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M-1グランプリ2009決勝・感想文

勢いで書いてみた。後半、集中が切れて雑ですが、良ければ。
 
1.ナイツ「自己紹介」(634点)
“ヤホー漫才”のシステムで、自らの歴史を語るというスタイルのしゃべくり漫才。今年は“ヤホー漫才”を封印すると聞いていたのに、これでは大して変わらないじゃないかと残念に思う。とはいえ、漫才としては前回よりもテンポが良く、キッチリと練り上げられていた印象。いきなりモノマネを止めちゃうところとか、好きだなあ。ただ、ここで「自己紹介」ってネタはどうなんだろう、という気も。内向き過ぎないか?

2.南海キャンディーズ「ストーカー」(607点)
奔放なしずちゃんと、それを面白い言葉でなだめようとする山ちゃんの漫才。システム自体は変化していないが、山ちゃんのツッコミが非常に練り上げられており、とてつもなく面白かった。しずちゃんが昔の様に、とにかく不条理なキャラクターになっていたのも良かったなあ。一時期、ちょっと女の生臭い部分を出してたからなあ。「ショートコント、筑前煮」「パニック!」のくだりはサイコーに面白かったけど、二人がドタバタし始めるあたりから、ちょっと流れが悪くなった気が。結果は残念なことになってしまったが、ここは来年も来そうな気がする。

3.東京ダイナマイト「勝利者インタビュー」(614点)
トリッキーなボケを繰り出す松田大輔と、そのボケを兄貴的な立ち位置から華麗にツッコむハチミツ次郎の漫才。オフィス北野に所属していた頃と比べて、漫才の流れがシンプルで分かりやすくなった印象。ただ、分かりやすくなったことによって、松田さんのトリッキーなボケが大人しくなってしまったような。コマーシャルソングのくだりとか、面白かったけど別に東京ダイナマイトである必要はないしなあ。オチもイマイチ。ただ、喜びを伝えるくだりは、かつての彼ららしい雰囲気があって、それが確認できただけでも良かった。

4.ハリセンボン「煮物を届ける」(595点)
漫才のシステム自体は、これまでに見せてきたものとまったく同じ。とある状況をきっかけにはるかが春菜にブチ切れるという流れ。でも、これまでのハリセンボンの漫才とは違い、春菜が一人で笑いを背負っている感じはなく、ちゃんと二人の関係性がイーブンに近付いていたところに、芸人としての技術の向上を感じさせられた。「はい……?」の言い方、好きだなあ。でも、ボケがかなりベタなのだなあ。はるかはもうちょっと変化球なボケが出来る筈なのに。もう二年くらい、温めてみるか。

5.笑い飯「鳥人」(668点)
実は以前に大学祭で観たことがあるネタ。その時は、時間の関係もあったのだろうけど、めっちゃくちゃスベってた。しかし、こうして四分にまとめられると、笑っちゃうな。設定の持っている気持ち悪さが、スピード感でスッキリ消されてしまってるような。最初はちょっと引いてた西田が、すぐに理解して乗っかっちゃう展開とか、メチャクチャ好きだ。「チキン南蛮だよ!」くだらねえなあ(笑) ファンタジーホラーな設定を、ベタとナンセンスで包みこんだかのような。爆発力だけなら、2003年の「奈良民俗博物館」、2005年の「ハッピーバースデー」と同じくらいだったのでは。

6.ハライチ「犬を飼いたい」(628点)
“ノリボケ漫才”のコンビ。変に気取った服装で登場せずに、普段の服装で登場した時点で好印象。あくまで普段通り、ちゃんと面白いことをやろうとしているのが、実にいい。冒頭、思いっきり観客を引かせた後で、ちゃんといつもの展開に入って、じわじわと客を引きこんでいくノリボケっぷりが、とにかく面白い。いや、面白いというか、楽しい。M-1という激闘の舞台で、心の底から楽しいと感じられる漫才。「安すぎるチップ」「ここまで運んで!?」のところ、好きだなあ。「関係無くなっちゃったよ!」がウケなかったのがなあ……そこがウケれば、ひょっとしたらナイツを抜いていたかもしれない。

