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『第八回 東京03単独ライブ「機微」』

東京03 単独ライブ 機微 [DVD]東京03 単独ライブ 機微 [DVD]
(2009/11/06)
東京03

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東京03がキングオブコント2009で優勝を果たした瞬間、彼らの今後について微塵も考えることなく、ただひたすらに喜んだ。「アンジャッシュ」「アンタッチャブル」「北陽」「おぎやはぎ」「ドランクドラゴン」など、一般の視聴者からマニアにまで広く評価されている芸人が多く所属している人力舎において、東京03は完全に売れ残ったコント集団だった。その完成されたコントの世界は、多くのお笑い通の間で高く評価されていたが、なかなか一般の視聴者には評価されなかったのである。何故ならば、彼らは見た目にとても地味で、あまりバラエティ向きだと思われていなかったからだ。でも、今の彼らにはキングオブコントという、確固たる称号がある。この称号を武器に、これからの東京03は一般にも知られるトリオコント師へとなっていくだろう……と、この瞬間は思っていた。本当に。何の疑いもなく。

しかし、優勝から数カ月が経過した今、東京03はあまり喜ばしくない理由で話題になっている。あの、現在のバラエティを牛耳っていると言っても過言ではない、島田紳助と一悶着起こしてしまったのだ。以後、東京03が出演する番組では、そのことが必ず話題として取り上げられるようになった。バラエティ番組での取っ掛かりを探していた東京03にとって、この状況は決して悪くはない。悪くはないのだが、以前から彼らのことを応援していた身としては、どうもスッキリしない。恐らく、心のどこかで、彼らはこういうカタチで売れるべきではない、という頑固な感情が芽生えてしまっているからなのだろう。しかし、まあ、とりあえず話題になったのだから……という冷静な気持ちも、少なからず残っている。とにかく、フクザツだ。フクザツだとしか、言いようがない。

そんな東京03が昨年11月に行った単独ライブ『機微』が、およそ一年越しでDVD化されることとなった。前作『スモール』が公演の半年後にDVD化されたことを考えると、このスパンの差は非常に大きい。聞いたところによると、この『機微』、本来ならばDVD化される予定だったのだが、その後行われた全国ツアー『トウキョウ、ゼロサン』の動員数が芳しくなく、その影響で一時DVD化が断念されたのだそうだ。しかし、彼らがキングオブコント2009の決勝戦に進出したことで、状況は一転、ライブをDVD化するに至ったということらしい。なんともギリギリな話。前作『スモール』を最高傑作と評した身としては、なんだか切ない。まあ、結果として出すことが出来たから、良かったけれど。

そういった色々の末に、発売される運びとなった『機微』。『スモール』を評価していた人間としては、いやが上にもハードルが上がる。で、実際のところはどうだったのかというと、これが非常に難しかった。いや、内容が難解というわけではない。今までと同様に分かりやすく、それでいて出来も良い。仕事をサボってデートに行っていた角田の発言が衝撃的な『残業』、豊本の恋愛を成就させた角田の悲痛な叫びが印象に残る『美談』、豊本のぬるーいウザキャラが炸裂する『パーティー』など、コント一つ一つのクオリティは非常に高かった。

ただ、どうも今回のライブでは、これまでのライブには無かった「批判的な要素」を含んでいるように見えるコントが少なからず披露されていて、それが妙な後味の悪さを生み出していたような気もする。例えば、『ハムレット』というコント。このコントでは、ハムレットを演じようとする俳優の飯塚・豊本と、それを指導しようとする演出家の角田のやりとりが描かれている。で、この角田演じる演出家が、実は物凄いアガリ性で、役者二人にお手本を見せようとするたびに、ろくな演技が見せられない……という部分が、このコントの肝になっている。ここに妙な悪意を感じるのである(どういう悪意なのかは、あえて書かないが)。ひょっとしたら、単なる気のせいなのかもしれないが。

最後に余談だが、今回のライブはオープニングテーマと幕間映像のクオリティに関しては、過去最高と言っても良いのではないかと思うほどの出来。本編に満足が出来なかったとしても、ここだけでも十二分に満足出来るんじゃないかというくらいに素晴らしい内容となっているので、なにかしらかの方法(購入かレンタル)で観ていただきたい。損はさせない。たぶん。


・本編(86分)
「キャスト紹介」『残業』「主題歌「今考え中~ダメな男の機微の歌~」」『転ばない男』「コロコロ転ぶかな?」『ハムレット』「アンケート」『美談』「本当の愛の歌」『パーティー』「笑顔」『放課後』『タイの夜』「エンディングテーマ「Under Day~わかってもらえない男の機微の歌~」」

・特典映像(10分)
「歌い屋角ちゃん」「豊本明長が教えるなだれ式ツームストンパイルドライバー」「打合せ」
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本編云々はどうでもいい

そう思うぐらい、「豊本明長が教えるなだれ式ツームストンパイルドライバー」だけが気になって仕方がない。

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一言で説明すると、イラストネタです。それ以上は言えません。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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