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『しんぼる』を眺めて。

松本人志監督作品『しんぼる』を観てきた。
細かい感想文を書くのは面倒なので、書かない。
けれど、とりあえず感じた事を書いておくことにする。

何処かで聴いた話によると、
松本人志は今回の映画を「海外向け」に作ったという。
なるほど、確かに。
オープニングのメキシコファミリーの描写は、まさに海外映画のそれの雰囲気だった。
ちょっと過激なシスターが、実に海外ウケの良さそうなキャラクターだったし。

同じく、事前の情報によると、
今回の映画は二つの物語が並行して進むということだったが、
これも情報通りであった。
うだつの上がらないメキシカンレスラーの物語と、
真白な密室に閉じ込められた男の物語が、
今回の映画では並行して進んでいく。

ただ、あくまでも物語のメインは密室の話。
メキシカンレスラーの話は、まあ、添え付けみたいなものだと。

話の前半は、コントの様なノリが続く。
部屋の壁に生えている、幼児の“しんぼる”たち。
それらを押すと、部屋の中にアイテムが飛び込んでくる。
アイテムに統一性はない。
歯ブラシ、菜箸、ツボ、寿司、コミック……。
ところどころに日本的な要素を組み込んでいるあたりが、実にニクい。

このネタの作りは、VISUALBUMの『マイクロフィルム』を彷彿とさせる。
あっちは男の腹を殴ると、肛門から色々なアイテムが飛び出してくる。
こちらは幼児の“しんぼる”を押す。

で、この男が、とかくこのアイテムに翻弄させられる。

例えば、寿司のシーン。
ある“しんぼる”を押したら、寿司が出る。
でも、そこに醤油はない。
近くにある別の“しんぼる”を押してみると、再び寿司が出る。
その後も、いろいろな“しんぼる”を押してみるが、寿司しか出ない。
仕方がないので、寿司を食う。
何かを納得しながら、寿司を貪り食う。
(たぶん、「醤油が無くても美味いじゃん」みたいな)
そうして全ての寿司を食べ終わったところで、また“しんぼる”を押す。
すると、あれだけ待ち続けていた醤油が……。
男、思わず「遅いわー!!!」。

前半の密室シーンは、かなりオーソドックスな笑いが多かった。
前作で分かりにくいだのなんだのと言われたことを、ちょっと気にしていたのだろうか。

男はやがて、部屋を脱出するための手段を発見する。
そしてそれを実行するのだが、そこで再び大量の“しんぼる”たちと対面することに。
そこで男が取った行動とは……。

前半のコント的な展開に反して、
後半はかなりシリアスな雰囲気を醸し出している。
いや、あれはシリアスというべきなのだろうか。
ちょっとよく分からない。
ただ言えるのは、宗教的なニオイがしていたなあ、と。
あと、前半で笑いにしていたことを、後半で上手くシリアスに転じたなあ、と。

ああいうオチにしたのは、
やっぱり今回の映画が海外向けを意識していたからだろうな。
いや、だって海外の人ってああいう展開が好きだし。
『マトリックス』とか、『コンスタンティン』とか。
だから、あれは麻原じゃなくて、キリストだと思うんだよねえ。
実際の意図するところはどうか、分からないけど。

とりあえず、面白い映画だった。
初日なのに、あんまりお客さんは入ってなかったけど。
『大日本人』よりは分かりやすいので、良かったら観てってね。

ネタの構成とロジックは、やっぱ光るモノがあったと思うよ。うん。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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