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『文藝別冊 追悼 赤塚不二夫総特集』

赤塚不二夫 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) (KAWADE夢ムック 文藝別冊)赤塚不二夫 (KAWADE夢ムック 文藝別冊) (KAWADE夢ムック 文藝別冊)
(2008/08/22)
不明

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 赤塚不二夫の死後、今は無い彼の背中を追いかけている。別に、ギャグの探求者としての彼を崇めようとしているとか、そういった真剣な話ではない。ただ単に、興味を持っただけの話だ。おかげで、今の僕はミーハー的に赤塚を追いかけている。とりあえず、傑作選を収録した文庫本を、なりふり構わず買い漁っている。今もamazonで注文したそれを待ち続けているのだが……なかなか来ない。在庫が足りていないのだろう、おそらく。

 赤塚の死が報道された日から程なくして、赤塚関連の書籍がバカ売れするようになった。つい先日まで在庫のあった傑作選は、あっという間に在庫無しになった。僕みたいなミーハーたちが、あっちこっちから湧いてきたわけだ。同属嫌悪という言葉を思い出す。「俺が買うんだから、お前ら買うな!」という、所ジョージ的精神である。もっと、赤塚が知りたい。節操が無いこと、この上無いが、そんなことを考えていたわけである。

 そんな折、書店で本書を発見した。赤塚の愛娘である赤塚りえ子、フジオ・プロ(高井研一郎・古谷三敏・北見けんいち・土田よしこ)の面々、タモリや村上隆など、赤塚不二夫に関わりのある人たちに対するインタビューを収録している本書は、僕の赤塚熱に油を注ぐのには十二分すぎるほどの内容で、今では竹書房から発売されている『文庫版 おそ松くん』全巻を買い揃えるかどうかを思考している始末である。

 それにしても、本書は物凄いボリュームだった。先に書いたインタビュー記事の他に、竹熊健太郎・みなもと太郎・春日武彦らによる赤塚論文や、丸谷才一・長嶋侑・山本精一らによるエッセイ、石野卓球×宇川直宏対談……更に赤塚不二夫の激レアギャグ漫画(伝説の初ギャグ作品『ナマちゃん』が!)まで収録している。総256ページ、全てが赤塚作品に対する愛情で埋め尽くされていて、まさに“アンコが出るよ”状態。

 その中でも印象的だったのが、赤塚りえ子が語る“赤塚夫妻”(前妻、登茂子)についてのエピソード。なんとなく、僕の中には“破天荒な赤塚、淑女な妻”というイメージがあったのだが、実は妻の登茂子の方が赤塚以上にスゴかったらしい。曰く「私が学校から帰ってくると、母親が鏡を立てて「チャラチャーチャーチャーチャッ」って踊ってた」そうだ。なかなか凄い家庭環境である。

 あと、赤塚不二夫の作品がアシスタントらと分業して作られていたということも、本書で初めて知った。いや、高井研一郎が赤塚キャラを数多く生み出していたという話は知っていたのだけれど……赤塚・長谷(邦夫)・古谷によるアイデア会議が行われていたこと、赤塚は原稿にコマ割りと当たりを入れるだけで、後の作業はアシスタントに任せていたことは、まったく知らなかった(読んで忘れているだけかもしれない)。

 本書のおかげで、いくらか赤塚の背中に近づけた気がする。気がするだけで、まったく近づいていないのかもしれないけれど。いや、たぶん近づけていないな。やっぱり作品を読まなくちゃなあ……早く来い来い、傑作選!

 追伸。某巨大掲示板で、当ブログで書いた赤塚関連の記事に対し、「知ったかぶり」と書かれたかたへ。もしも本文をお読みになられましたら、どの記事の、どの箇所が「知ったかぶり」であったのかをお聞きしたいので、是非、ご一報ください。どの辺が知ったかぶりに見えるのか、気になって夜通し眠っているのだ。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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