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「THE MANZAIツアー in三木町」

複数の漫才師が出演するライブ「THE MANZAIツアー in三木町」を鑑賞するために、三木町文化交流プラザという所に出掛けてきた。タイトルに“THE MANZAI”とあることから、出演しているのはいずれも『THE MANZAI 2011』及び『THE MANZAI 2012』において結果を残してきた漫才師ばかり……と思っていたのだが、いざメンバーを確認してみると、どちらかの大会で決勝戦に進出した経験があるのは八組中四組、しかも最終決戦への進出に至った漫才師はゼロというビミョーな組み合わせ。とはいえ、その出演者の中にある非よしもと芸人・磁石の名前がなんとも魅力的で、今回の鑑賞を決断するに至った次第である。

THE MANZAI 三木町

会場に到着したのは正午を迎える直前のこと。開演時刻ギリギリの到着だったので随分と慌てたが、いざ会場前に行ってみるとまるで人気がない。よくよく確認してみると、開演時刻を1時間ほど勘違いしていた。チケットを手に入れてからその瞬間まで気付かずに間違えて覚えていたのだから、なんとも間抜けな話だ。とどのつまり開演時刻は午後1時。時間的に余裕が出来たので、しばらく近辺を散策して回る。会場の近くにはスーパーとドラッグストアが建ち並んでいたが、特に何の用事も無いので素通りだ。そのスーパーは高松駅近郊へと直結している琴平電鉄の駅に隣接している。今回、私は自らの車で直接会場へと向かったが、電車で来ることも可能であるようだ。駅の名前は“学園通り”。その名の通り、すぐ近くに県立三木高等学校があり、散策の最中に何度か女子高生とすれ違いになった。……良い。何がどうというわけではないが、とにかく良い。うどん屋は二軒ほど確認できたが、朝食が遅かったのでそれらも素通りだ。

一通り見て回ったところで、再び会場前へ。先程とは打って変わって、沢山の人が集まっている。開演30分前とそれなりの時刻だったので、それらの人たちに混じって私も会場に入る。ロビーには物販コーナーがあり、既に沢山の人だかり。どういう品物が売られているのかを確認したかったのだが、なにせ人が多いので覗き込めない。仕方がないので、その近くのベンチでしばらくぼんやりしていることに。物販コーナーは男性が一人で切り盛りしていた。会社のスタッフには見えなかったので、もしかしたら若手の芸人さんだったのかもしれない。ふと、目の前にある階段の陰で、ちょっと露出度の高いワンピースを着た女性がもぞもぞしていることに気付く。なんだろうかとなんとなしに見ていると、手提げからTシャツを取り出して、それを着始めた。よくよく見ると、そのTシャツには「ブスは待つ!!!」の文字が。磁石ファンの人だっ! 地方ライブにもこういう人が来るんだなあ、と妙に感心してしまった。……というか、あれって公式グッズ? それとも自作? なんだか妙に気になってしまった。その後、物販コーナーが空いたので、覗きに行く。お菓子、シャーペン、トイレットペーパーなど、妙に消耗品が多い。よしもとの商人根性が伺える。せっかくなのでとタカトシライオンのミニタオルを購入。300円だった。

開演10分前、指定席に着く。隣の席の女性が凄い貧乏ゆすりをかましていて驚く。お笑いライブを観に来ているのに、なんでそんなに神経を揺さぶるのか。物凄いストレスでも抱えていたんだろうか。近年稀に見る貧乏ゆすりであった。反対側の席は若い男性で、どうやら学生さんの様だった。まったく面識が無いのに話かけられたので、最初は面喰ってしまったのだが、お笑い大好きな人だったので妙に話を弾ませてしまった。今にして思うに、三木高等学校の学生だったのかもしれない。

幕が上がる前に、前座として“香川住みます芸人”の梶剛が登場する。かつてムーディ勝山とともに“勝山梶(後にアイスクリームと改名)”というコンビとして活動していた梶。当時はまったく華が感じられなかったのに、そこでの彼は随分と輝いているように見えた。個人的に“住みます芸人”というシステムには批判的だったのだが、こういう進展も起こり得るのだなあと妙に感心。……そういえば、以前に鑑賞した兵動大樹のトークライブで前座を務めていた、先代の香川住みます芸人・どさけんって今は何をしているんだろう?(※後で調べてみたら山口住みます芸人になっていた) 手慣れたトークで観客のテンションを上げて梶は退場、ライブの幕が開く。

ライブは前半と後半に分かれていた。タイトルは適当に。

■前半
学天即『クイズ』
モンスターエンジン『実は怖い話・自転車の練習』
スーパーマラドーナ『怖い話・悪い輩を切り捨てる』
磁石『ショートコント・ショート漫才・父親になって息子を叱る』

梶剛による休憩時間

■後半
ライセンス『CM・カーナビ』
ダイノジ『親父・エアギター』
テンダラー『学生だった頃・ミッションインポッシブル』
中川家『香川県』

出演者全員による抽選会


細かい感想は以下。
 
『THE MANZAI 2011』と『オンバト+』でのオンエアでしかネタを観たことがない学天即にはそれほど期待していなかったのだが、これがバカに面白かった。ネタを始める前に、自己紹介と確実にウケる細かいやり取りを盛り込んで、しっかりと客をツカんでいたおかげだろう。勿論、ネタそのものもしっかりと面白かった。四条の下らないボケを確実に打ち返していく奥田のツッコミには改めて感心。続くモンスターエンジンは、ウェットで陰鬱な西森の世界に観客を引き込んでいく不可解な漫才を披露。徹底して距離を置いた大林のツッコミが逆に西森の世界を増長させていく様は、見事の一言だ。おっさんがまたよく似合うんだよなあ。

