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『超可動ガール 1/6 1』(OYSTER)

超可動ガール1/6(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))超可動ガール1/6(1) (アクションコミックス(コミックハイ! ))
(2013/05/10)
OYSTER

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テレビアニメ『少女→惑星探査』の主人公“ノーナ”に惚れ込んだアニメオタク・房伊田春人は、「フィギュアに手を出したら取り返しのつかないことになる」という定説に不安を抱きながらも彼女の1/6フィギュアを購入する。すると、そのフィギュアが勝手に動き始め、更に自分自身を本物のノーナだと言い始めたのである。そんな彼女の姿を見て、春人は思った。「フィギュアに手を出したら取り返しのつかないことになる……こういうことだったのか!」。かくして、二人の奇妙な同棲生活が幕を開けたのである。

現実には存在しない二次元のキャラクターが、フィギュアという特殊な形とはいえ実体化するという、いわば「オタクの夢」を描いたギャグ漫画である。但し、いわゆる美少女キャラとの明るく楽しいドタバタな日常は、殆ど描かれていない。むしろ、作中で重要視されているのは、「二次元のキャラクターが現実に現れた場合、どのような行動を取るのか?」というリアリズムの追求である。

例えば、序盤で春人のことを謎の巨人として認識したノーナは、彼を注意すべき存在として攻撃態勢に入るのだが、たまたま部屋に置いてあったブルーレイディスクを見つけて、態度を一変する。実は、そのブルーレイディスクは『少女→惑星探査』の予約特典で、作中に登場するアイテム“メッセージレコード”と同じデザインで、それをきちんと保管している春人を高度な知性を持つ学者だと勘違いしたのだ。このプロセスの無理の無さ。また、別の回ではノーナが結婚という儀式についてテレビで得た知識でしか理解していなかったり、原作で恋愛の要素が無かったためか男女の交際についてまったく理解していないことなどが描かれていたりと、とにかくリアルに展開されている。

もちろん、まだ第一巻の段階なので、あくまでも序盤の説明程度に書かれているだけの可能性も否定できない。ただ、本作の作者であるOYSTERは、以前の作品『男爵校長』においても、ポップで個性的なキャラクターたちがドタバタする四コマ漫画として連載を開始したにも関わらず、巻数が増えていくにつれて、過剰ともいえるほどにキャラクターや世界観を掘り下げていった実績がある。だから、きっと本作も、このままで終わることはない。ノーナがどうして動き始めたのか、どうして春人の家で動き始めたのか、そして二人はどうなってしまうのか……今から、その結末が楽しみなシリーズだ。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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