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「でゑれ~祭」一日目に行ってきた!(岡山)

岡山県で開催された「でゑれ~祭」一日目に行ってきた。

「でゑれ~祭」とは、岡山県出身のラッパー・Bose(スチャダラパー)が実行委員長を務めるお祭りである。2001年に廃校となった内山下小学校の校舎、グラウンド、体育館を利用して、展示やワークショップ、イベントなどを行っている。体育館でのイベントに参加する際には入場券(有料)が必要となるが、校舎やグラウンドへの立ち入りは無料。ちなみに「でゑれ~」とは岡山弁で「すごい」という意味だそうだ。

体育館でのイベントにはBoseと縁のあるゲストたちが多数出演する。一日目のゲストは「奇妙礼太郎」「久住昌之」「藤井隆」「バカリズム」「原田郁子」、二日目のゲストは「レイザーラモンRG」「岡宗秀吾」「チャラン・ポ・ランタン」「井上三太」「夢眠ねむ」「水曜日のカンパネラ」。一日目と二日目、どちらのゲストもとても魅力的だ。とはいえ、二日連続で行くのはフトコロ的にも気力的にも難しいのではないかと思い、より私の心をくすぐるメンツが集まった一日目に行くことにした。

当日、私が会場に到着したのは、午後1時30分ごろだった。学校の開場が午前11時、体育館の開場が午後1時だということを考慮すると、些か遅めの到着になってしまった。午前中に着いて、体育館が開場されるまでの時間を校舎内で催されていたワークショップや展示会を見て回る予定だったのだが……どうも午後からのイベントにはついつい遅刻してしまう癖がついている。

真っ直ぐ体育館へ向かい、通路で待機していたもぎりに入場券を渡すと、手首にリストバンドを巻かれた。これを付けている間は出入りが自由になるという。体育館の玄関で靴からスリッパに履き替え、中へと入る。体育館と校舎は土足厳禁となっているので、スリッパなどの履物を持参する必要がある。私も家からスリッパを持ってきたが、一応、物販コーナーにイベントグッズとしてスリッパが売られているので、持ってくるのを忘れても問題はないようだ。ステージ上では最初のパフォーマンスのための機材準備が行われていた。椅子と譜面台とアコースティックギター。フロアには大量のパイプ椅子が並べられていて、多いとも少ないとも言い難い人数の観客たちが既に座っている。その光景を目にして、なんだか高校生の時の文化祭を思い出して、懐かしい気持ちになってしまった。入場券に書かれた席番を確認して、着席。冷たく固い感触にお尻がなんとも心もとない。

13時40分開演。特に仰々しい演出も無く、しれっとBoseが登場する。そして、挨拶もそこそこに、イベント開始を宣言するというでもなく、ゆるやかにはけていった。なんとも緊張感がない。要するに、肩肘張らずに、その程度の態度で楽しんでもらえれば……ということなのだろう。

最初のパフォーマーは奇妙礼太郎。「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団」のセンターマンであり、ロックバンド「アニメーションズ」「天才バンド」のボーカル兼ギター担当であり、ソロアーティスト「奇妙礼太郎」でもある、ちょっと不思議なミュージシャンだ。今現在、毎日のように全国各地でライブを開催している真っ最中で、この前日にも大阪でライブを終えたところだったそうだ。奇妙氏といえば『オー・シャンゼリゼ』『渚のバルコニー』のカバーがテレビコマーシャルで使われていて、どうもボーカリストとしてのイメージが強かったのだが、オリジナル曲も非常にパンチが利いていて、その世界観にすっかり魅了されてしまった。ライブは『天王寺ガール』に始まり、天才バンド名義のアルバムに「某ミュージシャンの曲に似ているところがあるため」収録できなかった曲、数十年前の小学生たちが書いた詩集にメロディをつけた曲などを披露し(『猫柳』(先生の感想付き)と『富士山』が印象的だ)、最後は放送禁止用語を大量に盛り込んだラブソング『いいんだぜ』。やわらかな歌声とヘンテコで可笑しいMCとは裏腹に、狂気的なほどに力強いパフォーマンスの凄まじさ。素晴らしかった。パフォーマンス後はBoseと何かやりとりをしていたが、そちらはまったく記憶に残っていない。困ったもんだ。

続いて、「スチャダラパーにとってのビッグ3」の一人(ちなみに残りの二人はみうらじゅんと根本敬)だという久住昌之によるトークショウ。このコーナーでは、Boseが久住の相方となって進行していた。とりあえずドラマ『孤独のグルメ』にコーナー出演している件についてボヤいて(仕事中に酒を飲んで、仕事終わって酒を飲まないという不思議な仕事になっているらしい)、それからスライドショーへ。台湾でのバンド演奏が深夜のニュースに取り上げられたときの画像に始まり、台湾で見つけたヘンテコな日本語の看板や商品を紹介したり、『孤独のグルメ』的に見知らぬお店を“ジャケ食い(店の見た目だけで判断してメシを食らう行為)”のエピソードを写真とともにレポートしたり、とある飲食店のイチオシメニュー「田舎のカレー」のアピール方法の歴史の変遷を辿ったり(これはBoseのリクエストとのこと)……。恐らく、この一日を通して、最も大きな笑いが巻き起こった時間だった。最後は、ミュージシャンとしても活動している氏による、『孤独のグルメ』スタッフロールのあの曲のギター演奏と、オリジナルソング『ミュージック&まんが』を熱唱。ちょっと岡山のことをイジった歌詞で微妙な空気になってしまうも(笑)、とても充実した時間だった。直後、うっかりBoseが「後半もお楽しみください!」と言ってしまい、何人かの客が体育館を出て行ってしまう事態が。この段取りの甘さも、実に文化祭らしい。

