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1年。


子どもの頃は1年がとても長いことのように感じられたものだが、いわゆる成人を過ぎて、社会人として日々の労働に勤しむ人間になってからというもの、本当に1年があっという間に過ぎていく。この1年間、自分が何をしてきたか、何を言ってきたか、何をされてきたかを振り返ってみると、それら一つ一つは確かに濃厚であったように当時は思えた筈なのだが、過ぎてしまうと全ては過去の出来事、いわゆる思い出として処理されてしまうから不思議だ。結局、1年の大半は平凡な毎日で構成されていて、そこに非日常的な時間をはめ込んだとしても、最後には圧倒的な日常に飲み込まれてしまうのである。ならば、それならば、これから先の人生をまともに歩んでいくことに、果たして何の意味があるのだろうか。このまま生きていたとしても、結局は平凡な日常とともに忘れてしまうというのに。

だが、人は思い出す。忘れてしまったことを、唐突に思い出す。消えてしまったと思っていた記憶が、ふとした瞬間に呼び覚まされる。そして、そんなこともあったっけ、なんてことを思って笑ったりもする。忘れてしまった思い出を完全に失ってしまうことはない。それらが厚みを帯びていくことで、人間はより人間としての風格を見せるようになる。そこで何が得られるか、何を感じ取れるかは分からないが、何かが生じる可能性はゼロではない。そのために忘れちまえ、そのために思い出せ。そのために、この日常で生きるのだ。

あれから1年、これから1年、まだまだ先は長い模様……。
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No title

自分も今年の8月に祖母が居なくなって、もうすぐ3ヵ月経ちます。
まだ忘れる事はまだないのですが、1年経つとどんな気持ちになるんだろうと読みながら思ってしまいました。忘れてしまうのがちょっと怖い


No title

自分の時は、しばらくショックで呆然としてましたね。それから立ち直ろうとしたら、今度は激しい喪失感に苛まれる始末。仕事中にアレの姿が見えたり声が聞こえたりして、唐突にハッと振り返ったりして、同僚を大いに心配させました。今は割とフラットです。近いうちに旅立つであろう祖父母の世話をしろと念じておりますw

忘れてしまうのは怖いです。本当に怖いです。でも、嫌でも思い出してしまうので、大丈夫…と思うんですけどね。私もこれから先、30代、40代と年齢を重ねていくにつれ、完全に忘れてしまうのではないかと不安になることはあります。なので、本文は期待です。きっとそうだろう、そうでなくっちゃ…。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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