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『だめよめにっき』(私屋カヲル)

だめよめにっき (アクションコミックス)だめよめにっき (アクションコミックス)
(2008/01/12)
私屋 カヲル

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個人的に、最近イヤというほど見る男と女の恋愛コメディ的な四コマ漫画は、どれもノロケ度数が高すぎて、正直面白くないモノばっかりだと思っている。なにせ、それらの作品の大半は、設定が違うだけで、やってることはどれも似たようなことばっかりなのだ。はっきり言って、オリジナリティが無い。

また、作家も作家で、そういうテーマの作品ばっかり描くからたまらない。「ネタが無ければ、ノロケれば良いじゃない!」という逃げを感じさせる。四コマ漫画がナメられているようで、実に腹が立つ。向上心が無いのだろうか。まったく。

で、本作。本作は、まさに男女のノロケをテーマにした作品である。もう、ことあるごとにノロケる。特に嫁のノロケっぷりなんか、見られたものではない。例えば、夫が出張に行くときはアタッシュケースに身を潜める。夫のケータイの着信音を自分が夫を呼ぶときの声に修正する。会社のパソコンにハッキングして夫のパソコンのトップ画面を自らの写真に変える。

これら、ストーカー的な行動の全てが、全て夫に対するノロケから来るものだ。この徹底したノロケっぷりが、本作におけるギャグに繋がっている。そういえば、タイトルの「だめよめ」というのは、「夫を愛しすぎるダメなヨメ」という意味らしい。なるほど。確かに、このヨメの行動は“完璧にダメ”だ。

そんなノロケまみれな作品にもかかわらず、本作はとことん面白い。腹を抱えるというわけではないが、読んでいると、とにかくニヤついてしまう。別に、ヨメと一緒にノロケているわけではない。面白いのだ。で、本棚に戻した後しばらくすると、また手にとって、ニヤついてしまう。

その理由は恐らく、この作品における妻のノロケ的行動は全て、逃げの手段ではなく、徹底的にギャグにしてやろうという作者の攻めの意識からくるものだということが、作品から見え隠れしているからだろう。

そのギャグも、先に紹介した飛躍的なモノから、「風邪をひいて弱っている妻にファーストフードを買ってくる夫」の様なあるあるネタまで、多種多様。実に富んでおり、単純なノロケオチなど殆どない。ほぼ全編がカラー印刷という気合の入りようも含めて、近年の四コマ作品の中でも珠玉の一品だと言えるだろう。

恐るべし、私屋カヲル。『こどものじかん』のビジュアル的なインパクトのせいで、勝手にタダのロリ系漫画家だと思っていたが、ここまでの実力を持っていたとは知らなかった。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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https://twitter.com/Sugaya03

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