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『キングオブコント2014』感想文(全組レビュー済)

キングオブコント2014 [DVD]キングオブコント2014 [DVD]
(2014/12/24)
ダウンタウン、シソンヌ 他

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■放送日
2014年10月13日

■司会
ダウンタウン(浜田雅功・松本人志)

■アシスタント
吉田明世(TBSアナウンサー)

■審査員(表記ママ)
アナクロニスティック、アルコ&ピース、インスタントジョンソン、インポッシブル、うしろシティ、うるとらブギーズ、エレキコミック、鬼ヶ島、かまいたち、GAG少年楽団、キャベツ確認中、グランジ、ザ・ギース、ザ・プラン9、ザブングル、ジグザグジギー、しずる、シャカ、ジャルジャル、ジャングルポケット、スパイク、ずん、ゾフィー、だーりんず、チョップリン、ツィンテル、天竺鼠、天津、トップリード、ななめ45°、2700、ニッチェ、ニブンノゴ、日本エレキテル連合、ニューヨーク、ねじ、パンサー、藤崎マーケット、ブロードキャスト、モンスターエンジン、や団、夜ふかしの会、ライス、レイザーラモン、ロッチ、ロビンソンズ、ロビンフット、ロマン峠、和牛、わらふぢなるお
 

【ファーストステージ・第一試合】
■シソンヌ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
『ラーメン屋』。ラーメン屋にやってきた、パチンコで負けたクズ。どっからどう見ても泥臭いシチュエーションなのに、そう感じさせない。設定を必要以上に掘り下げようとはせずに、洗練されたストーリーだけで勝負しているためだろう。ストーリーが展開するたびに「臭ぇラーメン」「博打で負けたら砂利食うんだよ……」「あんたぁ! 神様だったんだなぁ!」などの強烈なワードを盛り込んでいる点も見逃せない。しれっと貪欲に笑いと評価をもぎ取りに来ていることがよく分かる。しかし、このコントにおいて最も注目すべき点は、二人の演技力の高さだろう。一見すると、じろうがボケ、長谷川がツッコミを演じているように見えるが、両者は決してその役割を担っていない。二人はそれぞれの人物を演じているに過ぎない。だからこそ、台本の面白さが最大限に引き出される。ボケを演じていないからこそ、「あぁ! くっせぇ……!」が大きな笑いに繋がっている。お見事。……このコントの存在が、後のさらば青春の光に対する評価に、幾らかの影響を及ぼしたような気がしないでもない。

■巨匠(プロダクション人力舎)
『おじさんの作りかた』。競馬新聞でパチンコ玉をくるんでおじさんを作っているおじさんのコント。とてつもなくシュールな設定なのに、おじさんたちのダメさ加減がそれを凌駕していて、気にならなくなってしまう恐ろしさ。先のシソンヌと同様に“クズ”を取り扱ったコントではあるが、そのつくりは対照的といえるのかもしれない。「ランクの低いおじさん」「心臓だけ動かしてらっしゃる」「碁石みたいな目」などの“クズ”を示した様々な表現には惹きつけられたが、どうしておじさんを生み出しているのかを説明するくだりは、あまりハマらなかった。おじさんのクズな理由をあまりにもちゃんと説明し過ぎていて、そこに入れなかった人を救済する笑いの要素が組み込まれていなかったからではないかと思われる。子どもを追い込むくだりのオチが完全に読めたのも大きいか。とはいえ、リアルタイムで鑑賞している時は、その粗さもまた魅力に感じたので、その辺りをどう捉えるかは観る側の気持ちの問題なのかもしれない。うん。

■結果
先攻:シソンヌ(54票)
後攻:巨匠(47票)

シソンヌがファイナルステージに進出。

【ファーストステージ・第二試合】
■ラバーガール(プロダクション人力舎)
『子ども服』。友達の子どもに贈るための服を買いに来た大水と、そんな大水のぶっ飛んだ思考に翻弄される飛永店員によるシチュエーションコント。シソンヌに巨匠と異色のコントが続いた後だと、こういう正統派コントが逆に存在感を増す。いいネタ順を掴んだな。肝心の内容はいつものラバーガール。当たり前の様にムチャクチャなことを口にする大水と、店員と客という立場から激しくはツッコめないけれども思ったことがついつい口からこぼれてしまう飛永のやりとりが、たまらなく面白い。シソンヌと同様、彼らもボケとツッコミの役割を担っていないところがポイント。ごくごく自然にボケが生み出され、自然に処理されていく。それなのにボケの球数が異常に多い。これだけボケているのに意図的に見えない、それがどれほど凄いことか! しかも、一つ一つの当たりがデカいんだから、実に恐ろしい。たまに移動したり、スマホを取り出したりと、漫才コントだと難しい表現を取り入れている点も評価できる。最後にちょっとドラマチックな展開を匂わせるしたたかさも含め、実に素晴らしいシチュエーションコントだった。

