぶらして、然るべきタイミングで朝食を取ろうと考えつつ。

とりあえず、Twitterで大阪在住のフォロワーさんに教えていただいた、落語CDの在庫がハンパないというCDショップ「大十」へ向かう。ホテルから大十までは、近くはないが決して遠くもないという距離で、街の風景を眺めながら歩いているうちに、気が付けば店の前に到着した。……が、まだ開店していない。看板を見ると、開店15分前という時分だったので、周辺をウロウロすることに。しかし、そこは日本橋、秋葉原に次ぐ天下御免のオタク街。漫画・アニメに手を出しまくっていた20代前半の頃ならいざ知らず、今や単なる演芸好きなおじさん候補として、オタク最前線からすっかり遠のいてしまった私には、そこはまったくもって未知の世界でしかなかった。そのうち、行き場を失ってしまった私は、どうにも我慢できなくなってしまい、店員さんが店を開けているのをいいことに、半ば強引に中に飛び込んだ。違う、おっちゃんが悪いんやない、おっちゃんのことを迎えてくれへんこの街が悪いんや……と思ったかどうかは、定かではない。

そんな淀んだ気持ちもそこそこに店内を見渡すと、そこには日本橋の街並みとは違う意味で別世界が広がっていた。なんと、そこには棚一杯の落語CDが、ズラーッと並んでいたのである。ポニーキャニオンやコロムビアの様なメジャーレーベルは勿論のこと、ワザオギレーベルやキントトレコードの様なインディーズレーベルまで、多種多様のラインナップ。快楽亭ブラック師匠はまだしも、柳家小満ん師匠の一般に流通されてなさそうなCDもある。感動に打ち震える私は、思わず近くにいた店員に「こ、ここで働かせて下さい!」と某千尋みたいなことを言いそうになったが、そこは堪えて、更に店の奥へと踏み込んでいく。奥には階段があり、上の階へと行くことが出来る。二階は中古CDのコーナーで、三階は中古VHS・DVDのコーナーだった。二階の中古CDコーナーにも沢山の落語CDがあったので、どれを買おうかしばらく考え込む。『三遊亭歌武蔵"大"落語集 支度部屋外伝/植木屋娘』、『桂小金治(1)「三方一両損」「禁酒番屋」』、『小朝の夢高座 Op.1「牡丹燈籠 ― 御札はがし」』と悩みに悩んで、最終的に小朝のCDを購入する。そして再び一階に戻り、柳家小満んのCD(『支那の野ざらし』『意地くらべ』『芝浜異聞』を収録!)と、昨年10月に亡くなられた古今亭圓菊のCD『古今亭圓菊 えんぎく・ぎんざ・らいぶ』(『妾馬』『粗忽の釘』を収録)を購入する。なんとも、そこはまさしく桃源郷であった。
 
店を出たら、すぐさま地下鉄の駅へと移動。旅行用のボストンバッグをコインロッカーに預けて、なんば駅から御堂筋線で中津駅に向かう。駅に到着して、近くの出口から地上へと飛び出すと、目前にラーメン屋を発見する。ややJRの駅から離れた場所だからなのか、近辺にはあまり人の気配を感じられない。こういう場所にある店こそ、観光客は救ってやらねばならぬ……と考えたかどうかは忘れたが、とにかくその店で朝食兼昼食を取ることにする。店の名前は「ラーメン四天王」。後で調べたところによると、関西を中心に全国展開しているラーメンのフランチャイズ店であった。……助けいらないじゃん! 四天王ラーメンを注文、まあまあ美味かった。ライブ鑑賞前なのでサービスの生ニンニクは控えたが、入れたらもっと美味しかっただろうなあ……。

食後、会場である梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(どうでもいいけど、無駄に格好付けた名前の施設だな)を探して歩く。地図を見た印象だと、それほど迷うことはないだろうと思っていたのだが、そこそこ歩かされた。……もしかして、方向音痴なんだろうか。普段は、田舎暮らしということもあって車移動が主なので、こういう徒歩での移動は本当に疲れる。行き先がはっきりしない状況だと、余計に。なんとか辿り着くと、そこは大阪駅の下にあるかっぱ横丁からすぐ側だった。かっぱ横丁は、以前に私がR-1ぐらんぷりに出場するために大阪を訪れた時に立ち寄った、古本屋が居並ぶ素敵な場所である。無論、その勢いで立ち寄るが、以前にも感じた半可通を寄せ付けないガチの雰囲気に気圧されて、それでもなんだか大人の熟練された世界に飛び込ませていただかせているような気分になって、なんとも居心地が良かった。こういう店の親父に憧れるなあ。

午後12時半、開場時刻になったので会場に向かう。会場であるシアター・ドラマシティは建物の地下にある。エスカレーターで階下に向かうと、そこには沢山の人の行列が。なんだ、この人の多さは。全席指定なのに、開場前からこんなに人が並んでいるのか。「都会に来たんだなあ……」としみじみ実感しつつ、私自身も後へ並ぶ。無論、チケットを持っている人ばかりが並んでいるので、ずんずん進む。スタッフの人にチケットをもぎってもらい、ロビーへ。シティボーイズミックスのライブにはパンフレットがあると聞いたので、すぐさま物販の列に加わる。物販では、パンフレットの他に、DVD-BOXや演出の宮沢章夫、出演しているいとうせいこうの著書が売られていた。噂に聞いた『想像ラジオ』も売られていた。読んでみようか、どうしようか。予算の都合により、その時はパンフレットのみを購入する。一旦、トイレで用を足し、ホール内へと移動。指定された席は前から三番目という好位置だったが、実際に座ってみるとステージ上の舞台美術がちょっと視界に入って来る微妙な席だった。とはいえ、前の方の席であることには変わりがなく、とりあえず良しとした。

