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『水木しげる 超1000ページ下』

水木しげる 超1000ページ(下) (studio voice comics)水木しげる 超1000ページ(下) (studio voice comics)
(2009/09/12)
水木しげる

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先日、『手塚治虫 極めつき1000ページ』というものが発売されたらしい。タイトルに“1000ページ”と掲げてあることからも分かるように、『赤塚不二夫 裏1000ページ』『水木しげる 超1000ページ』と同じレーベルからの発売……なのかと思いきや、これがまったく違うレーベルからの出版らしい。とはいえ、企画が完全に被ったということはないだろうから、恐らく二匹目のドジョウを掬おうという魂胆なのだろう。ちなみに、この『手塚治虫 極めつき1000ページ』は、上・下巻に分けられることなく、一冊にまとめて出版されているらしい。分厚そうなので、枕に最適かもしれない。

それはともかくとして、下巻の話をする。以下、収録作品。

『惑星』『霊獣マッサライ』『地相眼』『がんばり入道』『吸血鬼』『血太郎奇談』『魔界の椅子』『アンコールワットの娘』『べとべとさん』『テレビくん』『大鴉』『メキシコ奇行』『フランスの妖怪城』『ロンドン軍縮会議』『ごきぶり』『レーモン河畔』『マカンダル』『迷宮入り』


上巻に比べると、やや大人向けの作品が増えたように思う。特に序盤の『惑星』『がんばり入道』の二作品は、水木氏の当時の状況を反映しているかのような作品で、実に味わい深かった。また、近年の水木氏がライフワークとしている、奇人たちの伝記マンガも二本収録しているのが、なかなかに良い(『フランスの妖怪城』『マカンダル』)。

なお、今作にもアニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」のエピソードとして取り上げられた作品が、一本だけ収録されている。『地相眼』がそれだ。アニメでもかなり哀愁漂う作品になっていたが、原作の漫画はより哀愁の強い展開になっている。なにせ、こちらにはゲゲゲの鬼太郎もビビビのねずみ男も登場しないのである。つまり、名キャラクターが登場しないというだけなのだが、それだけでも随分と印象が変わる。こっちは暗い。かなり暗い。

個人的に気に入ったのは、『レーモン河畔』。南海で平穏な暮らしをしていたホセ一家が、ラバウルでの戦闘に巻き込まれるも、どうにか生還するに至るまでを描いた物語だ。この作品の中で、ホセ一家の娘二人が日本兵の慰安婦とされかけるシーンがある。結果、二人は慰安婦となることなく解放されるのだが、この慰安婦にならずに至る展開が実に人間臭くて面白かった。結果的に美談となっているが、その過程は決して美談ではないのである。それが、実に良かった。

ちなみに、本書を読了してから数日後、僕がamazonで『手塚治虫 極みつき1000ページ』を注文したのは、特に言わなくてもいい事実である。……『鉄腕アトムセレクション』も、ちょっと気になっていたりする。うーん。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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