■リンゴスター(プロダクション人力舎)
『スパイ』。とりあえず気になったのは、小川の若さ。他社にスパイとして潜入するも真面目さが仇となって社長になってしまったという男にしては、あまりにも若すぎて説得力に欠ける。その小川の上司(ないし先輩)を演じている平田も、また若すぎる。この違和感が大きな痛手であったことは間違いないだろう……が、内容はちゃんと面白かった。スパイとして潜入したくせに社員として全力で働いてしまった感覚のズレを掘り下げる工程も的確だったし、それなのに(元の)会社を裏切らない頑なさに言及するシフトチェンジも絶妙。Twitterでは、このコントを学園祭レベルと揶揄する声もあったらしいが、それは彼らの若い側面だけを取り上げたバカげた暴論と言わざるを得ない。ただ、『キングオブコント』の舞台で演じるネタとしては、ちょっと弱かった。彼らと同様、提示された衝撃的な事実を掘り下げていく構成を取っていた巨匠の後じゃなければ、もう少し評価されたかもしれないが。最後に余談。Twitterで彼らのコントが東京03に似ているというツイートを目にしたが、個人的にはプラスドライバーを思い出した。スパイが社長になるというマンガ的な設定もさることながら、小川の体型がどうもプラドラ大田を思い出させるんだよなあ……。

■結果
先攻:ラバーガール(83票)
後攻:リンゴスター(18票)

ラバーガールがファイナルステージに進出。

【ファーストステージ・第三試合】
■バンビーノ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
『ダンシングフィッソン族』。オリジナルのダンスで獲物を惹きつけて狩りをする部族の狩猟を描いたコント。ここまで続いていた会話や世界観で笑いを取りに行くスタイルとは正反対の、徹底的に意味の無い言葉とキレのある動きだけで笑いをもぎ取っていくスタイル。リアルタイムで観ているときは2700の『キリンスマッシュ』を思い出したのだが、むしろはんにゃの『ズクダンズンブングンゲーム』に近いのかもしれない。「カチョー」「センムー」「シャチョーサン」という小ネタも下らなくて面白い。シャチョーサンを捕まえて、これで終わりかと思わせておいて、更にバトル展開を持ってくる流れもいい。しかし、やはりこういうニュアンス重視のコントは、なにより表現力が大事。冒頭、力強いダンスと流れを披露し、一気に観客を魅了させたことこそ、評価すべきところだろう。ところで、DVD化の際には、姫神の曲は収録されるのか? あの曲を使うタイミングも絶妙だったので、ちゃんと対応してもらいたいが。

■さらば青春の光(株式会社 ザ・森東)
『下ネタ』。どんなに下らない冗談にも盛り上がっていたのに、下ネタが絡んだ冗談になると一気に引いてしまうおっさんのコント。何処にでもあるような日常的な風景がふとしたズレから予想外の展開を迎える、彼らのコントではお馴染みのフォーマット。正直、リアルタイムで観ているときは、この流れが読めた時点で観る気が失せてしまった。どんなに内容が面白くても、狙いが見えてしまうとどうも……。で、感想を書くために、改めてちゃんと観返したのだが、コントの内容そのものは決して悪くない。全編を通して下ネタがダメなおっさんへの言及だけで構成されているストイックさは評価できるし、「キショい」「裁判」「穴あらへん」など盛り上がる場面をしっかり定めている点も、実に良い仕事をしている。ただ、過去の大会で彼らが見せていたナンセンスが無い。「イタトン!」の一言で痛みが飛んでいくとか、ロックの力で社員がどんどん辞めていくとか、そういうムチャクチャさが無い。無いといけないわけではないが、そこに魅力を感じていた身としては、少しだけ物足りない。んー……。

■結果
先攻:バンビーノ(58票)
後攻:さらば青春の光(43票)

