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CMのくせになまいきだ。

東京ガスのCMが話題になっている。


就職活動中の女性が母親の優しさに涙する。良くも悪くもありがちなお涙頂戴だが、どうしてこのCMが話題になっているのか。なんでも、このCMは今年2月から放送され始めたらしいのだが、「リアルにできていて心が痛む」などのクレームが寄せられたために、早々に打ち切られたのだという。しかし、最近になって映像を見た人たちが、「どうしてこれが打ち切りに?」と疑問の声をあげ、話題として注目を集めたわけだ。何がきっかけなのかは知らないが、およそ半年前に打ち切られたCMで盛り上がるというのは、なんとも呑気な話である(←人のことはいえない)

一般的に、打ち切りになってしまうCMというのは、その内容に明らかな問題が生じている映像だと認識されている。例えば、性的にイヤらしい、映像が汚らしい、出演者が下半身を露出している、表からだと鏡張りに見えるトラックが映っている、土から頭だけを出している人の口に食べ物が次から次へと詰め込まれていく、などなど。テレビという大衆に娯楽を無料で配信するご都合ビックリドッキリメカに適した、清く正しく美しい映像こそがCMに相応しいのである。ぽぽぽぽーん。でも、この東京ガスのCMは、そういった類の映像ではない。それなのに、どうして打ち切られたのか。

思うに、これがCMだったから、打ち切られたのではないだろうか。テレビやラジオに慣れ親しんでいる人間にとって、CMはとても日常的なモノだ。その内容に、思わず笑ってしまうこともあるだろうし、逆に感動して泣いてしまうこともあるだろうけれど、それらの感情は日常とともにフラットになっていく。当たり前の風景として処理されるようになる。CMとは、そうなるべくして、そうなってしまうものなのである。しかし、その意味において、この東京ガスのCMは感情に立ち入り過ぎている。

就職活動は艱難辛苦の連続だ。正解の見えない行程を、何度も何度も何度も何度も踏みしめていかなくてはならない。そんな状況下にある人が、このCMを日常的に見せつけられていたとしたら、どうだろうか。自主的に無視することの出来る番組とは違い、CMは突発的に放送される。提供元を確認すれば避けることも出来るだろうが、そこまでしなくてはならない義理は無い。

日常的に流れるCM、それを日常的に見させられる就活生とその家族、これらを踏まえた上で、「リアルにできていて心が痛む」というクレームに目を通せば、なんとなく打ち切られたのも分からなくもないという気になるのではないだろうか。

個人的には、後継のCMの方が好きだ。


私も今年は里帰りしようかしら……(←実家暮らし)
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No title

東京ガスのCMといえば家族の絆・お弁当メール篇がグッときますね
高校時代に親に弁当を作ってもらっていた身にとっては、心にしみるものが

No title

動画を確認しました。
オチのキレがいいですねえ。先の長いフリが利いている。
…そういうことじゃないですねw 失礼しました。
僕も弁当作ってもらってました。
何のお礼もしてないぞ、そういえば。うーん。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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