スーパーマラドーナと磁石は期待していたこともあってか、ちょっと残念な印象に。スーパーマラドーナの漫才はどうも観ていて気持ちが入らなかった。先日の『オンバト+』で拝見したネタから始まったために、ちょっと気持ちが冷静になってしまっていたのかもしれない。ただ、内容よりも展開で見せるタイプのネタなので、それまでのしゃべくりの面白さを活かした漫才の後だとちょっと……というのはあった。後半はアクロバットなネタということもあって、けっこうウケてはいたが……とはいえ、スーパーマラドーナはまだまだこれからのコンビなので、この出来の甘さも納得できる。問題は磁石だ。今回、彼らは何を思ったか、いきなりショートコントを披露するという暴挙に出たのである。それも、1回や2回ではなく、5回。この5回という回数がなかなかクセモノ。1回や2回であれば「漫才のツカミとしてちょっとショートコントを演っているのかな?」と観る側も察することができるが、これが5回となると、「もしかしたら、このまま漫才をやるつもりがないのではないか?」という不安が生まれてしまう。そんな感情を抱いたまま漫才を観たところで、そりゃ笑えるわけがない。磁石ほどの漫才師が、どうしてこんなバカなことをしてしまったのか、どうも理解に苦しむ。裏で余程のアクシデントが生じていたというので無ければ……その後の漫才では立て直していたけれど、あれはちょっと酷かった……というか意味が分からなかった。あれは本当になんだったんだろう。白昼夢か?(追記:磁石が披露したショートコントの中に、漫才ネタ『ホームステイ』の導入をそのまま再利用したネタがあったのも気になった。久しぶりに佐々木の外国人キャラが観られたのは嬉しかったが、どうもやる気の無さを感じずにいられない)

ここで休憩時間。梶がゆるーい客イジりを展開し、一息つく。

後半の一番手はライセンス。彼らのネタは『M-1グランプリ』敗者復活戦での漫才しか観たことが無かったのだが、これがとてつもなく面白かった。藤原の挑発的なボケと、それをジャマしない程度にツッコんでいく井本のバランスが絶妙で、彼らならではの漫才がきちんと提示されていた様に思う。全国規模のツアーを開催できるだけのことはある。もしかしたら彼らを支持しているのは顔ファンの人たちだけじゃないかと思っていた、あの頃の僕を殺してやりたいですね。ライブDVD観なくちゃ。ダイノジは漫才の形式を崩しまくった大地イジり倒し漫才を披露。トリュフを探す豚、楽屋で子どもにおっぱいをあげる母親豚、敬礼しながらトンカツ屋へと運ばれていく豚……もう何度も目にしたイジり芸なのに、まったく飽きさせない地力の強さ! 最後は大地のエアギター芸で締め。もう何年も前に話題になった芸だけれど、今でもまったく色褪せない。

そんな場を盛り上げまくったダイノジの後を任されたテンダラーは、ひたすら自分たちの漫才に徹する。学生ならではの出来事をテーマにしたネタでこまめに笑いを取って行き、ジワリジワリと会場を自分たちの空気へと変えていったところで、『ミッションインポッシブル』のあのテーマに載せたスパイ漫才で一気に畳み掛ける! 流石の一言。トリは中川家。どんなネタを披露するのかと思ったら、まさかまさかの全編「香川」に関する話だけで乗り切るというパワープレイ。なんでも、中川家の父親は香川の出身だそうで、幼い頃によく香川に連れて来られたのだそうだ。その当時の思い出話を中心に、香川に関する様々な事物に礼二が悪口を言う(by剛)という漫才……というか、殆どフリートークだ! でも、「駅の構内アナウンス」「新幹線のトイレの音」などの細かいネタを付け足していって、それを骨太な漫才として成立させてしまうところが、中川家の恐ろしいところ。しかし、まさか剛が殆どボケることなく、最後まで突っ切ってしまうとは……。

最後は抽選会。出演者全員のサインが書かれたポスターが貰えるという話だったが、カスリもせず。とはいえ、ダイノジの大地がスナックのママみたいなテンションで進行していたのがかなり面白かったので、良しとする。抽選ボックスを引く芸人たちのボケにもきちんとリアクションを取る大地ママ。今回のMVPは間違いなく彼だろう。盛り上がりのうちにライブが終了したのは午後3時少し前。およそ二時間ブッ通しで笑い続けたので、すっかり身体は疲れ切っていたが、充実感はそれなりにあった。9月には高知でも複数の芸人によるライブが開催されるらしいが、行ってみようか止めておこうか……。
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わざわざ有難う御座います。
ファンの方については、Twitterの方で偶然知ることが出来ました。
素晴らしい情熱だと思います。ちょっと「ビクッ!」ってなっちゃいましたけどw
ああいう方がいらしたからこそ、ちゃんと漫才をやってもらいたかったですねえ…。
「THE MANZAI」を掲げている以上、お客さんも漫才を楽しみに来てらしたわけですし。
また、唯一の非よしもと勢で、地方ではなかなか観ることの出来ない芸人さんなんで、
そこはちゃんとして欲しかったです。
昨年末にリリースされたDVDも面白かったのになあ…。

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
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