バンビーノがファイナルステージに進出。

【ファーストステージ・第四試合】
■ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)
『Koji Moriyasu』。今現在、好評配布中のフリーペーパー『SHOW COM』(Vol.3)のコラムで、私はラブレターズのライブDVD『ラブレターズ単独ライブ LOVE LETTERZ MADE 「YOU SPIN ME ROUND」&ベストネタセレクション』を取り上げている。彼らがキングオブコントの決勝戦に勝ち上がることに期待していたからだ。そして実際に、その通りになった。決勝のステージで披露するコントが『Koji Moriyasu』だということも、おおよそ想像できていた。DVDに収録されているコントの中で、このネタが最もシンプルに分かりやすくラブレターズというコンビの異常性を表していたからだ。だから私は、コラムで「決勝戦では台風の目になるだろう」と書いた。断言した。しかし、結果は……。相手が悪かった、という意見を目にした。だが、私はそうは思わない。はっきり言って、この舞台で披露された『Koji Moriyasu』は不出来だった。台詞はやたらと早口だったし、説明過剰な言い回しも少なくなかった(どちらもネタ時間への対策だったのだろう)。なにより、モリヤスに分かりやすい挑発行為を取らせることで(おどけるところとか、ボールを渡すところとか)、元来のモリヤスの不気味な存在感が薄れてしまっていた。モリヤスはそんな分かりやすいキャラじゃなかったはずだ! ……というわけで、このコントでラブレターズのことが気になった人には、先のライブDVDを観ていただきたい。あんなもんじゃないんだ、ラブレターズの狂気は!

■犬の心(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
『消えた一万円札』。手品で消した一万円札を持ち逃げしようとする後輩……という導入にちょっと不穏な空気を感じたが(不条理は好きだけど理不尽は苦手なのである)、その後、先輩がバイセクシャルという衝撃の事実が発覚して、全てがひっくり返る! 凄いと思わせずに凄いことをする、まさにマジックの様な展開だ。そんな状況を演じている二人の人間味あふれる演技が、このストーリーの面白さを更に引き出している。特に、後輩の言動に惑わされて、ちょっと心が揺れている先輩が実に魅力的だった。会話だけで終わらせずに、服を脱ぐっていう展開があったのも大きい。画に動きがある方が観る側の意識を引き込める。最終的に、ただ手品で取られた一万円が手元に戻ってくるという、大山鳴動して鼠一匹な話として片付く中身の無さも良かった。某所で「バナナマンに似ているように感じた」というコメントを目にしたが、言い得て妙。こういう中身の無いコントを、彼らもけっこうやるよなあ。

■結果
先攻:ラブレターズ(7票)
後攻:犬の心(94票)

犬の心がファイナルステージに進出。

【ファーストステージ・第五試合】
■チョコレートプラネット(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
『ポテトチップス』。なかなか開かないポテトチップスの袋を開けてくれる業者がいる……という設定までは、割と思いつく人も少なくないだろう。チョコレートプラネットが凄いのは、その設定をとことんリアルに描いてみせた点にある。開封専用の小道具で客の目を惹きつけ(業者の手慣れた動きも素晴らしい)、そこから「沼津工場」「トップかセンターか」「プレスとカット」などの業者ワードでどんどん世界観をリアルにしていく流れは実に鮮やかだ。徹底的に業者のトーンで会話を展開する長田の演技も秀逸。想像だが、こういう業者の様なバイトをしていたのではないだろうか。そのくらい上手い。お客さんを演じる松尾との距離感が、まさに客と業者のそれなんだよなあ。終盤、ポテチの袋を雑に開けてしまうアクセントも、いい効果を見せていた。いやー、こんな面白いコンビだったか、チョコプラ。

■アキナ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)
『ボールとれへん』。とにかく前半の間の使い方がとんでもなく上手い。ボールが隙間に入ってしまって困っている子どもを演じる秋山と、その子どもを助けてあげようと無言で動き始めている大人を演じる山名の、絶妙としか言いようのない間。チョコレートプラネットの衝撃を打ち消すのに十二分なオープニングだったように思う。そこから、子どもの無邪気な言動に翻弄されていた大人が説教を始めるという、理不尽だけれど共感も出来る展開も的確で面白い。惜しむらくは、途中から子どもの言動が意図的であったことが発覚してからの、オチ。あのオチは流れとしては自然だけれど、あそこまで衝撃的な展開になっているのだから、ちょっとありきたりなものにしてもらいたくなかった。とはいえ、ソーセージ時代の冷笑的な味わいが今でも失われていないことが分かって、ちょっと安心した。今後が楽しみ。

■結果
先攻:チョコレートプラネット(80)
後攻:アキナ(21)