7.モンスターエンジン「夫婦の会話」(610点)
「神々の遊び」のネタが高く評価され過ぎているために、漫才やコントに対しても高い期待が寄せられている感の強いコンビ、モンスターエンジン。ここは以前、DVDで観た「靴屋」のネタがサイコーに面白かったので、それと同じレベルのネタをずっと期待しているんだけれど、なかなかM-1では発揮されないな。「もう既に着ているセーラー服はどないするんや!」は笑ったけど、今回もなんかイマイチだったなあ。ちょっとブラックマヨネーズを彷彿とさせるネタだったからかもしれない。

8.パンクブーブー「隣人」(651点)
細かいボケをポンポンと投げつけていく、いわゆる手数で勝負するスタイルのスカシ漫才。爆笑オンエアバトルで彼らの漫才を観続けてきたことも関係しているのかもしれないけれど、はっきり言ってヤバいと思った。パンクブーブーはもっと面白いのに、今日はそんなに面白さを出せていないような気がした。だから、最終決戦に進出するという展開になったときは、ちょっとだけビックリした。やっぱり手数の多さが大事なんだろうか……?

9.敗者復活:NON STYLE「ヤンキー漫画」(641点)
NON STYLEが敗者復活戦を勝ち上がってきたと知ったときは、正直言って「なんだとっ!」と思った。というのも、僕は彼らが敗者復活戦で披露した漫才をネット配信というカタチで鑑賞していたからだ。そして、はっきり言って、そんなに面白くなかった。ところが、いざ敗者復活組として、彼らが決勝の舞台に上がってくると、これがもう映える映える。大舞台で映えるタイプなんだろうなあ。「日本がやられてしまいました」「戦争か!」のくだりは、笑っちゃったなあ。後半は天丼ネタも飛び出して、しっかり面白かった。……ここは別に、ストレートで決勝に上げても良かったのでは……。

■最終決戦
1.NON STYLE「時代劇」
リアルタイムで観たときは、物凄く短く感じたんだけれど、改めて録画した映像を観ると、結構ガッツリやっていることが分かる。テンポは相変わらず良いし、一本目のネタみたいに途中で石田が漫才に飽きてしまうくだりはないものの、かなりクオリティの高い漫才に仕上がっていたのでは。かつて王者になった後で挑戦しに来たフットボールアワーとは違い、ここは完全に獲りに来てたなあ。でも、ここはイキリ漫才で来てもらいたかった!

2.パンクブーブー「弟子入り志願」
どっかの誰かが言ってたけれど、パンクブーブーの漫才はアンタッチャブルの劣化版だと。で、このネタだけ観ると、確かにそういう印象を受ける。実際、アンタッチャブルのネタで、こういうノリの漫才あったし(結婚相手の父親に挨拶に行く)。でも、ザキヤマのベクトルがポジティブなのに対し、佐藤のベクトルはちょいネガティブ。あと、アンタッチャブルはアドリブも多いけど、パンクブーブーは作りこんでいる。その辺の違いが、劣化だと捉えられてしまってる理由なんだろうな。で、二本目のネタ。一本目に比べると、確かに数段面白い。面白いんだけど、なんだか全力という印象を受けない。何かが引っかかってるんだよなあ。なんでだろう。

3.笑い飯「審判・ラグビー」
笑い飯の悪い癖、二本のネタを一本にまとめちゃう漫才。途中までは面白かったんだけど、哲夫が晩飯のことばっかり考えてしまうところで、ちょっとグダッたか。でも、最後の最後で「チンポジ」を連発するところで、なんとか盛り返したという印象。

総評は……やめとこう。お疲れさまでした。
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悲しい

再び失礼します。
菅家さんにとって、今大会はあまりしっくりこない大会だったのですか?

パンクブーブーに対して引っかかった部分というのは何なのでしょう?
時間がかかっても良いので教えてください。そこにパンクブーブーが抱えている問題がある気がするのです。

