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秋の夜長の久住昌之特集

スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋……と、ほどほどに涼しくて過ごしやすい季節だからという理由で、なんだか色んなことを強制的に押し付けられている感じすら漂っている今日この頃を、皆さまは如何お過ごしでしょうか。菅家です。この季節になると、何かしらかのことをしなくてはならない、などという強迫概念めいたものを感じてしまうのは、僕だけなのでしょうか。

いや、きっと世の中には、この秋という季節を都合良く利用して、自分のやりたいことをやっている人の方が多いのでしょうね。普段から大食家な人も、秋には「食欲の秋だから」と言い訳が出来ます。休日になるとゴルフに出かけて、家族に白い目で見られるお父さんも、秋なら「スポーツの秋だから」と言うことが出来ます。アイドルの写真集を集めている某有野さんも、秋ということで「これは芸術やねんで!」と言って、祐子さんを呆れさせることが出来るわけです。ああ、秋万歳。その調子で、月に何枚もお笑いDVDを買い続けた結果、家族から白い目で見られている僕の様な人のために、「お笑いの秋」みたいなフレーズも加えてもらえないものでしょうか。無理ですか。そうですか。

と、まあ、とにかく秋というのは何かを始めるのに適した季節なわけですが、このブログを読んでいらっしゃる皆さんはどのような秋の過ごし方をなさっているのでしょうか。なんとなくですが、恐らく多くの方々は「読書の秋」を満喫しているのでは。いやいや、隠さなくても結構です。いくら無料で読めるとはいえ、素人が書いているブログの文章を読むほどの激暇活字中毒者な皆さまが、読書の秋をスルーするわけがありません。

というわけで、今回は読書の秋特集として、みんな大好き久住昌之作品を特集したいと思います。……え? 久住氏を知らない? そんな、まさか。暇を持て余すあまりにネット上の愚にもつかないテキストの数々をだらだら読んでいらっしゃるだろう皆さまが、久住氏を御存じでない? いやいや、それは勿体ないですね。久住昌之といえば、庶民的に堕落した人間の精神をコミカルかつ大胆に描く漫画原作者として、多くの人に知られ、また評価されている人物です。せっかくですので、これを機会に久住作品をお読みになられるのも、宜しいのではないかと思われますよ。

それでは、久住作品の中でも、僕がお薦めしたい作品の数々を取り上げていきたいと思います。どうぞ。
 
・デビュー作
かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)かっこいいスキヤキ (扶桑社文庫)
(1998/10)
泉 昌之

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久住昌之氏の代表的作品といえば、やはり『かっこいいスキヤキ』でしょう。上に、本書の作者は“泉昌之”とありますが、これは漫画家の“泉晴紀”と原作者の“久住昌之”によるユニット名です。久住氏は、このユニットで漫画原作者としてデビューを果たしました。その衝撃のデビュー作は『夜行』。本書のオープニングを飾っている短編です。一人の男が淡々と駅弁を食す様子を、ひたすら理知的に描いた作品で、後に「世にも奇妙な物語」で映像化もされました。下ネタ、パロディネタ、プロレスネタ等の様々なギャグが飛び交っている本書ですが、やはり食に対するこだわりを強く感じさせます。

・中年、騒がしく食す
孤独のグルメ (扶桑社文庫)孤独のグルメ (扶桑社文庫)
(2000/02)
久住 昌之谷口 ジロー

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久住昌之の名を知らずとも、本書の存在は知っているという方は少なくないのではないでしょうか。輸入雑貨の貿易商をやっている主人公、井之頭五郎が様々なシチュエーションで食事をする様を、特にドラマ性を含めることなく、淡々と描いた作品です。が、その食事に対する五郎の人間臭いこだわりがウケて、ネット上で取り上げられていることも少なくありません。「俺はまるで人間火力発電所だ」の様に、独特の言い回しがあるのも特徴的。連載終了から十三年が経過した今年、ドラマCDが発売されたことからも、その人気が尋常なものではないことが分かりますね。漫画を担当しているのは、リアリティのある描写で知られている漫画家、谷口ジロー氏。谷口氏とは、その後も『散歩もの』を共作しています。