チョコレートプラネットがファイナルステージに進出。

【ファイナルステージ】
■1番手:チョコレートプラネット
『カラオケ』。友達が歌っている曲の歌詞の当て字の強引さを描いたコント。最初はありがちな当て字だったのに、だんだんとエスカレートしていく流れが実にオーソドックス。ただ、その手堅い構成が故に、大きなインパクトは残らなかった。一本目のコントの余韻によるところも少なくないのかもしれないが……絵文字→イラストへの流れから、更にもう一つ飛び抜けた展開が欲しかった。ここは一本目の評価とネタ順決めの時のパフォーマンスが評価を底上げしている気さえ……っていうのは、ちょっと勘繰りが過ぎるか。ちなみに、改めて鑑賞してみたら、当て字ネタがまったく笑えなくなった(意外とインパクト重視なコントなのかもしれない)代わりに、リアルタイムではまったく注目していなかった松尾のリアクションの面白さが気になった。観客を意識したツッコミじゃなくて、ちゃんと友達目線からのツッコミなんだよな。

■2番手:バンビーノ
『ハグハグハグゲッター』。レトロゲーム特有のデジタルな動作を再現したコント。勢いとキレで観客を引き込んでいた『ダンシングフィッソン族』に対し、こちらはじわりじわりと観客をコントの世界へと誘うスタイル。同じ行動が何度も何度も繰り返される不条理な展開に、時たまプレイヤーの意図が垣間見られるところが実にイイ(「ハグする~」を連発して女に近づこうとするところとか) しゃがみハグは上手く決まらない時の女側のリアクションがちゃんとあるところも好印象。レトロゲームの世界観をきちんと咀嚼している。ステージ1が終わった時点ではかなりイイ線までいっていたと思うのだが、ステージ2で些か拍子抜け。確かに、ステージ2に突入して難易度が上がるのはゲームのセオリー通りなんだけれど(また、それを理解した上で、あの畳み掛けるような展開にしたのだと思う)、あの世界をもうちょっと欲しかったって感じた審査員は少なくなかったんじゃないだろうか。

■結果
チョコレートプラネット(83)
バンビーノ(18)

チョコレートプラネットが勝ち残る。

■3番手:犬の心
『妹』。妹が欲しくて欲しくてたまらない男が、妹がいるという仕事の後輩から妹情報を聞き出す。妹に対して幻想を抱きまくった男の言動がいちいち気持ち悪くて面白い。「アニメの話をしてるのか?」「同人誌だよな?」の流れなんか、実に素晴らしい。そこから更に、「写メを見せてくださいよ」とか言い出すところなんか、もうね。敬語なところが最高に気持ち悪い。気持ち悪くて面白い。いいよなあ。人間が描けているよなあ。ただ、妹の話と平行して明かされていく弟の存在が、もうちょっと活かされていなかったような気もする。一応、オチに使われているけれど、もっと印象的な展開にすることも出来たのでは……とか言いつつも、じわっと終わっていくコントも好きなんだけどね。個人的には、ちょっとトップリードを思い出した。あと、直接ネタとは関係ないけれど、芸人がオタク要素の強いネタをやると「ネットに媚びてる」とか言い出す人の自意識過剰はどうにかならんですかね。

■結果
暫定王者:チョコレートプラネット(85)
犬の心(16)

チョコレートプラネットが勝ち残る。

■4番手:ラバーガール
『美容室』。一本目がオーソドックスなシチュエーションコントだったので、二本目はきっとトリッキーなネタを持ってくるだろうと踏んでいたのに、ここでまさかのシチュエーションコント再び! 一本目の『子ども服』と同様、的確に面白いんだけれども、それ故に上手く差別化できていない印象を受けた。むしろ、一本目の方がバリエーション豊富にボケていて、ややクオリティが落ちていた気さえ。大水がいつも行っている美容室に関するボケが、ことごとくハマっていなかったのも大きいか。とはいえ、大水が鏡を使って変顔をしているくだりは、なかなか良かった。キングオブコメディが優勝した時のネタ『自動車教習所』での、今野が高橋をじっと見つめるくだりを思い出した。とはいえ、やはり一本目と比べると、やや低調。オカマのお寿司屋のコントとか、忍者居酒屋のコントとか、オンバトのチャンピオン大会でやっていたバカ家庭教師とか、もっと他にネタはあるのに、どうしてシチュエーションコントで重ねてきたのか。そこに「コントをやる場がない」と嘆いていた彼らの覚悟を感じるべきなのか。今年は優勝を狙えるポジションにいたと思うので、ちょっと残念だったかな。

