『猥褻犯』(快楽亭ブラック)
![]() | 快楽亭ブラック 猥褻犯 [DVD] (2008/12/19) 快楽亭ブラック 商品詳細を見る |
土曜日の朝から、快楽亭ブラックを観る。なんとも言えない。なんだろうね、この違和感は。こういう時間帯に観るような芸人じゃないんですけどね。でも、他に観る時間も無いので、観る。部屋の外から、近所のスーパーマーケットを訪れる人たちの、談笑している姿が目に浮かぶかのような声が聞こえてくる。そっちが談笑なら、こっちはブラックだ! バカヤロー! ……って、別に怒ることではないのだけれど。
しかし、アレだ。相変わらず酷い。今更だが、こういう落語がDVDとして世間にフツーに公開されているってのは、トンデモない時代だな。うーん。でも、以前に比べると、ちょっと毒素が弱まっている気がする。流石に、一年で五枚もDVDをリリースしちゃったから、勢いも一つか二つばかり落ちちゃったのかもしれない。特に、英国コメディ好きとしては、皇室ネタが無くなってしまったのが、実に惜しい。
とはいえ、下ネタ落語の方はなかなかの出来映え。出所したばかりの任侠に生きる男が、イメクラでタイ人女とムエタイプレイを試みる『人性劇場』も、何故か聖水プレイが流行っている藩の藩主が屋敷内での聖水プレイを禁止しちゃうっていう、どっかの「禁酒番屋」みたいな『聖水番屋』も、下ネタパロディ落語の秀作で、実に面白かった。こういう噺を作らせたら、やっぱり上手いよなあ。
また今回は、あの山田洋次が脚本を書いたという『まむし』という噺が収録されていて、これが実に味わい深かった。笑いどころは少ないンだけど、ブサイクな男が美人な女を妻にして、喜んではいたけれど、毎晩毎晩の営みで身体が痩せ細っていくなんて筋書きが、実に、情けなくて良かった。ヤリたくない。けど、ヤリたい。その衝動が止まらない。こういうのを、談志師が言うところの“人の業の肯定”というヤツなんでしょうかね。うーん。
さっきまで十一時だったのに、気づけば午後一時前に。すっかり腹も減ってきたので、そろそろDVDの再生を止めて、昼食を取りに行こうかな、などと思っていた矢先、テレビ画面では聖水の代わりに黄金を食らってしまった侍の姿を、ブラック師が懸命に演じていた。うーん。食欲が失せてしまったぞ。ダイエットに良いね、なんてバカ。
・本編(84分)
『山田洋次作 まむし』『人性劇場』『聖水番屋』
・特典映像(24分)
スペシャル対談「浅野靖典「競馬談義」前篇」
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