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『bananaman live 疾風の乱痴気』

bananaman live 疾風の乱痴気 [DVD]bananaman live 疾風の乱痴気 [DVD]
(2008/12/03)
バナナマン設楽 統

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あくまで個人的な話になるのだけれど、ここ数年、僕はバナナマンの単独ライブに満足していなかった。年に一度、恒例行事の様に行われて、その度にDVDも発売されているバナナマンの単独ライブ。どうして僕は、彼らの単独ライブに満足できなくなってしまったのか。なんとなく、振り返りながら考えてみることにした。

僕が最初に観たバナナマンの単独ライブDVDは、『激ミルク』だった。本編に四本のコント、特典映像に六本のコント(映像ネタ含)を収録したこの作品を、僕はそれなりに愛していた。物凄く好きというわけではなかった。当時の僕が完全にラーメンズ愛好家だったこともあって、彼らの様に薄暗くて人間臭いコントは、面白いと思いつつも、そこまで良いものだというように感じられなかったのだ。ただ、それ以前の僕は、彼らのことをまったく肌が合わないコンビだと認識していたので、それよりは一歩前進したとは思う(当時オンエアバトルで再放送された『張り込み』の何処が面白いのか、まだ分かっていなかったのだ)。

そんな僕の評価を一変させた作品が『ペポカボチャ』だ。このライブでバナナマンは、その薄暗い世界観を保ちつつ、人間同士のほのぼのとした関係性をコミカルに描いていた。この絶妙なバランスに、当時の僕は見事に打ちのめされた。ちなみに、このライブで披露された九本のコントのうち三本が、後の傑作選ライブで再演されている。この次に行われた単独ライブ『Sugar Spot』も、『ペポカボチャ』ほどダウナーではなかったけれど、バカバカしいコントが多くて何度も爆笑させられた。

ところが、この次のライブ『Elephant pure』で、更に僕の評価は一変させられる。正直なところ、『ペポカボチャ』『Sugar Spot』の出来が良かったせいで、ハードルが上がってしまっていたということもあるのだと思う。でも、それを差し引いたとしても、この『Elephant pure』というライブは、劇的に退屈だった。滅茶苦茶につまらないというわけではないけれど、何かが物足りないと感じたのである。この物足りない雰囲気は、次の単独ライブ『good Hi』にも引っ張られることになる。

思えば、この時期からバナナマンのコントで日村の容姿がイジられる展開が、やたらと増えていたので、それが物足りなさを感じさせたのかもしれない。これ以前のバナナマンのコントは、どちらかというと、日村の容姿イジリを排除していた。バラエティでは顔をネタにしてもらうが、コントではそれをやらない。そんなポリシーがあったように思えた。ところが、それをやるようになって、バナナマンのコントは明確にパワーダウンした。丁度、この頃からバナナマンをバラエティでも見られるようになったので、それをきっかけにライブを観に来た人へのサービスの意味も、あったのかもしれない。でも、これを続けているかぎり、バナナマンのコントは退屈なままだと思った。

しかし以後、『kurukuru bird』『Spicy Flower』とライブを重ねるごとに、少しずつ内容も改善されていった。日村の容姿イジリをしつつ、以前の薄暗い雰囲気を醸し出す方法を見出していたのだろうか。彼らのコントは、確実に良くなっていた。そして、今回のライブ『疾風の乱痴気』で、バナナマンは当時の雰囲気を取り戻した、と言えるだろう。

『疾風の乱痴気』では、全部で七本のコントが披露されている。そこには、日村のモテなさ加減を中心にした『Bad Karma』の様なコントもあれば、以前のバナナマンのコントに近い薄暗い雰囲気を持った『風の如く』の様なコントもあった。他にも、ロマンチストとしてのバナナマンを蘇らせた『絵本』、日村を芸人として完全に引き離してみた『Confunded』、大量の伏線が疾風怒濤の勢いで回収されていく『Wind Chime』など、これまでのバナナマンライブを踏襲しつつ、新しさを見出したコントで詰まっていた。これはもう、完全に復活したと言って良いだろう。

それにしても、ここまで完成されたライブを見せつけられると、これから先、これと同様のクオリティを持ったコントを作ることが出来るのだろうか、などと余計な心配をしてしまう。また再び、彼らのライブは行き詰ってしまうのではないだろうか。と、そんなことを今考えても仕方がない。今はただ、復活した彼らを祝福するだけである。しかし来年……バナナマンのライブは、一体どうなっていくのだろうか。


・本編(128分)
『Fu』『Bad Karma』『風の如く』『絵本』『Confunded』『赤えんぴつ』『Wind Chime』
・特典映像
『不良』『日村流ナシの使い方』『痛くない所を探そう!』『冷蔵庫のあまりもので作る ~スニーカー~』

オープニングテーマ・エンディングテーマはSAKE ROCKが担当。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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