■結果
暫定王者:チョコレートプラネット(61)
ラバーガール(40)

チョコレートプラネットが勝ち残る。

■5番手:シソンヌ
『タクシー』。このコントでシソンヌが優勝したことに文句がある人が少なくないらしい。まあ、気持ちは分からなくもない。このコントは分かりやすいネタではない。明確なボケやツッコミは徹底的に排除して、最低限の説明となる部分だけを残し、“男にフラれた女性を乗せたタクシーが街中を走り抜ける”というシチュエーションの面白さだけで出来ている。それを成立させるために、演技も演出もとことん追求されている。徹底的にリアリティであるからこそ、二人の間に生まれているドラマのバカバカしさが表出する。「待って! ……出して!」の素晴らしさよ! 『エンタの神様』の様に笑いどころを教えてはくれないし、『LIFE!』の様にクセの強いキャラクターたちが活躍してもいない。だから、このコントがテレビで放送され、視聴者の中に「分からない!」と言い出す人がいても仕方がない。面白くない、笑えないという人がいるのも仕方がない。でも、優勝してしまったんだから、仕方がないじゃない。ねえ。これを面白いと感じた人がいるんだから、仕方がないじゃない。ねえ。テレビに出ることすら難しい立場にある若手芸人たちが認めたんだから、仕方がないじゃない。ねえ。とりあえず、最後の事故がこのコントで唯一のツッコミと考えると、その味わい深さが分かるかもしれないぞ。

■結果
暫定王者:チョコレートプラネット(27)
シソンヌ(74)

というわけで、シソンヌが七代目キングオブコントに決定!

【総評】
いやー、面白かったね。面白くなかったって人はまさかいないだろうね。十組もいたんだから、どっか面白かったでしょ? これが面白くないっていったら、これから数年くらいは笑いどころ今世にないで! ……あ、いや、それは流石にちょっと言い過ぎだけど。いやー、でも個人的には、かなり面白かったなあ。これだけ面白かったんだから、さぞかし視聴率は低かったんだろうなあ……って思っていたら、本当にけっこう低かったようで。まあ、そりゃしゃーないで。こんな知名度低い芸人さんばっかり集めても、観ようって気持ちになる人はそうそうおらんでしょう。逆に言えば、それを分かった上で、このメンツを揃えたってわけだから、ガチンコやねえ。審査員席に昨年大会の2位と3位おったからね。しずるとかジャルジャルとか、ジャングルポケットとかパンサーとかもおったもんね。日本エレキテル連合もおったか。でも、その辺の人らをスーッと避けて、このメンバー揃えてるんやから、本当にアホやないかと思いますね。ええ。この大会をヤラセや言うてる人もおるらしいけど、ヤラセやったらもっとちゃんとしたメンツを決勝に上げるでしょう。まあ、お笑いブームが落ち着いている昨今、誰を上げれば話題になるんやって話だけど。むしろ、教えてほしいよね、視聴率取れる決勝メンバー。

しかし今年は面白かったなあ。それぞれのコントは勿論面白かったし、新しい発見も多かった。シソンヌ、犬の心はネットで名前を見かけるだけで、どういうコントやってるのか全然知らなかったから、観られて良かった。特にシソンヌはヤバいね。いや、そりゃ優勝してるんだからヤバいのは当たり前だけど、あんな洗練されたコントをやっているコンビとは知らなかった。よしもとは赤字を覚悟で(ド失礼!)DVD出した方が良いぞ、ホント。ソーセージ解散後のアキナが相変わらずの芸風だって分かったのも嬉しかったなあ。チョコレートプラネットの進化っぷりも凄かった。オンバトのイメージで想定していたから、こんなに面白くなっているとは……いやはや。立ち回りも良かったなあ。レイザーラモンの受け売りかな。ああいうコンビが一組でもいると、大会が一気にヒートアップするからイイネ。こんなに面白かったのに、視聴率は取れないし、結果に文句をつけてくる輩はいるし、考えてみるととんでもないな。それを言い出せば、俺だって決勝でチョップリンやTHE GEESE、それからエレキコミックとか観たかったけど、しょうがないじゃない。「現実は正解なんだ」って立川談志の名言を皆で噛み締めようじゃないの。

じゃ、来年もよろしく。本当に。
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No title

ご無沙汰してます。
シソンヌ良かったですね。
私、応援してました。
実は、ライヴで一度漫才を見たことがあって、ゲイカップルの漫才コントだったんですけど、とにかく存在感あったんです。
バラエティでもその存在感を発揮できると良いのですが、、。

