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週の真ん中に鳴る鐘の音は。



最近、雑誌やライブの宣伝を通じて、“水曜日のカンパネラ”というユニットのことを知った。初めはあまり興味を抱けなかったのだが(『私を鬼ヶ島に連れてって』のパッケージが醸し出すイロモノ感に気持ちが引いてしまったのである)、ふと興味本位で動画を検索してみたところ、見事に心を撃ち抜かれてしまった。サウンドの良さもさることながら、それらしき単語の羅列にしか見えない歌詞の絶妙な締まり加減がとても魅力的に見えた。ふざけているようなのに、その根っこには本気が感じられ、でも、やっぱり何処か、人を食ったような。掴みどころのなさに自由を感じてしまった。

この『シャクシャイン』は、水曜日のカンパネラにとって初めての全国流通盤アルバム『ジパング』に収録されている最初の曲であり、私の心を射止めた一曲でもある。幼稚にリズムを刻んでいるように聞こえる「タンタカタン」と北海道のしそ焼酎「鍛高譚」を掛けたイントロ、流れるように北海道各所の地名でリズムを刻み、くしゃみと「厚岸(あっけし)」を掛けたかと思うと、怒涛の勢いで繰り出される北海道関連ワードの数々。異常ともいえる情報量とメッセージ性の無さがとてつもない。ちなみに、タイトルの「シャクシャイン」とは、江戸幕府から蝦夷地の支配権を渡された松前藩によって清との交易を力づくで抑えられそうになったアイヌ民族の勇者の名である。アイヌの人々はシャクシャインの指揮の元に幕府と衝突。幕府から和平を申し込まれるところまで健闘するが、その酒宴の場でシャクシャインは暗殺され、アイヌと清との交流は断たれることになる。

『シャクシャイン』に限らず、水曜日のカンパネラの楽曲には人物の名前が用いられているケースが数多い。過去のアルバムの楽曲を遡ると、『ゴッホ』だの、『マリー・アントワネット』だの、『ダ・ヴィンチ』だの、『千利休』だの、『ジャンヌダルク』だの、多種多様な人物の名前が掲げられている。どの曲も、タイトルと関わりがあるようなないような内容の歌詞で、その塩梅がまた面白い。『ジャンヌダルク』を初めて聴いたときは、そのムチャクチャな世界観にド肝を抜いた。なんでジャンヌダルクがそういうことになるのか。プロモーションビデオがテツandトモの顔芸みたいな演出になっていたのには笑った。

今後、ハイセンスなミュージシャンという触れ込みで、どんどん一般にも流通していくであろう水曜日のカンパネラ。そういうところに苦手意識を抱く人もいるだろうけれど、安心してください。面白いですから。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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