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『菜々子さん的な日常』(瓦敬助)※完全書き直し版

(※一応アダルト注意)
菜々子さん的な日常 (ホットミルクコミックス 124)菜々子さん的な日常 (ホットミルクコミックス 124)
(2000/11)
瓦 敬助

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菜々子さん的な日常 2 (2) (ホットミルクコミックス 143)菜々子さん的な日常 2 (2) (ホットミルクコミックス 143)
(2002/04)
瓦 敬助

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 瓦敬助の人気シリーズ『菜々子さん的な日常』の新刊本が、先日発売された。2002年に誌上での連載を終了するも、同人誌などの紙媒体で短編作品が発表され続けていた同シリーズ。しかし、まさか、同人以外の媒体から新刊が発表されるとは、思ってもみなかった。

 そんなわけで、復習の意味を持って、過去作品『菜々子さん的な日常』『菜々子さん的な日常2』を読み返してみた。前者は2000年に、後者は2002年に発行されているので、今回の新刊は実に六年ぶりということになる。ちなみに、この二作品は「ホットミルク」という雑誌にて連載されていた。お察しの通り、アダルトコミック誌である。僕は買ったことないけど(と言いながら、明後日の方向を見る)。

 それにしても、エロい。ごく普通の学校生活の中で、実際に起こりうるレベルのエロティックな事件が、妙なリアリティを持っていて、余計にエロさを際立たせる。いや、保健室で座薬を入れようとする女子高生なんて、確実にいないんだけどね。でも、菜々子さんという超天然記念物がそういうことをやると、自然な行為の様に感じてしまう。そうなんだよなあ。タイトルにもなっている菜々子さんだと、どんなに非論理的な行動でも、リアルになっちゃうんだよなあ。ズルいよなあ。

 そんなエロティックな場面と共存するように、あちらこちらに作者のノスタルジックな表現が落っこちているのも、この作品の面白さの一つ。不良が文化祭の迷路を破壊しながら突き進んだとか、高校時代にいた教師のあだ名だとか、夏休み明けに同級生が言い放った「この壺はいいものだ…」とか。当時を体験していない人間でさえ、そのノスタルジーな雰囲気に浸ってしまうわけだから、同時代を生きた人間にしてみれば、物凄いモノを感じているに違いない。

 そんな『菜々子さん的な日常』シリーズの最新刊、その名も『菜々子さん的な日常RE』は、これまでとは違い成年コミックではなく一般コミック扱いで発売されているらしい。元来、男女のカラミなどの直接的なアダルト表現を避けていた本シリーズだったので、正直な話、今更感がある。しかし、某所で公表されている『RE』の一部内容を見て、驚いた。以前よりもエロティックな表現が、過激になっている!

 ……色々な意味で、新作に期待したい。うん。
菜々子さん的な日常RE (メガストアコミックスシリーズ No. 186)菜々子さん的な日常RE (メガストアコミックスシリーズ No. 186)
(2008/10/18)
瓦敬助

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 以下、書き直す前の文章。

 世に溢れているアダルトコミックの多くは、読者の性欲を満たすために描かれている。もちろん、そこには作者が漫画家として描きたい思想が多少は反映されているだろうが、その表現の根底にあるのは、あくまでもアダルトビデオ的なそれである。

 ところが、アダルトコミックというジャンルの表現規定の緩さのためか、その世界には時折、アダルトコミックというジャンルでは括りきれない作品が誕生することがある。単なるオナペットという言葉では片付けることの出来ない、そこでしか表現できないような世界観の作品が。

 瓦敬助のライフワークともいえるシリーズ『菜々子さん的な日常』は文字通り、迂闊すぎる女子高生、菜々子さんのちょっとHな学生ライフ(古い表現だなあ)を描いたアダルトコミックだ。アダルトコミックなので、背表紙にはちゃんと「成人向」と書かれている。

 しかし、この作品には、いわゆる性交シーンが存在しない。菜々子さんが乳房を剥き出そうが、ノーパンで大股開きになろうが、決して性交には発展しない。その為、アダルトな場面を求めている読者は、蛇の生殺し状態となる。ただ、この作品において、それは重要な問題ではない。何故なら、この作品の主題となっているのは性交ではなく、そのノスタルジックとも言えるほどに懐古的な学校の日常風景であるからだ。

 本書には十八編の短編が収録されているが、その殆どの作品において、作者が過去に経験しただろう懐古的なエピソードが前置きとして描かれている。男女比が変なクラス編成、クラスで嫌われていた教師、釘を踏み抜いた同級生……もちろん、これらのエピソードは本編とは殆ど関係が無い。しかし、作品のノスタルジックさを演出する上で、これらの要素は決して欠かせない。

 そんな『菜々子さん……』の最新刊が、先日発売された。その内容は未確認だが、恐らく、本書と同様にノスタルジックな雰囲気を醸し出した内容になっていることだろう。うーん、楽しみ。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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