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『安心して下さい、穿いてますよ。』(とにかく明るい安村)



漫画やテレビアニメーションなどの創作物において、スカートを履いている女性がアクロバットな動作を取ることにより明らかに下着が丸見えになっていてもおかしくない状態にも関わらず、「重力に逆らって衣服が局部周辺に貼りついている」などの不自然な奇跡のおかげでその聖域が晒されない状況が垣間見られることがある。有識者の間では、これを【はいてない】と呼んでいる。善行かつ正義感に満ち溢れた視聴者からのクレームを避けるための措置なのだろうが、逆に違和感を残す映像を生み出し、こうして下着が見えてしまうよりもイヤらしい邪推の様な言葉で揶揄されてしまう現状は、なにやら皮肉めいている気がしないでもない。そんな「はいてない」を身体一つで見事に表現しているピン芸人が“とにかく明るい安村”である。

とにかく明るい安村の芸は、至ってシンプルだ。海パン一枚だけを身につけた姿で舞台に上がり、『パンツを穿いてるのに全裸に見えるショー』を披露する。安村が如何にして小道具を使うことなくパンツを隠し、全裸であるかのように見せるのか、その技法を観客は楽しむわけだ。だからといって、一度しか楽しめないというわけではない。二度目からは「来るぞ来るぞ」という期待で笑いが起こるからだ。この方程式は、なんとなく手品のそれに近いように思う。宣言した通りのことが達成され、観客からの称賛の声を浴びる。ただ、安村の場合、そのトリックがとてもシンプルであるが故に、笑いとして昇華される。とてつもなく無意味なのに、何度見ても笑ってしまう。実によく出来た芸であるといえるだろう。……どうでもいいが、冷静になって考えてみると、全裸に見える見えない以前に海パン一丁の半裸(というか九割九分裸)姿にある中年男性の動向に観客が熱い視線を送りながら笑っているわけで、これはなんだか良からぬシチュエーションに思えなくもない。本当にどうでもいいけど。

本作は、そんなとにかく明るい安村の『パンツを穿いてるのに全裸に見えるショー』の魅力を凝縮した作品だ。ベーシックな『パンツを穿いてるのに全裸に見えるショー』はもちろんのこと、国際的な活躍を視野に入れていることを匂わせる同パフォーマンスの英語・韓国語・タイ語バージョン、『キングオブコント2011』王者・ロバートの秋山竜次をゲストに招いたコラボレーションパフォーマンス『穿いてるけど全裸に見える体モノマネショー』、全裸に見えるポーズを取っている三人の安村の中から本当は穿いている安村を当てる『全裸クイズ』など、テレビバラエティよりもディープでセンシティブな安村を楽しむことが出来るようになっている。とりわけ、全裸に見えるポーズを取りながら繰り広げられる学園ドラマ『全裸学園』は、珠玉の作品だ。全裸に見えるポーズを取るたびに例の効果音が流れるのが、可笑しくてしょうがない。ちなみに、ヒロイン役として、セクシー女優の紗倉まなが出演しているが、彼女の全裸は収められていないので、彼女を目当てに購入を検討している思春期の男子は注意して頂きたい。

秋山とのコラボや全裸学園はなかなか見応えがあるが、正直、作品としてはあまりオススメ出来る内容ではない。ただ、安村の全裸パフォーマンスが好きで好きで仕方がないという人ならば間違いなく満足できると思う。興味本位で、レンタルしてみるのもいいのではないかと。なお、特典映像の『全裸アイドル』は、全裸パフォーマンスなどとは全く無関係な、本当に単なる安村昇剛のアイドル風プロモーションビデオなので、鑑賞される際には気を付けていただきたい。特に食事中の鑑賞は控えた方が。いや、本当に。


■本編【25分】
「4ヶ国語全裸」「穿いてるけど全裸に見える体モノマネショー」「全裸学園」「全裸クイズ」

■特典映像【5分】
「全裸アイドル」
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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