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4.天竺鼠

 とりあえず、順番は悪かった。大ウケはしなかったけれど、そこそこにキレイなコントを披露することができたTKO。キッチリと自由自在に見せるコントで大爆笑を巻き起こしたバッファロー吾郎。コツコツと懇切丁寧にナンセンスな笑いを構築したザ・ギース。ここまでに出演したコンビは全組“流れ”を配慮した作りのコントをやっていた。特にバッファロー吾郎とザ・ギースが二組続けて“流れ”を重視したコントをやったため、なんとなく“流れ”を評価する空気にはなっていた。

 とはいえ、天竺鼠が今大会でビミョーな評価を食らってしまった要因は、間違いなく彼等自身の力不足によるものだろう。生まれてしまった空気は、それを破壊するほどの力量さえ持っていれば、どうにでもなるからだ。M-1グランプリにおける笑い飯然り。しかし、彼らにはそこまでの力量が無かった。ただ、それだけの話である。

 今回、彼らが披露したコントは、いわゆる「狂気」を滲ませたものだ。ボケ役の川原が演じる社長が、傍若無人でナンセンスなスピーチを行うというシチュエーションは、日常においては非常に狂気的だ。ただ、このコントにおいて、川原は狂気を演じ切れていない。本来ならツッコミ役に回るべき瀬下が、その役柄ゆえに、このコントではフォローにのみ回っているため、川原が一人でボケからの軌道修正を行わなくてはならないからだ。その結果、川原はボケのマッチポンプ状態となり、マトモ以上狂気未満のビミョーな空気になってしまったのである。

 その中で唯一、その「狂気」が発散されていたのが、カスタネットのくだり。あまりのバカバカしさに、思いっきり笑ってしまったのだが、その後の軌道修正でやはりもたつき、またもイマイチな空気に。特に消しゴムのくだりは、酷かった。あのカスタネットの時の空気を保つことが出来れば、彼らももうちょっと評価されていたんじゃないかと思うのだが……無念。

 個人的には、決して嫌いなコンビではないので、来年の大会では是非、奮闘してもらいたいという気持ちがある。ただ、その時も今回と同じようなコントを披露していたとしたら、貴方たちは、この一年間、何をやっていたんだと言いたくなるかもしれない。来年は流れのあるコントでのリベンジを期待したい。……というか、そうしなかったら決勝に上がらない気がする。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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