午後1時、『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』開演。ライブは、オープニング映像も何も無く、あまりにも、あまりにも自然に始まった。大竹まこと、きたろう、斉木しげる、中村有志、いとうせいこう。オープニングからお馴染みの面々が登場するも、誰も声をあげない。静かに、ただ静かに、ゆっくりと過ぎていく時間。でも、ふとした瞬間、大きな笑いが巻き起こる。基本的には静かだが、起こるべきタイミングで圧倒的な笑いが起こる、この快感。そこには、場数を踏んできたベテランであるからこそ成し得た、熟練された下らなさがあった。短すぎる2時間が過ぎて、ライブは無事に終演を迎える。エンディングのフリートークでは、中村がいとうに「今日はヤクザの気分で演じる」と言っていたと証言、どういう意味かと考えていたが、オープニングで中村がきたろうの頭を掴むというアドリブをして「こういうことだったのか!」と気付いた話で大笑いしたということくらいは、ここに書いても支障はないと思う。宮沢氏にはたしなめられていたけれど、いいアクセントだったから、今後も続けてもらいたいなあ。

終演後、真っ直ぐと地下鉄の駅へ向かい、中津駅からなんば駅へ。荷物をコインロッカーから回収し、昨夜と同じカプセルホテルに預けて、再び外へと飛び出す。町をぶらぶらしていると、以前にも訪れたことのある中古CDショップ(名前失念)に辿り着く。なんとなしに店に入ると、古今亭圓菊のCDを再び発見。「大十」には置いてなかった『圓菊GINZA LIVE(4)』だったので、購入。『蒟蒻問答』『目黒のさんま』を収録。もしかして、これが現時点では生前最後の音源なんだろうか。ジュンク堂で兵庫県に住んでいる旧友と合流し、のんべんだらり。夕飯を食べたという彼に合わせて、地下街にある喫茶店へ。私はチョコレートパフェを頼み、友人も似たようなものを頼んでいた。およそ半年ぶりの再会とあって、これといって懐古的なトークを弾ませることはなかったのだが、お互いが好きなラーメンズの話になるとそこそこ盛り上がった。近々、小林賢太郎が民放に出演するという話を聞いたときの彼の顔は、なかなかの驚きぶりだったな。私たちは再びジュンク堂の前で別れた。腹が減っていた私は、その足で噂に聞いた「大勝軒」を訪れた。ボリュームが凄いという評判に物怖じして、並を注文。結果、物足りず。とはいえ、あんまり食べるのもどうかと思い、そのままホテルに戻って風呂に入って寝た。

……が、眠れない。どうにもこうにも落ち着かない。はっきり言ってしまうと、エロい気分になってしまったのである。時計を確認すると、午後10時を回ったところ。場馴れした人間ならば、まだまだ宵の口だというような時間である。思い切ってホテルを出て、エロい店を探すことに。幸いにも(?)、ケータイで既に幾つかの店に目星をつけていた。いざいかん、エロスの宝を求めて! ……しかし、外は雨。風も吹いている。商店街のアーケードを飛び出すと、雨風降り注ぐ最中だ。それを無視して行こうとするも、今度は店が見つからない。ケータイサイトの地図が曖昧で、土地勘がない私にはさっぱり雰囲気が掴めないからだ。それでも、右へウロウロ、左へウロウロ、それっぽい場所を片っ端に回ってみるが、見つからない。最終的に「俺は雨の降り注ぐ大阪の夜に何をしているんだろう……」と空しくなって、諦めることにした。途中、何もせずに戻るのは寂しいので、ファミレスに立ち寄って疲労した分の栄養補給にカレーを食べた。おまけのハンバーグが無性に熱くて、口の中を火傷しそうになった。ついでに、その店特性のアルコール飲料などを頼んだら、会計がそこそこの値段でびっくりした。うーん、店名通り。

12時過ぎ、ホテルに戻る。時計を確認して、どれだけ探し回っていたんだと、我ながら驚く。このエロに対する執念は中学生と変わらんな、などと無意味に悦に浸る。雨にさらされて肌寒くなっていたので、再び風呂へ。真っ直ぐ露天風呂に向かい、そこで全裸のおっさんたちと戯れ、浴場に戻ってくると、サウナ用の水風呂に仰向けで浮かんでいる人がいてビックリする。寝ているのか、なんなのか。ピクリともしない。(もしかして……)と思いつつも移動していると、アカスリコーナーのおばちゃんに「あっちで人が死んでんで!」と言っている人がいて、(やっぱりー!)と心の中で叫ぶ。野次馬根性丸出しに、水風呂まで舞い戻り、近くの風呂に入って仰向けのおじさんの様子を伺っていると、普通に立ち上がって普通に何処かへ行った。……なんと紛らわしい。

午前1時半、就寝。色々と狂った夜だった。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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