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『天才バカボン THE BEST 講談社版』

天才バカボン誕生40周年記念天才バカボンTHE BEST 講 (KCデラックス)天才バカボン誕生40周年記念天才バカボンTHE BEST 講 (KCデラックス)
(2007/10/17)
赤塚 不二夫

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 ちょっと前にNHKで放送された、赤塚不二夫のドキュメンタリー特番『赤塚不二夫なのだ!!』。赤塚作品についての批評や、赤塚不二夫の人物像、赤塚を敬愛する漫画家たちの座談会など、かなり充実した内容になっていた。おかげで、それまで赤塚作品について殆ど興味を持っていなかった僕も、その放送が終わって、すぐさま赤塚不二夫のマンガが読みたくなってしまうという、いわば“なのだ病”にかかってしまった。“なのだ病”は数日の潜伏期間の後、すぐに“バカ熱”を起こす、恐るべき病である。案の定、僕も“バカ熱”を起こしてしまい、気付けば近所の本屋で『天才バカボン THE BEST』を買っていた。恐るべき病である。

 この『天才バカボン THE BEST』には講談社版と小学館版があるのだが、とりあえずの様子見として、僕は講談社版を購入した。順番としてもそれが正しいらしく、講談社版には第一回連載時の作品が収載されていた。ただ、最終回も掲載されていた。それなら、これ一冊で済むんじゃないだろうか。そんな疑問も膨らんだが、すぐに萎んだ。最終回という割に、最終回らしい内容じゃなかったから。うん。

 講談社版のTHE BESTは、先にも書いた第一回連載時の作品が収載されているだけではなく、ハジメちゃん初登場の回、レレレのおじさん初登場の回、目ン玉つながりおまわりさん初登場の回、バカボンのパパ誕生秘話……など、『天才バカボン』の歴史をまとめた、クロニクル的な一冊になっていた。まさに“THE BEST”といったところ。

 その一方で、単行本未収録作品が収載されているのも、実に魅力的だ。この未収録作品を見ると、『天才バカボン』が単に人気キャラクターだけが蠢くギャグマンガではなく、かなり破滅的なギャグマンガだったことが容易に理解できる。中でも、某大友克洋の作品をパロった『天才AKIRA』には度肝を抜かれた。読者の想像の上の上、更に上に飛んでいってしまう展開に心を射抜かれた。

 もちろん、そういったイレギュラーな回だけではなく、純粋にギャグマンガとしての『天才バカボン』も、かなりとんでもない。おもしろいシーンが始まるまでの待ち時間(待ちコマ?)が設けられていたり、「担当に怒られるのでマジメに描く」という宣言があったり、馬の肛門からウンコが飛び出すだけで1ページ削ったり、ページの都合で後半をカットしたり……マンガならではの手法で、さり気無く攻めていくスタイルが実に良かった。

 この素晴らしい内容に感動した僕は、読後、すぐさま再び近所の本屋に出向き、小学館版を購入した。しかし、これが……講談社版とは全く逆の方向に攻めた内容になっていて、僕は再び度肝を抜くことになったのであった。(続く)
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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