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思うが侭に書いてみる。

二十年も前の話で、今を生きている人間が傷つけられていることの理不尽について、僕はなんとなく考えてみるのだけれど、それを考えていることすら、今の状況では許されないような気がするから、とりあえず両手両足をバタバタとばたつかせながら、自分の部屋の中、ベッドの上、ああだこうだと独り言の様に、物申す様に、語りかける様に、ぶつくさ言ってみるのだけれど、それで何かが解決されるわけがないから、やっぱり身悶えてしまうのだ。それにしても、この理不尽は何だ。二十年前、僕はまだ三歳で、下半身の操作すら危うかった頃なのだが、そんな時代のことを、十七歳の、精子にすらなっていなかったような女性が、女子高生が、無関係だと言われている人に対して、「死ね」だの、「殺すぞ」だの、「どうして生きているのだ」など、言っている姿を想像して、やはりこれ、理不尽だと思わずにはいられず、またベッドの上で身悶えている。

彼ら彼女らを動かしているのは、例えば何処かの老婆が、まったくの無関係の老婆が、凹んだガードレールと花束を見つめて、可哀想だのなんだの言いながら、静かに手を合わせていくような、そういう感情だったと思うのだけれど、あれよあれよ、どういうわけか、彼ら彼女らの手にはキーボードがあって、攻めるべき対象が生まれ、まるで息を吐くかのように暴言を漏らし、ついでに糞や尿も撒き散らし、まったく別の人を追いやろうとしている姿は、哀愁と滑稽を帯びていて、なんか、変。おまけに、その人たちの背中を見ると、誰かの手だけがうっすらと浮かび、そうしたほうが面白いよ、なんて愚弄にも、畜生にも劣るような言動を漏らしている輩が見えてきて、ますます、いよいよ、なんか、変。そいつらが落とし穴に落ちたのを見て、笑う姿も、やはり、変。天井が渦を巻き、テレビデオは煙を噴き、壁には穴、穴穴穴。何もかもが、まるで変。

僕はその事件を知らないものだから、殆ど知らないものだから、こういう無責任なことを思うわけだけれど、その被害者でもなければ、その加害者でもないような、まったくの無関係な僕たちがだよ、その事件を取り上げて、その如何にも面白おかしそうな事件を取り上げて、悲しんでいるかのような顔を浮かべてみたり、楽しんでいるかのような顔を浮かべてみたりして、僕はほら、私はほら、俺はほら、この事件のことを真面目に、実に真面目に、糞真面目に考えているのだよ、忘れてはいないのだよと無意識に思っているのかと思うと、やりきれなくなって、困る。ただ、それが誰のため、何のため、どういう理由で、やっていることなのか、やられていることなのか、それについて考える時間は、僕らにはいっぱいある筈だ。

その結論が存在するかどうかは、いざ知らず。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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