様々なブログを見てきたのですが、「審査員はなぜ暴れん坊な笑い飯ではなく優等生なパンクブーブーを選んだ」という空気の強さに、とても悲しくなってしまいました……。

2009のM-1

M-1総評楽しみにしてました~

色々と納得するところが多かったです

特に二本目のノンスタのネタの感想は全く同じことを思いました~

生放送で見たときは短くね…?って思ったんですが、録画したのを見たらそんな風には感じなかったですね

個人的には笑い飯が優勝かな…と思ったんですが、パンクブーブーが優勝しましたね

一番応援してたパンクブーブーの優勝なのに…最後は何故かモヤモヤしました…

紳助さんがトロフィーを渡すときに不機嫌だったのも印象に残りますね~

笑い飯が最終決戦でやらかしたからでしょうね~…チ○ポジはそんな問題とは感じなかったけど…やっぱり会場はサーッと引いたんだろうな…

まぁ笑い飯は来年も出るようなので…とりあえずパンクブーブーの活躍に期待します…ある程度テレビに出るようになるのは決まってますけどね(行列とか

No title

お久しぶりです~。

僕も敗者復活をネットで見てNON STYLEも見てたんですが、同じくそんなに面白くは・・・。
ウケもそんなになかったし。
流れ星かオリラジが一番ウケてた感じがします。

NON STYLE、敗者復活でやったネタは悪くは無いんですが、もっと何かが足らない気がしますね。
あと微妙なイキリ漫才ではなく完璧なイキリ漫才にしてほしかったですね。

No title

>クワバラさん
これまでのM-1王者って、やっぱりみんなオリジナルの技を持っていたと思うんですよ。特にアンタッチャブル以後の王者って、みんな個性的な何かを持ってた。でも、今回のパンクブーブーの漫才には、そういうのがなかった。減点は無いけれど、こちらの予想を大幅に超えるような強烈な個性は無かった。そんな彼らが優勝が、僕にはどうも消去法の優勝であるように感じられている……のかも、しれません。もしもの話で失礼しますが、もし三位がNON STYLEではなくナイツだったら、優勝はナイツだったかもしれません。勿論、優勝したこと自体は、とってもおめでたいことなんですけどね。

>ゆっけさん
二本目のノンスタのネタ、他所のブログさんで「紳助に批判された部分を削ったのでは?」といっている人がいました。みんな、ちょっと短いと感じたのでしょうね。実際に時間を計ってみたら、何分くらいなんでしょう? パンクブーブーは、東京03みたいに紳助さんにどうか(ry

>暁さん
個人的にも、敗者復活は流れ星かオリエンタルラジオが来そうな気がしていたんですけどねえ。残念です。単独ライブDVDで我慢することにしましょう。ノンスタは最後、やっぱイキリ漫才が観たかったですねえ。井上さんのキャラクター(関係無いですが、井上さんの名前を口に出そうとすると、どうしても「イノエル」というフレーズがw)を売り出す、絶好のチャンスだったと思うのですが……マジメになりすぎちゃいましたね。マジメなことは悪いことじゃないんですが。

失礼します。

はじめまして。
いつも関心しながら読ませていただいてます。


敗者復活でのタイマ関さんの「どうも今までありがとうございました」、
奇しくも今年のオンバトファイナルの締めの台詞と同じでした…

ここでも言われていますが非吉本オンバト勢の敗退が本当に残念です。
パンクもノンスタもオンバト勢だから喜ぶべきだとは思うんですがどうも…(汗)

自分もちょっと消去法感がしてしまいました。もちろん、どれも面白かったんですが。

ところで磁石の永沢さんが来年のM-1参戦をブログで表明しました。ラストだと思っていましたが来年も出られるみたいです。
タイマ山本さんのブログでの発言も気になるところです。まさかとは思いますが。

No title

>オンバトファイナルの締めの台詞と同じ
あれ? そうでしたっけ?(アホ) オンバトも長かったですからねえ、彼らは。最後のオンエアは、そりゃ感慨深いモノがあったでしょうね。しかし、山本さんのブログ…気になりますね。確か彼らは1999年結成。2009年の今年、間違いなくラストチャンスの筈。来年、まさかまさかの事態になるのでしょうか。というか、ハチミツ兄さんカッコイイ!

>非吉本オンバト勢の敗退
サンキュータツオ氏が「M-1はオンバト化した」と言っていましたが、だったら非吉本勢をあげてくれても良かったのになーっと、的外れなことを思ってしまった僕です(笑) U字工事とかハマカーンとか三拍子とか磁石とか流れ星とかタイムマシーン3号も勿論だし風藤松原や朝倉小松崎や上々軍団や…って、多いな(笑) とにかく、この辺の人たちが上がってもらいたかったなあ、とは思いました。ええ。

>磁石の永沢さんが来年のM-1参戦
ええっ! ラストじゃなかったんですか! 道理で漫才に真剣身が足りないと思ったら! 嘘ですが。当人たちが来年ラストチャンスという認識なら、出られるんじゃないですかね。頑張ってもらいたいところです。