・中学生の悶々
中学生日記 (扶桑社文庫 く 3-2)中学生日記 (扶桑社文庫 く 3-2)
(2008/06/28)
Q.B.B

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こちらは、これまでの“食”を中心とした作品とは趣向を変えて、人間にとって最も破廉恥で情けない時代であろう中学生時代をピックアップした作品です。四コマ漫画で綴られている中学生たちの日常は、まったく同じというわけではないにしても、かつて私たちが経験したことがあるだろう恥ずかしさに満ちていて、読んでいる最中は何度も身悶えること必至。中学時代、特別な何かにならなかった人なら、必ず共感を覚える筈です。漫画を担当しているのは、久住氏の実弟の久住卓也氏。普段は絵本作家として活躍していらっしゃるそうです。

・女優を追跡せよ!(飯で)
芸能グルメストーカー芸能グルメストーカー
(2006/09)
泉 昌之

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再び飯ネタに戻りますが、こちらは変わり種の一品。芸能ニュースで話題になっている女優・アイドルが、雑誌などで行きつけの店として紹介している店に泉昌之もといトレンチコートの男が出向き、そこで出される料理から彼女たちの気質を分析するというコンセプトの漫画本です。まあ、そういったコンセプトの本ですので、非常に品がありません。なにせ、出された食事から、芸能人の床事情まで分析しちゃってます。でも、食事の分析がコンセプトとなっているためか、これまでの飯ネタ漫画よりもその料理描写がウマソーなのが、なかなかたまりません。都内在住の方は、この本を片手に「食欲の秋」を堪能するのも、楽しいかもしれません。

・“読む”久住昌之
野武士のグルメ野武士のグルメ
(2009/01/24)
久住 昌之

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最後に御紹介するのは、漫画ではなくエッセイです。飯をテーマにした様々な漫画原作を担当してきた久住氏が、自身の飯についての経験を、その漫画作品と同様に、とても繊細に書き上げています。久住漫画に登場するキャラクターそのままに、気弱な小市民が心の中でぶつくさと語っている様は、なんともいえない哀愁とコミカルさがあります。が、一方で、とても素敵なお店を見つけたときなどは、非常に心地良さを感じさせる文章でキッチリと紹介しています。

以上、五冊を紹介いたしました。ちょっとでも気になったならば、是非とも手にとって頂きたいものです。特に上三冊は文庫化されているので、手に取りやすいのではないかと思いますよ。

・この漫画を読んだ僕は、他にこんな漫画も読んでいます
刑務所の中』(花輪和一)
ザ・プライザー』(山田芳裕・末田雄一郎)
るきさん』(高野文子)
帽子男』(上野顕太郎)
釣れんボーイ 上』(いましろたかし)
釣れんボーイ 下』(いましろたかし)

追記。久住氏がtwitterを始められました。漫画の内容と同様に、とても「らしい」つぶやきをしていらっしゃいます。興味のある方は、フォローしてみてはいかがでしょうか。
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No title

初めまして。五歛子と申します。
かっこいいスキヤキは、私も「世にも」でみました。
こんな人と、すき焼きを食べたくないないと思いました。
(平凡でつまんない小学生みたいな感想でごめんなさい)

さて、話は変わりますが、小林賢太郎のソロパフォーマンス「ポツネン」の新作が、札幌のみで行われるそうですが、どんなことをやるのでしょう?小林さんが、「充電中」といっていたのは、このことだったのでしょうか?
私は、住んでいる場所の都合上、どうしてもいけないので、ぜひ『ソフト化』して欲しいんですがね~。
やっぱり小林さんの、北海道(札幌)への思い入れは相当な物があるのでしょうか?
長文&駄文、失礼しました。

No title

はじめまして。
原作だと、むしろ周囲の人間と食べたくない気持ちになります。
肉ばっかり食うんじゃない!

コバケンのソロ、札幌のみらしいですね。
前に大喜利猿でも「北海道」っていうのやってましたし。
ひょっとしたら、北海道に思い入れが?
DVDにしてほしいですけどねえ。どうなんでしょうか。
個人的には、KKP#6のDVD化も気になるところですけども。むぅ。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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