スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

全盛期は不変的に圧倒するのだ。

子どもの頃に耳にした音楽というのは不思議とずっと覚えてしまっているもので、例えば父親が車の中で聴いていた音楽CDだとか、子ども番組で流れていたテーマソングだとか、コマーシャルで流れていたどうでもいいような曲だとか、記憶しようとしているわけじゃないのに、これがどうも忘れられない。子どもと大人とでは時間の流れ方が違うというような話を聞いたことがあるが、それでも平等に同じ時間を通して流れてくる音楽は、大人にとってはフツーでも、子どもにとってはよりセンセーショナルに伝わるものなのかもしれない。結果、意識の向こうにある感覚へと、音楽に滑り込まれてしまうのだ。

私にとっての、そういった音楽の一つにザ・ベンチャーズがある。



今でもそうなのかどうか分からないが、私が子どもの頃はザ・ベンチャーズが年に一度のペースで来日公演を開催していて、そのコマーシャルが流れるたびに、例の「デケデケデケデケ」が聴こえてきたのである。大体、朝のニュース番組の合間に流れていたので、それが当時の日課だったことを考えると、ほぼ毎日の様に聴いていたことになる。しかも、そういった類のテレビのコマーシャルというのは、印象的な部分を切り取って放送するから……嫌でも覚えてしまう。とはいえ、当たり前のことだけど、ザ・ベンチャーズだって年がら年中日本に来ていたわけではない。あくまでもイメージだが、夏になると彼らはやってきたように記憶している。だから、彼らの来日公演のコマーシャルを目にするたびに、「あっ、夏が近付いてきたぞ」と無意識のうちに感じたものだ。あの時代の私にとって、夏といえばTUBEでもなくサザンでもなく、ザ・ベンチャーズだった。

しかし、記憶に残っているからといって、好感を抱いていたかというと、そうではなく。むしろ、嫌悪感というか、苦手意識の方が強かった。なにせ、その頃のザ・ベンチャーズというと、ハワイで料理屋をやっているような、アロハシャツを着た中年男たちがエレキギターを弾いていて。そういうオヤジのロックは、若さとバカさを空回りさせたがっていた少年期とは、今になって思い返してみても、食べ合わせが良くなかった。

ところが、最近になって、ふとしたきっかけで彼らが若かったころの映像を観てみると、これが非常にカッコイイのだ。とにかく音がシャープで揺るぎないし、画も凄くクール。楽器とアンプだけのシンプルなステージなのに、これほど気持ちを高揚させられるものかと、すっかり感動してしまった。映像として観ると、ドラムのスティックさばきがスゴい!



この音楽が最新鋭だった時代を経過していたら、アロハシャツのオヤジたちに対するイメージも大きく変わったのかもしれないな、と思った話。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。