スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

浅草キッドの「漫才論」

 10年以上、テレビでは漫才やってないわけだけど、舞台では『M-1グランプリ』の王者に負けてないと思うんだ。どういう表現で負けてないかっていうと、“メタ漫才ブーム”のネタなんだよね。俺たちは、ずっと前から漫才ブームで感じたものの強度をより強くしてるのね。それは、タブーからの開放であったり、言葉そのものが持ってる不自由さからの開放であったり、それはテレビ向けの表現とは逆方向のものなんだ。

 そのベクトルだと、当然、自分たちがやる漫才がテレビから離れていく。というより、そこを志向してるんだもん。漫才ブームの漫才っていうのは、時代のなかの窮屈なタブーっていうものをテレビの中とはいえ破っていったのね。その強度をもっと高めていったら、テレビではできないけど、観客と強烈な密室の共犯関係が作れるわけじゃない。俺たちは、その部分では、職人であると思うんだよね。そこへ向けていくネタの精度は、漫才職人として自分でもいいものを作っていると思う。でも、そこに時代に選ばれるものや大衆性があるかといえばないわけだから、やはり不器用な表現であるとは思うね。

 もちろん、「1回限りの漫才を200人、300人の観客のためにやることに何の意味がある?」っていう話し合いもあるよ。「ほかの人はDVD作ってるぞ」と。でも、俺たちの漫才は、風に書いた文学のようなものでいいんだ。要するに消えていけばいいし、ただやりたいことをやってるって、吹っ切れてはいる。いい点数が出てるなって。

(水道橋博士「ルポライター的スタンダード」/ 『splash!! 1』より抜粋)

 なんとなく、爆笑問題があえて漫才モノのDVDを発売していなかったという話とか、スパルタ教育というカルト芸人が障害者をネタにした映像が話題になってサイト炎上となった話とか、そのあたりのことを思い出した。あと、どうでも良いけど、サブカル系の人って“メタ”って表現好きだよね。個人的には、あんまりピンとこない……。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。