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『ロザンの08ベスト+』

ロザンの08ベスト+ [DVD]ロザンの08ベスト+ [DVD]
(2009/04/22)
ロザン

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大卒の芸人が珍しくない昨今のお笑い業界において、かなり早い時期から「高学歴コンビ」として名を売っていた芸人がいる。彼らの名はロザン。大阪府立大学中退の菅広文と、京都大学卒の宇治原史規によって1996年に結成された、お笑いコンビだ。デビュー当初から高学歴であることを売りにしていた彼らは、関西で着実にその知名度を上げ、現在は全国放送の番組に顔を見せる機会も増えている。

しかし、21世紀初頭から続いているお笑い芸人ネタブームの中にありながら、彼らのネタがテレビで放送されることは希少だ。何故ならば、彼らが有名になるきっかけとなったのは、いわゆるお笑い系のバラエティ番組ではなく、タレント文化人やアイドルが参加するクイズバラエティだったからだ。しかも、それらの番組においてロザンが求められているのは、ボケやツッコミではなく、難問の正解である。高学歴を売りにしていたロザンは、まさに高学歴であることを評価されたのだ。

その結果、ロザンという名前は「面白いお笑い芸人」としてではなく、「頭が良くて芸人もやっている人」という認識で広まっている感がある。“売れてしまえばこっちのもの”と言っても過言ではないお笑い業界ではあるが、こういう売れ方をしてしまったことは、果たしてロザンにとってプラスになっていると言えるのか、些か疑問ではある。

そんな折に、ロザンが初めての単独DVD『ロザンの08ベスト+』をリリースした。タイトルには“ベスト”と掲げられているが、僕は過去の単独ライブを観賞したことが無いため、実際にベストライブだったのかどうかは分からない。ただ、ベストと掲げている以上、彼らにとっての自信作が披露されていると考えて良いだろう。

『ロザンの08ベスト+』では、九本のコントが披露されている。うち二本は、オープニングコント及びエンディングコント(タイトルは『ロザンの08ワースト』となっている)なので、実質七本のオリジナルコントが披露されていることになる。幕間映像では、ロザンの二人が『京大芸人』(菅広文が上梓した、相方の宇治原の姿を描いた物語)の舞台となった場所を宇治原の運転する車で巡った様子を撮影した、『ロザンのドライブ』が収録されている。なかなか面白かった。

僕がロザンのコントを観賞するのは今作が初めてだったのだが、全体的にオーソドックスなシチュエーションが多いような印象を受けた。例を挙げると、重い病気にかかった子供に勇気を与えるためにスポーツ選手が奮闘する『田中』、金の無い子供に慈悲でバイオリンを教えてあげる『バイオリン』、おじいさんと飼い犬の哀しい別れを描いた『おじいさんとポチ』など。誰もが思いつくだろうシチュエーション、過去に何度もネタとして昇華されていただろうシチュエーションを、彼らは微妙に間違った方向へと誘導して、コントとして演じている。『田中』に登場するスポーツ選手は、子供の願いを叶えるための勇気を他のスポーツ選手から貰おうとするし、『バイオリン』に登場する慈悲を持った教師は、子供のバイオリンに対する微妙な熱意に苛立ちを覚えるし、『おじいさんとポチ』の間にはそれほど深い絆は無い。それはいわば、シチュエーションのパロディであると言えるのかもしれない。

ただ、個人的な印象としては、パロディとしての面白さを活かしているという点よりも、人間の毒っぽい部分をさりげなく見せている点の方が、面白味の個性として際立っていたように思う。例えば、先にタイトルを挙げた『バイオリン』。バイオリン教室の教師が、約束の時間にちょっとだけ遅れてくる子供を相手に激高し錯乱する姿は、コミカルでありつつも哀愁を感じさせていて、非常に面白かった。しかし、それは逆に言うと、そういう人間臭さを感じさせるような要素の無いコントは、ちょっと物足りなかったということでもある。

初の単独作品ということで、全体的にオーソドックスな作りにしていたのかもしれないが、今作はロザンならではの笑いがあまり見せられていなかったように感じた。これがロザンの本意気なのか、それとも意図的にそうしていただけなのか。通常のロザンライブを知らない身としては、まったく分からない。ただ今作は、次も観てみたいと思えるほどには、引きのある作品だった。次回作があるとするなら、また観賞させていただきたいと思う。


・本編(約90分)
『ベスト刑事』「オープニングVTR」『博士と助手』「ロザンのドライブ1」『田中』「ロザンのドライブ2」『バイオリン』「ロザンのドライブ3」『おじいさんとポチ』「ロザンのドライブ4」『立てこもり』「ロザンのドライブ5」『鳥人間コンテスト』「ロザンのドライブ6」『ベスト刑事』『ロザンの08ワースト』

・特典映像
『天下茶屋』(約5分)
『卒業文集』(約2分)
『ストラックアウト』(約5分)
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No title

そんな面倒くさいこと、自分で調べなさいよ!
…でも、ヒマだったから確認してあげたわよ! 感謝しなさい、まったく!
4:27だから! 4:27! 忘れないようにしなさいよ! もう!

(意味無くツンデレ対応にしてみました)

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Re: No title

何処の誰とも分からん馬の骨と、茶ぁーなんかしばけるかい!
上から目線で語りやがって、何様のつもりだ貴様!
ええい、腹が立つ。行くぞ、シルバード(馬)! ヒーハー!

(そして荒野へ)

No title

あぁ!!まってください!
せめてお名前だけでも~!!!!!
・・・・・・・・・・ちっ・・・この食い逃げ野郎め・・・・・

(銃を片手にリムジンで追跡)

No title

ていうか、名乗ってないのはそっちじゃーっん!(マジツッコミ)

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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