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『兵動・小藪 おしゃべり一本勝負 其の壱』

兵動・小籔のおしゃべり一本勝負 其の壱 [DVD]兵動・小籔のおしゃべり一本勝負 其の壱 [DVD]
(2009/10/21)
兵動大樹小籔千豊

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「人志松本のすべらない話」を、あまり見たことがない。話題になっているのは知っているし、僕も見るときは楽しく拝見しているのだけれど、それほど積極的に「見よう!」という気持ちにならないのである。これはやはり、僕が芸人のネタ至上主義者で、基本的に芸人のネタにしか興味を持っていないからなのだろう。まあまあ好きな方ではあるのだけれど、積極的に見ようとも思わない。僕にとっての「すべらない話」は、それくらいの重要度しかないのである。

しかし、僕はこの番組に足を向けて寝られない。いや、番組に足を向けて寝るっていう状況は、よく分からないのだけれども。とにかく頭が上がらない。というのも、この番組のおかげで、僕が今“フリートークの天才”として崇めている兵動大樹氏のことを知ることができたからだ。大半の芸人たちが物事を批判的に捉えた「すべらない話」を披露する中で、浪速のエビス顔芸人こと兵動さんが披露したトークは、緩やかかつ客観的で、とても面白かった。こんなオモローな芸人のことを教えてくれた「すべらない話」には、深く感謝しているのである。いやいや、本当に。ありがたい話で。

そんな「すべらない話」のスピンオフとして、CS放送でこっそり始まった番組が「兵動・小藪 おしゃべり一本勝負」だ。「すべらない話」のスピンオフといえば、「ジュニア千原のすべらない話」「大輔宮川のすべらない話」などのシリーズが有名なので、スピンオフで兵動さんが取り上げられるとしたら、やはり「大樹兵動のすべらない話」みたいな感じになるものだと思っていたのだが、まさか純粋なフリートーク番組がわざわざ準備されることになるとは。しかも、関西出身の芸人で、やはり兵動さんと同様に色濃く関西どやさ根性を滲み出している、小藪千豊氏と二人でトークを展開する番組を始めるとは思ってもみなかった。

今作『兵動・小藪 おしゃべり一本勝負 其の壱』は、そんなスピンオフ番組をDVD化した作品だ。兵動大樹氏と小藪千豊氏の二人が、交互に「すべらない話」を披露するという、ただそれだけの作品である。トークはほぼノーカットで進行し、前半は純粋に二人だけのフリートークが、後半は観客からの質問を受けてのフリートークが展開するという構成になっている。余計なもののない、非常にスマートな構成だ。CS放送だからこそ出来ることだなあ、とシミジミ思う。こんなにスマートな番組、きっと地上波じゃ出来ない。視聴率が取れないだろうから。

二人が繰り広げるトークは、言うまでもなく面白い。面白いので、あえて感想を書こうとも思えないのだが、やはりこのブログを読んでくれている人たちは、その内容が気になっているのではないかと思う。なので、今作を鑑賞して、ちょっと印象に残ったフリートークをピックアップして、紹介してみたいと思う。
 
まずは、小藪さんの話から。ちょっとすべらない話じゃないけど。

「流行っているものを芸人だからしなくてはならない」という兵動さんの話を受けて、「僕は流行っているものが大体嫌いですね」と話し始める小藪さん。流行っているとなると、もう嫌だと思ってしまう天邪鬼な性格らしい。でも、ダーツやビリヤードの様な、皆で楽しめるものには拒否反応を起こさないらしい。小藪さんが否定しているのは、「24」や「ローラ・パーマー殺人事件(ツイン・ピークス)」などの海外ドラマ。そして、そういった流行りを否定してしまうのにも、ちゃんとした理由があるのだそうだ。

小藪「あれで、「あれ見た? めっちゃオモロない?」って言うてるヤツって、ほんっとにもうね、選民意識があるというか。「私たちは選ばれし者だ」って、めっちゃイキるやないですか」

