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「柳家花緑 独演会」(岡山)

18時開場、18時30分開演。会場は毎度お馴染み岡山市民文化ホール。物販コーナーには、手ぬぐい、書籍、CD・DVDなどが売られていた。朝日名人会シリーズの『柳家花緑1』を持っていなかったので、購入しようと思っていたのだが、そもそも売られておらず。『柳家花緑2』はあったが、持っているのでスルー。席は5列目の真ん中あたり。まあまあ良い席ではないかと思う。

前座は柳家緑太さん。演目は『桃太郎』。父親が話す桃太郎に子どもがケチをつける噺だ。前座噺の定番らしいのだが、あまり聴いたことのないネタだったので真面目に聴こうとしたが、やや単調な語り口と「昔の子に比べて最近の子は……」という言い回しに反感を覚え(恐らくはそういうマクラのネタなので、この件に関しては別に緑太さんが悪いわけではない)、気が付くとグッスリ眠っていた。というか最近、本当に落語会で寝過ぎじゃないか、自分。しっかり体調管理しないと。ちなみに緑太さん、もうすぐ二つ目になられるらしい。皆さん、応援してあげてください(←どのツラ下げて)

続いて、メインの花緑師匠が登場。岡山で落語会をすること、兄弟子・柳家小三治師匠が人間国宝になったことについてのマクラを軽く振って、『つる』へ。八五郎がご隠居に“つる”という鳥の名前の由来について教わる噺で、古典落語ではド定番中のド定番だ。で、正直なところ、「あっ、『つる』か……」と思った途端に、またもグッスリときてしまった。独演会に行く金でネットカフェのフラット席で寝てた方が良いんじゃないかって話だが、なんとか終盤で目が覚める。八五郎が付け焼刃で覚えた“つる”の由来を仲間に説明しようと躍起になっているくだりで、まさかのあの議員のあの会見パロディが披露され、寝起きにも関わらず大爆笑! 「あっ、寝ている場合じゃなかった!」と反省し、完全に覚醒した。

『つる』が終わっても幕は下りず。続けて、「居酒屋のお通しは落語でいう○○なのではないか」(ネタバレになるので伏せ字)という興味深い説を唱えた後、その説とは何の関係も無く『宮戸川』へ。門限を過ぎてしまって締め出された半七が、隣町の叔父さんの家に泊まらせてもらいに行くのだが、その後を同様に外に締め出された隣に住む女性・お花がついてきて……という、ちょっと色っぽい滑稽噺だ。音源では聴いたことのある演目で、そっちはあんまり面白いと感じなかったのだが、ナマで観るとこれがとてつもなく面白い! 半七とお花のハイテンポに繰り広げられるナンセンスなやりとりに加えて、師匠の端正な見た目からは想像もつかないダイナミックな動きで強引に笑いを取りに行く様は凄味の一言。そして、その時「そうか、花緑師匠は動きで観る落語家なんだな」と気が付いた。そこを意識して観れば、もっと面白く感じられるに違いない。というわけで、師匠を映像でちゃんと観てみようと思い、仲入り中に物販でDVDを購入。さっき見逃した『つる』が収録されているらしいので、チェックしておこう。

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(2013/01/25)
柳家花緑

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仲入り後はマクラもそこそこに『井戸の茶碗』。正直者のクズ屋が浪人と侍の意地の間で右往左往させられる人情噺で、これまたド定番中のド定番だ。で、またも正直なところ、「あっ、『井戸の茶碗』か……」と思ったのだが、今度は流石に眠らない。人情噺ということもあってかアクションは控え目だったが、ネタの出来はなかなか良かった。序盤の退屈な下地部分をスパスパッと編集し、「侍がクズ屋を探している」と話題になるあたりからじっくりと聴かせる流れになっていて、飽きさせないように工夫が施されていた。ちょっと地語りで強引に編集していたが、このくらいが丁度良いような気がする。奇声がやたら多かったのは少し気になったけど。ヘンチキリンな声で叫ぶのが好きだよなあ、ホント。それを愛嬌と見ようか、どうしようか。

終演後は、ロビーで物販購入者を対象としたサイン会。通常、終演後のサイン会は演者の準備時間を多少要するモノなのだが、花緑師匠は終演直後にロビーにいた。なんというプロ根性、なんというファンサービス。一人一人への対応もしっかりとしていて、中には顔をちゃんと覚えられている人まで。改めて、プロフェッショナルだなあと感心。自分の番、きっと私の寝顔を覚えているであろう緑太さんに「ゴメンネ」と小さい声で言いながら、DVDを渡す。緑太さんの手から、花緑師匠の手へ。DVDの盤面は狭いので、パッケージにサインを書いてもらった。わざわざビニール表紙の中から紙だけを取り出して、そこにサインをしてくれた。なんとマメな人だろう。「しばらく乾かしてから、また戻してください」と言われ、そして握手。熱くも冷たくもない、握り心地の優しい手だった。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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