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ドラマ版『歓喜の歌』を見た

 立川志の輔による創作落語を原作としたドラマ、『歓喜の歌』を見た。最近、映画にもなって、そこそこ話題にもなったアレである。映画版では小林薫が演じていた主人公の事務主任を大泉洋が演じている。調べてみると、「水曜どうでしょう」のディレクター陣がドラマ化したのだそうだ。ふーん(あんまり興味が無い)。とりあえず観賞してみた。

 まず驚いたのが、設定が大きく改変されていた点だ。原作の創作落語では、市民会館の事務主任のミスによって「ママさんコーラスとママさんコーラスがダブルブッキング」しているのだが、ドラマ版では「市政20周年記念報告会とママさんコーラスがダブルブッキング」していたのである。うーん……ダメとは言わないけれど、この改変はどうなんだろう。なんというか、小さいものが大きいものに立ち向かうかのような構図になっていないだろうか。いや、思想的にそういうのが気に入らないっていうんじゃなくて、あまりにもドラマとして単純すぎるというか。実際、この設定のせいで、事務主任の活躍ぶりがイマイチ活きていなかった気がする。……まあ、それは大きな問題ではない。実際、今回のドラマでクローズアップされていたのは主任側ではなく、ママさんコーラス側だったわけだし。

 それでも、ママさんコーラス隊のメンバーの一人が癌に侵されているという設定は、いただけない。こういう安直に視聴者を泣かせようとする設定は、この原作においては不必要だったと思う。というか、実際にドラマの中でも浮いていたし。少なくとも、原作が描こうとしていたのは、そういうことじゃないだろう。多少の改変は問題無いが、流石に原作の方針に背くような改変は控えるべきだろうに。おかげで、ママさんコーラスの背景にある「ママさんたちの日常の苦労」が、あまり描かれていなかった感。……というか、終盤の盛り上がりなんか丸々改変されていたからね。クリーニング屋を出せ!

 ただ、原作では殆ど登場しなかったコーラスの指揮者をクローズアップしてくれた点は、評価したい。個人的にも、市民会館側やママさんコーラス側の表情は見えてきたのに、指揮者の表情がまったく見えてこないあたりに、ちょっとだけ不満を抱いていたので。

 それと映像表現も、かなり良かった。いわゆる昔ながらの邦画って感じのカメラワーク、音楽(本間昭光は良い仕事をしていた!)、影の作りには、心をグッと掴まされた。正直、「これ映画じゃないの?」とすら思ったもんね。役者陣もしっかりと仕事をこなしていた(特にふせえりは求められている以上の仕事をしていたと思う)し。ドラマとしては、かなりクオリティの高い作品に仕上がっていた方だと思う。

 それでも惜しむらくは、。癌さえなければ、もっと納得の出来る作品になっていたと思うんだよなあ。あの癌、癌さえ無ければ……って、なんだか俺が癌患者みたいだけれど。うーん……惜しい!
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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