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『ぱいかじ南海作戦』

ぱいかじ南海作戦 DVDぱいかじ南海作戦 DVD
(2013/01/23)
阿部サダヲ、永山絢斗 他

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仕事を失い、妻とも離婚して、何もかもを失ってしまったカメラマン・佐々木は、ふとした思いつきで沖縄へとやってくる。飛行機から船へと乗り継いで、更にレンタカーを運転して、辿り着いたのはとある島の果てにある砂浜だった。そこで出会った四人のホームレスたちと意気投合した佐々木は、彼らに南の島での時間の過ごし方を教わる。すっかり四人のことを信頼していた佐々木だったが、ある日の朝、彼らが自分の荷物とともに姿を消していることに気が付いて、呆然とする。しかし、色々な喜びを教えてくれた彼らのことを通報する気にもなれず、ただただ途方に暮れるばかり。そんなある日、休暇を取って沖縄にやってきた若者“オッコチ”と、関西出身の女性二人組“アパ”と“キミ”がやってきて……。

本作のことは、テレビのコマーシャルで知った。ただ、そのコマーシャルでは、阿部サダヲが南の島で楽しく過ごすという情報しか伝わってこず、正直なところ「どうせ南の島で心が洗われたとかなんとか言うだけの、手抜き映画なのだろう」と思っていたのだが、監督・脚本を細川徹(※シティボーイズやラバーガールの舞台を演出する作家。また、コントユニット“男子はだまってなさいよ!”を手掛けていることでも知られる)が担当している知り、今回の鑑賞と相成った。原作は椎名誠の同名小説。未読である。

基本的に、ファンタジー色の強い作品だ。いくら南の島とはいえ、大の大人が一人でいつまでも同じ砂浜に滞在できるとは思えないし、そんな如何にも怪しい人物と旅行者が自然に共同生活を始める流れも無理を感じる。まあ、この辺りのことは、総じて「南の島だから仕方がない」と断じてしまってもいいだろう。先にも書いたように、原作の小説は未読だが、印象としては原作を踏襲した作りになっているように感じた。少なくとも、三木聡監督の『イン・ザ・プール』の様にやりたい放題な印象は受けない(※三木氏もシティボーイズの舞台を演出していたので、ファンとしてはついつい両者を比較してしまう)。南の島での暮らし方や、ホームレスの侵略を警戒してテントの周辺に罠を仕掛けるくだりなどは、原作に忠実なのではないだろうか。……あくまでも読んでいないが。ただ、時たま見られる笑いどころに、細川徹のセンスが垣間見えていた。例えば、ホームレスと決着をつける場面のバカバカしい見せ方などは、まさしく細川のセンスであった。

惜しむらくは、あまりにも急展開なオチだろう。ネタバレになるが故に細かい説明は出来ないが、なんとも投げっぱなしなオチである。どうやら、このオチは原作にあるものらしく(※あまりにもどうかと思ったので、鑑賞後にネットで感想を調べて回ったのである)、細川もかなり悩んだのではないかと想像される。今の時代に生きているイイ年を重ねた大人が、こんな『未来少年コナン』みたいなことをするわけがない。このオチで、それまで自然に受け入れられていた南の島ファンタジーが、非現実的なモノとしてはっきりと認識させられてしまった。惜しい。実に、惜しい。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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