「レベルの高さ」では近年屈指の大会だったように思います。

それだけに、例年の審査方法だった場合に各組にどのような点数がついたか、気になるところではあります。

僕的には一本目の一位は犬の心です。

あとやはり、決勝ラウンドは順番による不公平感がありすぎるように感じました。結果に文句はありませんが、システムとして。

No title

>yuccalinaさん
良かったね、シソンヌ。面白かった。
とはいえ、あまりバラエティ向けではないような。うーん。
ライブと副産物的にDVDで評価されていくタイプか。
事務所が粘り強く売り込んでくれれば、なんとか…。

>ゆうとさん
審査方式の変更が、ちょっとしたモヤモヤ生んでるね。
それでもシソンヌが優勝していたとは思うけど。
バンビーノとか、チョコレートプラネットとか、何点ついたかな。
決勝ラウンドは確かに不公平だった!
中山功太が優勝した年のR-1ぐらんぷりを思い出したね。
(※中山功太の優勝に疑問を抱いているわけではない)
あそこはもうちょっと改変の余地があるような。

無題

今大会は、事務所(出身地)も固まっている大会でしたよね?。来年度は、色々な事務所(出身地)の芸人さんが 出てくる大会であってほしいです。

No title

うーん。
まあ、固まっているといっても、
業界最大手の「よしもと」とコントの名門「人力舎」だからねえ。
実力的にこれだけ偏ってしまうこともあるような気はするよ。

とはいえ、色んな事務所が混在していた方が、
それぞれの事務所の色が感じられて楽しいとは思うけどね。

だいぶ久しぶりにコメントしますw

今年は実に、レベルが高かったですね…全組こんな面白いって凄いな、としか言えないです。

しかし、よしもと所属の芸人が優勝するとほぼ確実にネットが荒れるんですよね。一番、芸人が多い事務所だから一番当たり前の結果なのに…

番組自体は面白かったけど、よしもと所属の芸人は、今後賞レース優勝しないようヤラセをすれば、ネットは荒れないのか、なんて本末転倒な事を見た後に考えちゃいましたね(笑)

No title

よしもと嫌いが多いからねえ。
バラエティ番組にはよしもと芸人がはびこり、
本当に実力がある他事務所の芸人が入り込む隙間もない。
…って思ってるんだろうなあ、きっと。

よしもとだってバカじゃないんだから、
ちゃんと売れる可能性がある芸人を送り出しているのにね。
まして、その方針を賞レースでも反映されているというのは、
ちょっとばかり考えすぎだと分かりそうなものだけどね。
今、シソンヌを優勝させて、何処に売り出すというのかしら。

ただ、グランジはもうちょっと、ゴリ押しされてもいいよなあw
別件だけど。

No title

ちょっと話がずれますけど、今年の:菅家さんのラブレターズの感想とまったく同じ感想を、去年のさらば青春の光の「オカリナ」を見たときに思いました。
ロングバージョンのオカリナはもっと土台のしっかりしたいいコントなんだ!、と。
オカリナのロングバージョンもさらば青春の光がライブ会場で発売してるライブDVD「野良」に収録されているので是非多くの人に見てもらいたいです。
(ちなみにこのDVD、ライブ会場に行かなくても森田さんにツイッターで言えば買えるらしいです)

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No title

>ちゃーるさん
おおっ、そうなんだ。当時は、さらばの『オカリナ』を雑に感じたものだけど、ちゃんとした完成形があるんだ。それはちょっと観てみたい…って、完全に買わそうとしているな? そんなエサに俺様が釣られクマーッ!

>名無しさん
その通りなのでご安心ください。ふふふ。

No title

昔からよくこのブログを見ています。
管理人さんのネタの感想を読むのはとても楽しいです。
読みやすいですし、たまに自分と違う印象を持っていたりすると、
そういう見方もあるんだ、と面白いです。
僕はチョコプラの2本目が分かりやすく超面白いと思ったんですけどね~

ところで、チョコプラVSラバガの得点が間違っている気がします(気が付いてしまって言いたくなってしまった)

No title

いつも読んでくれてありがとう!
チョコプラの2本目は確かに分かりやすかったねえ。
でも、あの場面では、分かりやすさはあまり求められていなかった気がするよ。
…というのも、あくまで個人的な意見。
間違いの指摘もありがとう! 直します。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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