思い出しました。

前にも話題に出ましたね。
彼らには、オリジナルの武器が必要だと。
だからアンタッチャブルと、言われてしまうのでしょうか。
どこまで本人達が自覚しているか分かりませんが、そこからの脱却を願うばかりです。

No title

いや、もちろんオリジナルの武器は必要なんですけど、この前のM-1はいつにもまして無個性な漫才になってたような気がしまして。あくまで印象論なんですが、あの日の彼らはいつもよりも自らのセンスの部分を薄めて瞬発力をつけていたのではないか、と。で、そんなセンス排除の技術漫才が優勝してしまったことに、僕はなーんか違和感を覚えてしまうという。まあ、あそこで「車掌」やられても困るんですが(笑)

タイムマシーン3号やハマカーンはなんとか決勝に上げてほしいですよね
個人的には飛石連休もラストイヤーだったし、準決勝くらいまでは上げてほしかった・・・

最近ハローバイバイ チェリー☆パイ さくらんぼブービー マッドドックス 瞬間メタルなど解散が相次いでますけれど、やっぱり売れないとどうしても解散がつきまといますから・・・

No title

オンバト勢芸人はハマカーンのみが今年ラストでタイマや流れ、磁石はまだ来年は出れますね。
そんなことをいってるのにハマカーンは来年、来そうな感じですが。

三拍子を敗者復活戦で何だか久しぶりに生で見たと思います。

No title

>カイさん
タイムマシーン3号は来年も出るつもりみたいなので、その辺の動向に期待します。ハマカーンは本当に残念でした。今回の評判をきっかけに、どっかでなんかが起きてくれればいいのですが…漠然!

瞬間メタルは事務所移籍の都合上、しばらく活動休止するだけと聞いたような気が。丁度「ワンフレーズ」で注目され始めていた時期なので、ここでブレーキは厳しいような気もしますが、とりあえず無事に復活してもらいたいですね。

>トビウオさん
タイムマシーン3号に磁石、流れ星がまだ出られるですって? もう、なにがなにやら…。はっきりと年単位で「イケる」「イケない」を区別してもらいたいですねえ。ややこしい! 三拍子の馬跳びネタ、笑いました。今度の単独、DVDにならないかなあ。

ありがとうございました

私は良いM-1対策だと私は思ったのですが、それが腑に落ちなかったのですか……。
私は、晴れの舞台で1番好きな芸人さんが1番信頼しているブロガーさんに評価されることを願っていたのですが、そう感じてしまったのですから仕方ないですよね……考え方は人それぞれ。
いつかまた、そういう機会が来ますように。
何度も返信ありがとうございました。

No title

でも、これを機に売れて、自分たちの世界観をめっちゃくちゃ詰め込んだライブDVDとか出しちゃえばいいと思いますよ。僕は。大会に違和感は覚えても、パンブーが売れることには何の疑問もありゃしませんからね、ウェッウェッウェッ(テント師風に)

はじめまして。

M-1は結成10年の条件つきですが、R-1、キングオブコントなど他の類似品には”お笑いの型”の違いを強調してます。
で、型の違いではなく、年の違い、つまりたとえば結成15-20年に限定したコンテストという発想ってお笑いファンの間などで既にあるのでしょうか?

わたしとしては130Rなどバラエティで生きてる人たちがもう一度ガチで漫才で評価されるってのは、関西居残り組と関東出稼組たちをおしなべて全国レベルで再評価するって意味で面白いとおもうのですが。
もっともバラエティで既に売れてる人にはリスクだし、いわゆる”顔で点を取る”現象が顕著になるであろうことは問題でしょうけれども。

と酔っぱらいの一言でした。

No title

はじめまして。そういう話はあんまり目にしたことがないですねえ。たぶん、お笑いファンの人たちにとって、バラエティ番組で活躍している人たちは、ネタ見せとかそういう段階を上がっている人たちだという認識があるのではないかと。再評価する機会は、とりあえず「ザ・ドリームマッチ」(最近は「あらびき団」とか?)みたいな番組で与えられている感ありますし。

正月の「爆笑ヒットパレード」みたいなのを、夏のスペシャルかなんかでやってくれたらいいのに(独り言)。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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