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『くじら スター☆伝説』

くじら スター☆伝説くじら スター☆伝説
(2008/09/19)
くじら

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 そもそも、彼は異端だった。「とんねるずのみなさんのおかげでした」中の一コーナーとして開始された「細かすぎて伝わらないものまね選手権」。このコーナーには、ただでさえ伝わりづらいものまねを披露する芸人ばかりが揃っていた筈なのだが、その中においても、彼は完全に異端だった。

 多くの出場者が、著名人の微妙な仕草を真似ていた初期の大会において、彼はまったく独創的なスタイルのものまねを開発した。そのものまねとは、世間ではまったく知られていない、ちょっと特殊な世界のスターをものまねする、というものだった。ちなみに、その当時に披露されたものまねは、『ビリヤードスターメドレー』。このものまねをきっかけに、彼は同コーナーの常連として活躍するようになるのである。彼の名は“ゆうえんち くじら”。後にコンビを解散し、ピン芸人“くじら”となる男である。

 今作は、そんなくじらが「細かすぎて伝わらないものまね選手権」で披露してきたものまねを含む、全23シリーズのものまねを収録している。

 正直なところ、僕は今作に対してそれほど期待していなかった。確かに、くじらのものまねは独創的で面白い。が、その笑いの多くは、ものまねを披露する前にくじらが口にするスターたちのキャッチコピーによるものだったし、そもそも、そのものまね自体も、「細かすぎて伝わらないものまね選手権」における関根勤の様な案内人がいないと、それほど面白くならないと考えていたからだ。

 しかしながら、今作はなかなかどうして面白かった。番組では、様々な正統派ものまね芸人の中でのみ輝くことが出来ているように見えたくじらのものまねだったが、こうしてDVD作品として畳み掛けるように見せ付けられると、それがボディブローの様にじわじわと効いてくるのである。おかげで、本編中盤以後は延々、くすみ笑いが止まらなかった。ものまね中にボソッと言うコメントが、妙に味わい深いんだなあ。「名人は足で取るの」……なるほど。

 あと、思った以上に面白かったのが、過去のスターシリーズの中でも、特にマニアックな印象を与えた“潮干狩り名人”と“鷹匠スター”へのインタビューを試みている「くじらマニアック対談」。とにかくスターたちのマニアックな視点と、その対象への愛情の凄まじさが伝わってくるインタビューになっていて、なにやらカオスなことになっていた。鷹匠スターが家族を顧みずに鷹を愛しているという話には、色々な意味で感動した。そこまで偏執的になれるのか!(というか奥さんが凄い)

 収録時間は、およそ40分。価格が2,980円(税込)であることを考えると、やや高い気がしないでもないが、実際の作品を観た今なら言える。これは決して、高い値段ではない。表紙・裏表紙・背表紙に書かれた“大ブレイク中!”という言葉の胡散臭さが残念だが、それで尻込みしてしまうのは勿体無いと思う。

 ちなみに本編には、くじらが珍しくオーソドックスなものまねを披露している姿も収録されている。誰のものまねをしているのかは書かないが……結構、似てましたよ。

・収録内容(40分+特典)
『名人スターシリーズ その1』『くじらマニアック対談 尾田知篤(潮干狩り名人)×くじら』『名人スターシリーズ その2』『くじらマニアック対談 尾作文男(鷹匠)×くじら』『くじら出張スターシリーズ』『おまけ』
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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