兵動「あー……」

小藪「「24」見てるヤツ、おって。そいつはもう、最近ハマりたてなんです。大体、その楽屋とかおって、「あれ、見ました?」とかって言うヤツって、最近見たヤツなんです。だから、見たてやから、ブワーッて燃えてるんです」

兵動「あー、分かるわ」

小藪「でも、こっち(注:小藪ではない)はちょっと、見て、しばらく経ってるんです。んだら、「「24」のアレとか見てます?」「ああ、見てるけど。アレやろ?」と、ちょっとこっち上から目線で。「アレ、めっちゃオモロいすよねえー!」とかって言うのを、平気で「24」を知らんヤツの前でするじゃないですか。その時に、僕、見たことないヤツ「ああ、「24」言うのがあって……」とかって言うね。ちょっと、こう……知らん僕もこう(仲間に入れる)しながら、だっこしながら泳いでくれたら良いんですけど、全然もうほったらかしのままで、ぐーっ喋って、「キャッキャッキャッ」言うてるやないですか。もう、あの顔がいっちゃん腹立つから」


どうやら小藪さんは、流行り自体が嫌いというわけではなく、知っている人同士で会話して、知らない人のことを蔑むような態度を取る人が嫌いなようだ。これがもう、やはり流行り物に興味のない僕には、物凄く共感の持てる話だった。ちなみに小藪さんは、この後にファッションの流行りについても言及しており、これもまた非常に共感の持てた。どういった内容だったのかは、実際に確認して頂けると。それでも気になる人のために、小藪さんの核心を突いた一言を御紹介。「ぼんやり最大公約数の中に入ってるだけやのに、何イキッてんねん!」。

続いて、兵動さんの話。

「兵動大樹のおしゃべり大好き。2」の特典映像にも登場した、“電器屋高橋”ことへびいちごの高橋さんとスポーツジムへ行った時の話。風呂に入っていると、身体を洗っているところにおっさんが一人。そこへおっさんが入ってきた。すると、先に座っていたおっさんが、その入ってきたおっさんに「よーぉ、二等兵!」と声をかけた。そしたら、言われたおっさんも「よーぉ、一等兵!」と返した。二人が「なんやろなあ?」と話していると、そこへ三人目のおっさんが入ってきた。そしてやはり、二人のおっさんが「よーぉ、三等兵!」と。

兵動「たぶん、その合流、その時間に風呂場で合流しようなっていう、ジムの友達だと思うんですよ。で、結局四等兵もまた来たんですよ。四人来たんですね」


四人のおっさんたちは、それから一斉に身体を洗い始める。と、そのうちの一人が、身体を洗いながら急に「いっとうへーい!」と声を上げる。すると、残った三人が、「二等兵と三等兵と四等兵と五等兵♪」と歌い始めた。そしてまた、しばらくすると一人が「いっとうへーい!」と声を上げる。するとまた、残った三人が「二等兵と三等兵と四等兵と五等兵♪」と歌い始めた。そして今度は、四人のおっさんが頭を洗い始めた。

兵動「ほんだらね、へびいちごの高橋がね、「いっとうへーい!」って言よったんですよ。ね?」

小藪「仕掛けたんですね!」

兵動「みんな下向いてるから、全員が「二等兵と三等兵と四等兵と五等兵♪」って言うんですよ。ほんで、「やめとけ」と。「あかんあかん」て。声には出されへんけど。ほんだらもうね、休みなく高橋は、歌い終わったら「いっとうへーい!」って言うたら、「二等兵と三等兵……」てなるから」


そんなことを五回ほど繰り返していたら、さすがにおっさんたちも不審に感じ始めてきた。二等兵が髪を洗いながら、こっちの方を見てきた。するとそこには、「いっとう……!」と言い始めている高橋の姿が。目が合う二人。そして二等兵が一言、

兵動「だまされるなーっ! 偽者だーっ!」


いやー、すべらんなあ……。


・本編(113分)
第1回(2009年4月)分、第2回(2009年5月)分を収録。

・特典映像(56分)
幻のパイロット版(2009年1月)を収録。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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