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『落語こてんパン』(柳家喬太郎)

落語こてんパン (ちくま文庫)落語こてんパン (ちくま文庫)
(2013/04/10)
柳家 喬太郎

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当代きっての人気落語家、柳家喬太郎が五十席の古典落語にまつわるエピソードをつづったエッセイ本。ネタの粗筋や見どころ・聴きどころについても書かれていて、落語愛好家は勿論のこと、初心者にも優しい内容になっている……んだけどさー、本当のところをいうと古典落語を知るのには音源をあたるのが一番だと思うんですヨ、私は。昭和の名人と呼ばれた歴々の口演を収めたCDやDVDも数多くリリースされてるし、なにより人気・実力を兼ね備えた現役の落語家だって沢山いるんだから。先に文章で内容を理解するよりも、レンタルショップかどっかで人気落語家の音源・映像を借りた方がいいんじゃないかなあ、とか思っちゃったりなんかしちゃったりして。

あとさ、先に「落語愛好家は勿論のこと」って書いちゃったけれど、本当は落語愛好家の人向けでもないんだよね。というのも、(回にもよるけど)文章の半分くらいは落語のあらすじだから、既に落語を識っている人には魅力半減なのよさ。で、解説にしても、そこそこ落語をかじっている人だったら割と聞き覚えのある話が多くて、そういう意味ではやっぱり初心者向け。でも、やっぱり初心者にはまず落語そのものに触れてもらいたいから……そうなると、誰向けの本なんだって話になっちゃう。多分、ベストの使い方としては、この本で興味を持った落語の音源なり映像なりをあたってもらう、いってみればガイド本として読むべきなんだろう。ただ、ガイド本としても、ちょっと内容が偏りすぎ。ほぼ毎回、この落語を得意としているオススメの落語家の名前を紹介しているんだけれど、柳家関係者が多すぎる! 幇間じゃあるまいし、自分の師匠の名前をどんだけ出すんだよ!(まあ、さん喬師匠はテクニシャンな落語家なので、仕方ないといえば仕方ないんだけれど) こういうのを目の当たりにすると、落語評論家といわれている人たちもあれでしっかりしているんだなーっ、とか思ってしまう。

なーんて、ケチョンケチョンに書いてしまったけれど、柳家喬太郎というイチ落語家がネタに対してどのように向き合っているのかが分かるという意味では、ファン必見の一冊になっていると思う。で、自称・喬太郎師匠のファンとしては、けっこう楽しく読んだのよね、実際。あーっ、そうだそうだっ、そういう楽しみ方がベストなんじゃないか。まず、レンタルショップで喬太郎師匠のCDかDVDを入手して、聴くなり観るなりして、そこそこファンになってみたところで本書を読んで、これらのネタを実際の師匠がどういう風に演じているのか思いを馳せてみる。で、たまらなくなってきたら、実際に寄席なりホールなりに出向いてみて、ナマの口演を体感する……うーん。なかなか悪くないんじゃないか。ただ、それをするには、喬太郎師匠のソフトってあまりにも少な過ぎるんだよネ。なァーんとかなんねェーもんかなァー。

とりあえず師匠、次は新作落語について語る本でどうっスか。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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