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『僕のビートルズ音盤青春記 Part 1 ~1962-1975~』(牧野良幸)



1958年生まれの牧野良幸氏が、その人生においてどのようにビートルズの音楽と接してきたかを記したエッセイ。全二巻を予定しているようで、本書には生まれてから高校生時代までの出来事が描かれている。フォントサイズは大きく、またイラストの数もやたらと多いので、とても読みやすいところが魅力だ。LPごとのエピソードが2ページくらいにまとめられているので、ちょっとした時間を潰すときにはかなり重宝した。

だが、その読みやすさが故に、値段の高さ(税抜1,667円)と見合っていないようにも感じてしまい、当初はなかなか購入に踏み切れなかった。しかし、ある日思い切って書店で手にしてみたところ、これがたまらなく面白かった。ただビートルズの凄さを称賛するような内容ではなく、当時の牧野氏がビートルズの音楽をどんな風に感じていたのか、その心情が明け透けに描かれていて、とても親しみが持てるのだ。

例えば、初めて購入するビートルズのLPに『アビイ・ロード』を選ぶも、いざ自宅で聴いてみると想像していたモノとは違っていたので、再度レコード店に赴いて、聴いたことのある『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と取り換えてもらったというエピソードがあったりする。こういう多感な時期ならではの行動を包み隠さず語ってくれるところが、実に味わい深い。あと、自転車の「バ、バ、バ!」には笑った。自分も似たようなことをやらかしたことがあったなあ……。

ビートルズの作品そのものには深く触れず、それを聴き取った自身の気持ちの揺れ動きを表現することで、楽曲の魅力を浮き彫りにしている。ビートルズをちょっとでも知っている人ならば、楽しく読むことが出来るのではないかと思う。無論、純粋にエッセイとして読んでも、かなり面白いぞ。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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