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『柳家喬太郎 独演会』(2月10日・岡山)

一年ぶりに、柳家喬太郎師匠の独演会へと足を運ぶ。会場は前回と同様、岡山市民文化ホール。いつものことだが、岡山駅からけっこう離れた場所にあるので、到着に苦労する。市電を利用すればいいだけの話なのだが、歩いていけなくもない距離なので、ついつい徒歩で向かってしまう(途中、一風堂と紀伊國屋書店があるのも、徒歩移動を採用してしまう要因だろう)。普段の運動不足を解消できるという意味では良いのだが、それで疲れてしまって、本番でぐっすり……というのがいつもの悪いパターンなのである。それを分かっているのに、どうして同じことを何度も繰り返してしまうのか。我ながら学習しない。(先に言っておくけど、今回は寝なかった。目薬と栄養ドリンクのおかげか……どういう姿勢で落語に臨んでいるんだ私は)

午後六時、ホールに到着。開場直後だったので、表には長蛇の列が出来ていた。全席指定なのに行列が出来ている図というのは、なにやら不条理である。殆どの人が中に入っていく様子を見届けたところで、自分も中へ。本、CD、DVDと様々なソフトをリリースしている師匠だが、通路に物販コーナーは無い。寂しい。新作のCDを売っていたら、購入するつもりだったのだが……。今回は有難いことに最前列の席を獲得できたので、悠々と着席。足を伸ばせばステージ上に届きそうな距離で、「なるほど。これが砂被りならぬツバ被りの席というヤツか……」と感心する。着席後、携帯電話の電源を切るように呼びかける声が耳に入ったので、すぐさま対応する。以前はそこまで過敏に呼びかけていなかったように記憶しているのだが……何処かの落語家からクレームでも入ったのだろうか。

午後六時半、開演。

前座は前回と同様、柳家喬太郎自身が務める。「どうも、立川談春です」と、先日岡山にきていたという談春師匠のことに触れ(時間が合えば私も行きたかったなあ)、前座噺『子ほめ』へ。文字通り「ほめ言葉」を題材とした演目で、喬太郎師匠の十八番である。とはいえ、もう何度も耳にした演目なので、そこまでの興味は……と思っていた矢先、まさかのネタを間違えるハプニング! それ自体をギャグ化することで、なんとか場を持ち直していたが……珍しい姿が見られた。オチも従来の形式とは違っていて、師匠の落語を探究する姿勢を垣間見られたような気がした。

柳家喬太郎 名演集1 寿限無/子ほめ/松竹梅柳家喬太郎 名演集1 寿限無/子ほめ/松竹梅
(2008/05/21)
柳家喬太郎

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続いて高座に上がったのは、これまた前回と同様、モノホンの前座こと柳家喬之進さん。喬太郎師匠の弟弟子だ。今は落語協会の二つ目だが、もうすぐ真打になるとのこと。めでたい。名前も「柳家小傳次」に改めるという。演目は『棒鱈』。酔っ払った棟梁と田舎侍が激突するまでの過程を描いた落語で、この田舎侍の様子が大きな笑いどころとなっている。喬之進さんはどちらも上手く演じていたのだが、その上手さを突き抜ける瞬間が無かった印象。とはいえ、マグロのしょうゆ漬けのくだりは笑った。酔っ払いと田舎侍がマグロのしょうゆ漬けのことを何度も何度も口にするくだりから、喬之進さんのツボをなんとなく掴めたような気も……いやいや、そう簡単なものではないか。続いて、再度喬太郎師匠の登場。ナンセンス色の強い新作落語『夫婦に乾杯』で、会場をワッと賑わした。この演目はCDで聴いたことがあったのだが、当時はそのナンセンスな展開に対してほのかな不快感を覚えたのに対し、今回は純粋に笑わせてもらった。何が違うのか……。

SWAのCD 2007 -明日の朝焼け-SWAのCD 2007 -明日の朝焼け-
(2010/09/22)
SWA(林家彦いち 三遊亭白鳥 春風亭昇太 柳家喬太郎)

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ここで十五分の中入り。手で両足をさする。どうしてなのかは分からないが、この最前列の席がやたらと寒いのだ。あまりにも寒かったので、口演の最中に何度も足を動かしてしまった。もしかしたら私だけが寒がっているのではないかとも思ったが、両隣に座っている人たちも寒そうにしていた。この会場は席の密度が高く、過去に訪れた際にはむしろ暑苦しいと感じることが多かったのだが……どうも極端で良くない。

仲入り明け、最後はじっくり『錦木検校』。大名である父親から疎んじられ、息子であるにも関わらず下屋敷に下げられている角三郎と、腕も喋りも立つ按摩・錦木の絆を描いた人情噺である。既にCDで聴いたことのある演目だったが、ところどころで記憶にない演出が施されていて、新鮮に楽しんだ(単純にネタの微細を忘れてしまっただけのような気もする!) とはいえ、二人の絆の深さを描いているにしては、どうも交流の描写が少なく、説得力に欠けるような気もした。実際、この『錦木検校』という演目は、もっと長いネタらしいので、しょうがないのかもしれない……けれど、改善の余地があるといえるのではないか。

柳家喬太郎 名演集2 金明竹/錦木検校柳家喬太郎 名演集2 金明竹/錦木検校
(2008/05/21)
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午後八時四十分、終演。お疲れ様でした。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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