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内向的に『はっぴいえんど』を語る

はっぴいえんどはっぴいえんど
(2002/09/11)
はっぴいえんど

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 はっぴいえんどのファーストアルバム『はっぴいえんど』(通称:ゆでめん)を先日、購入しまして、時間に余裕があるときなどに聴いているのですが、なんというか、その、なんともいえない憂鬱と言いますか、鬱屈とした感情に苛まれているわけでありまして、実にその、落ち着きません。

 はっぴいえんど、といえば私、てっきり皆『風街ろまん』の様な、とても爽やかな、一昔前の想像上の下町に吹き抜ける一陣の風の様な、そういう類いのものだと思い込んでいたのですが、いやはや、こうもどろっとした感触の音楽を奏でるバンドとは知らなかったので、困惑に次ぐ困惑、不安に次ぐ不安を重ねているのであります。

 この時代の音楽は知っているつもりで、私、はっぴいえんど以外にも、はちみつぱいなども聴いておりまして、知ったかぶりを決め込んでいたのでございますが、これはこう、私の想像の範疇を突き抜け、否、突き刺し、内臓に張り巡らされた毛細血管の一つ一つを解説されているような、そんな不安と驚愕に踊らされ、実に無知蒙昧、無礼千万。

 はっぴいえんどトリビュートで既に耳にしていた筈の楽曲たちは、姿を変えて、僕の心を不安不安。どうしてこうも不安なの、と、問いかけるように歌詞を眺めれば、それらは全て、ぐさりと突き刺す力強いメッセージが書かれている。そのメッセージの鋭さが、アレンジでより強調される、ということなんですね、きっと。

 例えば『春よこい』の主人公は、一人の正月の寂しさに「何処で間違えたのか」と後悔、だけどすぐに「だけど全てを賭けた 今は唯やってみよう」と語っているし、『しんしんしん』の主人公は、「都市に降る雪なんか 汚れて当り前」という言葉に対して「そんな馬鹿な 誰が汚した」と訴えるし、『はっぴいえんど』は「しあわせなんて何を持ってるかじゃない 何を欲しがるかだぜ」と語っている。

 そんな力強いメッセージたちが、ひ弱で生意気な僕の心を、まるで殺し屋のライフルの様に、正確に撃ち抜いてしまうから、僕はとっても不安になって、そして、それから、どうしようもなく憂鬱にしてしまうのかもしれないのだ。だからそう、僕はこのアルバムの電源を切って、すぐさま泉谷しげるの『青春の曲がり角』でも聴くべきなんだろうけれど、ここで引き下がるのも格好悪いと、まだプレーヤーからはっぴいえんどが聴こえてくるんです。

「ねえ 君は ほんとうに しあわせなの」
はっぴ「いいえ」んど
はっぴ「いいえ」んど
はっぴ「いいえ」んど
(『続はっぴーいいえーんど』より)

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はっぴいえんどと高田渡

またまた遅レスですが。

はっぴいえんど、「しんしんしん」が大好きなんです。

「風街ろまん」の「風をあつめて」なんかも好きですが。

この時代の音楽も好きなら、高田渡はもう聴かれましたか?
未聴なら是非一度。

僕が最初に聴いたのは、確か高田のデビュー盤、
五つの赤い風船とカップリングのアルバムだったかなぁ。

No title

>「しんしんしん」
あの尋常じゃない情景の描写と、何が熱気の様なものを感じさせるメッセージが、ズカズカ心臓に響きます。良い曲なんですけど、どうも…辛いなあ。

高田渡は気になってるんですけどねえ。フォークミュージシャンという紐で括って、そのまま放置してしまっています。『自衛隊に入ろう』とか『コーヒー・ブルース』とか、曲単位では聴いたことがあるんですけどね。レンタルで探してみようかしら。

しんしんしん

トリビュート盤ではキセルがカバーしていて、とても良かったです(「しんしんしん」)。「HAPPY END PARADE」(トリビュート盤)もオススメ。

No title

むしろ、僕のはっぴいえんどの入り口はトリビュート盤なんですよ(どうしてオリジナルじゃなかったのか) スピッツとMY LITTLE LOVER、あと山下久美子さんのカバーが印象に残ってます。良いアルバムだったなあ…。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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https://twitter.com/Sugaya03

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