スライドショーの機材が片付けられ、ステージ中央にDJブースが用意される。そこに滑り込むように登場したのは藤井隆だ。いきなり『ナンダカンダ』で観客の心を鷲掴みにしたかと思うと、『絶望グッドバイ』で少ししっとりとした雰囲気に。少しのトークを挟んで『OH MY JULIET!』『YOU OWE ME』をメドレーで歌い、『未確認飛行物体』を経て、最後は『ディスコの神様』で締める。けっこうな時間が経過した筈なのに、本当にあっという間に終わってしまったように感じた。なんという疾走感だろう。芸人としての側面はまったく見せず、ただただ純粋に歌手として魅了していた。パフォーマンス後はBoseから「目の奥が笑っていない」とツッコミを。とにかく正体がつかめないと。「本当は乙葉、家にいないんじゃないの?」には笑った。

ここで一旦、休憩。ライブの興奮冷めやらぬまま、グラウンド内にあるライブアーティストの物販コーナーで販売されている藤井隆のアルバムを購入し、サイン&握手会に参加する。「最高でした!」としか言えない私と「ありがとうございます!」と言いながら目の奥が笑っていない藤井氏。冷たい手がとても印象的だった。休憩の間、出店でタコライス(500円)と牛串(400円)を食べる。美味しかった。その後もグラウンド内を散策していたのだが、ふと先程の物販コーナーに立ち寄ると、大量に押し寄せていた観客たちの行列はすっかり途絶えているのに、まだ留まっている藤井氏が。所在なさそうにウロウロしている姿がなんとも面白かった。さっきまで凄いパフォーマンスを繰り広げていたのに! そろそろ体育館に戻ろうかと移動していると、通路の途中で二人の女性が校舎に向かって手を振っている場面に遭遇する。見ると、通路に面している教室に、これからステージに立つ予定のバカリズムの姿が。控室が通路から丸出しって、これは文化祭でもなかなかお目にかかれない。ハイテンションで手を振る二人に対して、そっと会釈するバカリズムがまたなんだか面白かった。

およそ一時間の休憩を終えて、ライブは再開。再びBoseがゆるめの挨拶をするのだが、この後に登場するバカリズムのことを「天才」と過剰に持ち上げ、どんどんハードルを上げていくという場面が。直後、バカリズムが登場。地方ではなかなか見られないホンモノのバカリズムに、ちょっと会場全体のテンションが上がる。ネタは、バカリズムがモニターを使って様々な提案をするライブ『バカリズム案』より、『僕と島根県』と『いろは問題』を。既にDVDで観たことのあるネタだったが、しっかりと練り上げられているからなのか、ちゃんと笑えたので安心した。『いろは問題』の終盤、自作のいろは歌を見守っている観客に「あまりにもちゃんと出来ていてウケねーんでやんの!」とツッコミを入れるアドリブが良かったな。ネタの後はBoseとトーク。ネタのチョイスを「攻め過ぎでしょ!」「頭おかしい!」とイジられていた。藤井隆からのバカリズムという流れにもちょっと言及が。確かに少し、クセの強い流れではある。

これはバカリズムとは関係無いが、パフォーマンス後、次の演者までの時間が30分以上空いていたので、少し対応に悩んだ。Bose曰く「バカリズムの後の余韻を消すため」とのことだったが、そういう説明があっても良かったような気がしないでもない。

結果、予定よりも10分ほど早めに、この日最後のパフォーマーである原田郁子が登場。原田氏はバンド「クラムボン」のボーカルで、ソロでも活動しているミュージシャンだ。この日は一人で登場。ステージ中央に配置されたピアノを弾きながら、その柔らかくて優しい歌声を披露していた。とはいえ、この時点で、体育館のパフォーマンスが始まってからおよそ六時間が経過しており、既に体調は限界ギリギリ。そんな状態で、彼女の優しすぎる歌声はとてもじゃないが受け止められず、私はもう完全にぐったりしてしまった。しかし、途中からBoseが参加し、観客と一緒に歌う流れになってから場の空気は一変。なにせ、チョイスされた楽曲が、ゴダイゴの『ガンダーラ』と石川さゆりの『津軽海峡冬景色』である。皆で合唱するのに適した選曲じゃなさすぎる! 原田が『ガンダーラ』のキーを見つけるまでの間、Boseがゴダイゴの素晴らしさについて説明して時間を繋いでいたのも笑った(しかも情報源はWikipedia)。この二曲を全員で歌って、なんともヘンテコな空気になってきたところで、「これを最後に唄いましょう」と発表された曲は、なんと『今夜はブギー・バック』。原田郁子×Bose×観客全員という一夜限りのコラボレーションに、会場のテンションは一気に急上昇。ラップ部分までしっかりと皆で歌い上げて、ライブは終了した。

来年は二日連続で行こうと思う。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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