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『白酒ひとり壺中の天 火焔太鼓に夢見酒』(桃月庵白酒)

白酒ひとり壺中の天 火焔太鼓に夢見酒 (落語ファン倶楽部新書009)白酒ひとり壺中の天 火焔太鼓に夢見酒 (落語ファン倶楽部新書009)
(2013/09/25)
桃月庵 白酒

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『噺家が闇夜にコソコソ』にレギュラー出演中の落語家、桃月庵白酒の自伝。落語家の自伝本といえば、落語とのセンセーショナルな出会いから師匠に入門するまでの流れを経て、それからの奮闘ぶりを中心に描いている印象が強い。しかし、本書はいきなり、白酒が早稲田大学の落語研究会に所属し、ユルーい学生生活を送っていた頃の話で幕を開ける。なんだよ、落語家としての厳しい修業時代とかの話を書いて、俺たちサディストの性感帯を刺激しろよ、などと思ったり思わなかったり。ただ、この頃の話が、やたらめったら楽しい。自分のアパートの部屋よりも部室にいる時間の方が長かったとか、そういうバカ学生にありがちな話ばっかり。

ところが四年生になって、そんなバカ学生にも“卒業”という現実が迫ってくる。周りの仲間たちは就職の道筋を決めているのに、ただ一人だけ取り残されていく。そんな時に、ふっと頭に「落語家になろうかな」という意識が芽生えてくる。でも、芸人として、果たして食っていけるのか。この葛藤が実に生々しい。そして遂に、五街道雲助の門を叩く……もとい、玄関のインターホンを押す瞬間! 芸人への第一歩を踏み出した、その瞬間に本書はピークを迎える。その後の修業時代や大学以前のエピソードも面白いけれど、もうここが凄かった。全ての芸人志望者は、本書を読んで大いに共感すべし。で、芸人になったら、雲助の自伝『雲助、悪名一代』を読めばいいんじゃないかなあ。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
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