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晃広角田の笑い無い話

お笑いパーフェクトBOOK (キネ旬ムック)お笑いパーフェクトBOOK (キネ旬ムック)
(2009/06/25)
不明

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現在、絶賛発売中のムック本『お笑いパーフェクトBOOK』には、様々なテキストが収められている。売れっ子芸人はんにゃに対するインタビューを始めとして、関根勤×伊集院光対談、千原ジュニア・バナナマン・高田純次に対するインタビュー、昭和バラエティ史の編纂に、1,000本以上のお笑いDVDガイド&コラムなど……そのボリューム量の重厚さとクオリティの高さは、ここ数年で発売されたお笑い本を圧倒していると言っても過言ではないかもしれない。

その中でも、個人的に大変面白く読ませていただいた記事が「東京03×キングオブコメディ」によるテレビバラエティ対談だった。日ごろ、あまりテレビについて語ることのないだろう二組が、自らが体感してきたテレビバラエティの数々について、とても熱く語っている姿は実に新鮮だった。特に「バラエティの黄金世代」を自称している高橋(キングオブコメディ)と飯塚(東京03)の熱弁ぶりは、なかなか目を見張るものがあった。

が、彼らと同様に「バラエティの黄金世代」であるにもかかわらず、当時のお笑いを殆ど体感することなく、現在の地位にまで辿りついてしまった芸人が、この五人の中に存在していた。その芸人の名は、角田晃広。東京03の中では大ボケを担当している彼が、実はまったくバラエティの歴史から影響を受けていないことが、今回の対談で判明してしまったのである。本記事では、そんな角田さんのテレビスルーっぷりをまとめてみることにした。
 
まず、話は80年代の漫才ブームについて。

今野「漫才ブーム、僕は全然知らないです」
角田「漫才ブーム、見てないなあ」
飯塚「今野くんは年齢的にしょうがないとして、角ちゃんはなんで?」
角田「いや、聞いたことはあるよ
 (略)
高橋「僕らの世代は、本当に笑いの英才教育を受けてきたようなものなんですよ」
角田「そうなの?
豊本「そうなの」


今のお笑いブームとは比べ物にならないほどの盛り上がりを見せていたという漫才ブームのことを、「聞いたことはあるよ」の一言で片づけてしまう角田さん。なかなかのスルーっぷりである。

話は漫才ブームから『笑ってる場合ですよ!』へ。「奥様の時間だったお昼の時間帯に、こういうタイプの番組が始まったのは画期的だった」「お昼は学校に行ってるから、見たくても見れない番組だった」「当時、18歳くらいのダウンタウンや、山田邦子らが出演していた」、と面々が語っている横で、その様子を静かに聞いていた角田さんのコメントが、これまた凄い。

角田「へー。詳しいなあ
飯塚「もろ世代だもん。角ちゃんが詳しくなさすぎ」
豊本「世代ど真ん中なのに、知らないって(笑)」
角田「でも、結局、『笑ってる場合ですよ!』はみんな見てないってことでいいんだよね
今野「なんで仲間にしようとしてるんですか」


なにやら『アメトーーク』におけるワッキーを見ている気分。知っているフリをしているだけ、ワッキーの方がマシかもしれない。なにせ、「へー。詳しいなあ」である。完全に他人ごと扱いだ。というか、ただ知らないだけというよりも、もはや無関心であるようにすら感じさせられる。仮にもお笑い人なのに!

話は続けて『ひょうきん族』へ。ドリフの『全員集合』と合わせて話が盛り上がるなか、角田さんに話がふられる。

飯塚「だから、俺にとって「ひょうきん族」はでかいですよ。角ちゃんは当時何を見てたの?」
角田「「カトちゃんケンちゃん」は見てたけど、家のセットの中のロフトベッドとかいいなあ、とか、そんなことしか覚えてない


カトケンを知っているという発言で、ようやくお笑いトークに入り込んでくるのかと思いきや、まさかの「家のセットくらいしか覚えていない」発言。加藤茶と志村けんの全盛期のコントをスルーして、セットに気を取られていたなんて! ……当時、カトケンに心を奪われていた僕にしてみれば、にわかには信じがたい話だ。

続けて『夕焼けニャンニャン』について。

角田「知ってはいるけど、見てない。これ、あれでしょ、セーラー服を脱がさないでってやつでしょ。そんなこと言われちゃったら、もうだめ。ドキドキしちゃって見られなかった。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』とかはさすがに覚えてるよ。告白するやつとか」
高橋「勇気を出して初めての告白ですね」
飯塚「お笑い芸人なんだから、もっと他にあるんじゃないの? 角ちゃんの覚えてるのって、女の子みたいじゃん。え、なんで、今お笑いやってんの?」
角田「それがわっかんねえんだよ。このルーツで、ココにいんだよ、俺」


引用しているうちに、どうにも分からなくなってきた。対談中では「角ちゃんはミュージシャンを目指していたからね」とフォローされているが、それにしても物凄いテレビスルーっぷりを発揮させている角田さん。そんな彼が、どうしてお笑い芸人になってしまったのだろう。ここまでスルーしていたら、普通はお笑い芸人になるわけがないのに。

その理由は、対談の終盤で語られていた。

飯塚「角ちゃんは、ケンちゃんに誘われてなかったら、入ってないんでしょ」
高橋「ケンちゃんて?」
角田「知らない? 元相方、プラスドライバーの大田賢二。彼に誘われてなかったらやってないからね


ここまでお笑い番組をスルーしてきた男が、今ではお笑いフリークたちに絶大なる支持を受けている東京03に無くてはならない存在となっているのだから、なんとも不思議な話である。そして、この角田晃広という存在は、多くのお笑い芸人志願者たちに勇気を与えていることだろう。「ああ、こんなにも数々のお笑いを体感していなくても、芸人として成功できるんだ!」と。

……いや、レアケースだからね?
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No title

養成所にも行ってないですし、天然素材ぶりが恐ろしいです。
いい意味でこわい…。

No title

「マジ歌」メンバーの中で、一番角田さんが“マジ”な雰囲気が出ている理由が分かった気がします。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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https://twitter.com/Sugaya03

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