スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

3.ザ・ギース

 例えば、あなたが仕事をしているオフィスに、若いサラリーマンが来たとする。彼は懇切丁寧に、あなたに何かについて説明した。それがどれほどに素晴らしいものなのか、それがどんなにあなたの会社に必要なものなのか。全ての説明が終わり、彼は後に連絡をするという話をして、オフィスを出て行った。一枚の名刺とパンフレットを残して。

 今回のザ・ギースのコントは、そんな状況に似ていた。彼らは今回の番組で、自分たちのコントがどれほどに素晴らしいものなのかを、全力で紹介してくれた。卒業式の段取りをサッカーのシミュレーションの様に語り、更にシチュエーションを破綻させる展開は、とてつもなく面白かった。その面白さは、確かに伝わってきた。

 ただ、彼らには余裕が無かった。自分たちのコントの面白さを説明することに必死になるあまり、思わず、観ているこちらが心配になってしまうほどに、緊張していることを観客に伝えてしまった。コントを楽しく自由に演じていたバッファロー吾郎の後だったこともあって、その緊張感は余計に強まった。結果、彼らのコントはバッファロー吾郎の影に隠れてしまった。

 しかし、そのことは決して彼らにとってマイナスではない。確かに、視聴者には緊張が伝わってしまっただろうが、同時に、彼らが笑いに対してマジメだということも、しっかりと伝わっていた筈だ。笑いに対してマジメな若手のことを邪険にするほど、我々はバカではない(と思いたい)。

 これから先、彼らのコントは更に熟成されたものになっていくだろう。そして、同時にコントからは緊張が無くなり、その世界には余裕が生まれてくるだろう。あくまで予見でしかないが、いつの日か、彼らのコントがその域に達する日を、僕は「ザ・ギース」と書かれた名刺を片手に、待ちたい。そう感じさせるコントだったなあ。うん。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。