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『つり球』

つり球 6【通常版】 [DVD]つり球 6【通常版】 [DVD]
(2012/11/21)
逢坂良太、入野自由 他

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江の島へと引っ越してきた男子高校生・真田ユキは、他人とコミュニケーションを取ることが苦手で、これまでに親しい友人を持ったことがなかった。ところが、同じ日に転校してきた自称・宇宙人のハルに強引に釣りをするように言われ、“釣り王子”という恥ずかしい異名を持つクラスメートの宇佐美夏樹からの指導を受けることに。当初は嫌がっていたユキだったが、少しずつ釣りに対して興味を抱くようになり、気が付けばどっぷりとハマってしまう。また、釣りを通じてハルや宇佐美と交流を深めていくうちに、三人の間に熱い友情のようなモノが芽生え始める。そんなある日、江の島に不思議な現象が巻き起こる。その原因は……?


“青春”と“SF”に“釣り”の要素を盛り込んだ作品である。一見すると上手く絡み合わない様にも見えるこれらの三要素が、不思議としっくり……どころか、反発し合うことなく一つの作品の中でしっかりと混ざり合わさっている。しかも、それらの要素は決しておつま程度の扱いではなく、完全なるド直球で取り入れられているから恐ろしい。主要人物たちは紆余曲折を経て着実に友情を深めていくし、宇宙からの生命体によって地球が侵略の危機に晒されるし、釣りのハウツーも手を抜くことなくきちんと描かれている。そんな緻密な台本の上で、個性豊かな登場人物たちが動き回るのだから、面白くならないわけがない。繊細で緊張すると般若の様な顔になってしまう主人公の真田ユキ、自称宇宙人で不可思議な言動ばかり取り続けるハル、母親を亡くして家族と少しギクシャクしている“釣り王子”の宇佐美夏樹、そんな三人のことを観察している謎の高校生(25歳)アキラ・アガルカール・山田。この、シリアスとコミカルのごった煮にしたような面々によって、話は更に面白味を増していく。何処に出しても恥ずかしくない傑作といえるだろう。

ただ、難点として、全体的に女性ウケを狙っている感が強く出過ぎている。主要人物たちはいずれも線が細く、いわゆる草食系男子の雰囲気が強い。彼らはいずれも不器用で、その思想の違いからぶつかり合うたび、過剰に距離を縮めている(肉体的な意味でも、精神的な意味でも)。女性たちは、そんな彼らと一線を引いていて、そこにはあくまでも男の世界が広がっている。……はっきり言ってしまうと、ボーイズラブ臭が強いのである。特にユキとハルの距離感は尋常じゃない。最終回間際の二人のやりとりは、まるですれ違いによって離れ離れになりかけた恋人たちの様だ!

その点さえ気にならなければ、一見の価値あり。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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