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『流れ星ベストネタライブ「回帰」』

流れ星ベストネタライブ「回帰」 [DVD]流れ星ベストネタライブ「回帰」 [DVD]
(2014/07/02)
流れ星

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『流れ星ベストネタライブ「回帰」』を観る。

流れ星は浅井企画に所属する漫才師だ。同じ高校の同級生だったちゅうえい(中島仲英)と瀧上伸一郎によって、2000年に結成された。そのクセの強い世界観と強烈なギャグが入り混じった漫才には定評があり、『爆笑オンエアバトル』では無傷の20連勝という前人未到の記録を達成している。2013年には『THE MANZAI 2013』決勝戦にワイルドカードとして進出、惜しくも予選敗退となったが、その舞台で披露された「肘祭り」は視聴者に大きな衝撃を与えた。本作には、そんな彼らが2013年7月12日に開催した、ベストネタライブの模様が収められている。

『爆笑オンエアバトル』で流れ星の漫才を観ていた私は当時、彼らがどうして『M-1グランプリ』の決勝戦に上がれないのかが不思議でならなかった。確かに、流れ星の漫才は、技術で魅了するタイプではない。オーソドックスなしゃべくり漫才、ストレートな漫才コントとは一線を画した、イロモノともいえるスタイルだ。しかし、彼らの漫才には、他に類を見ないバカバカしさがあった。また、そのバカバカしさに、確固たる自信が見えた。ますだおかだ、タカアンドトシですら成し得なかった“『爆笑オンエアバトル』無傷の20連勝”という記録は、決して伊達じゃなかった。それなのに、彼らは勝てなかった。2013年、あの瞬間を迎えるまで、彼らが日の目を浴びることを許されなかったのである。……何が言いたいのかというと、『THE MANZAI 2013』決勝戦のステージに上がるよりもずっと以前に、流れ星の漫才は完成されていたということだ。

『流れ星ベストネタライブ「回帰」』には、そんな『爆笑オンエアバトル』時代の流れ星の漫才が数多く収録されている。聞いたところによると、過去の単独ライブDVDには収録されていなかった漫才を中心に構成されているのだとか。つまり、過去のアルバムには収録されていなかったシングルを一挙に集めた、ファン待望のシングルベストと言っても過言ではない作品なのである。事実、どの漫才でも、これまでDVDに収められていなかったことが不思議なくらい、流れ星の魅力が存分に発揮されている。老人のゲートボール離れを危惧したちゅうえいが様々な対策を提案する『ゲートボール』、ツンデレな女性が好きな瀧上のためにちゅうえいがツンデレ少女になろうとする『ツンデレ』、戦国時代にも漫才はあったのか?秀吉と信長に扮した二人が戦国時代の漫才を想起する『戦国漫才』など、その設定からして珍奇で異色。それでいて、決して状況の面白さだけに頼らず、更にひねりを加えたボケをかましてくるのだから、なんともたまらない。

個人的に印象に残っているのは、ちゅうえいが日本一怖いおばけ屋敷を考案する『おばけ屋敷』。自由度の高さが故に暴走しかねない危険性を孕んだ設定を、きちんと「おばけ屋敷」としてのニュアンスを残した上でボケ倒していて、とても面白かった。ご陽気なサンバのリズムが始まっても、決して世界観が崩れない絶妙なバランス感覚が素晴らしい。また、あの「肘祭り」が繰り広げられる『じいちゃん子』も、ライブならではのロングバージョンでがっつり収録。ちゅうえいの一発ギャグ密度も高く、ファンではない人にもオススメできる作品といえるだろう。

ただ一点だけ惜しいのは、一つ一つの漫才の時間が比較的短めなために、流れ星の漫才に浸り切る前にネタが終わってしまうところ。なにせ56分の収録時間に12本の漫才が凝縮されているのだから、そりゃ物足りなさも感じるというものだ。とはいえ、本作があくまでも“ベストネタライブ”であることを考慮するなら、この物足りなさも当然といえるのかもしれない。つまり、「これで物足りないというのなら、単独ライブもご覧になられてはいかがでしょうか?」ということなのである。そして今、流れ星は自身初の全国ツアーを予定しているとかなんとか。ああっ、なんという商売上手。きっとDVD化もされるんだろうなぁ。楽しみだなぁ。


■本編【56分】
「ゲートボール」「オレオレ詐欺」「おばけ屋敷」「ツンデレ」「献血」「昔話」「戦国漫才」「自衛隊」「じいちゃん子(肘祭りロングver.)」「越後屋」「セレクトショップ」「友達」

■特典映像【40分】
「ちゅうえい 一発ギャグ検定」「単独ライブ反省会」「ちゅうえいギャグベスト3」「流れ星のギャグチャレンジ!」
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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