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『小島よしおのペチクリカ』

単独ライブ「小島よしおのペチクリカ」 [DVD]単独ライブ「小島よしおのペチクリカ」 [DVD]
(2009/12/23)
小島よしお

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小島よしおの単独ライブ。こういう言い方をするのは非常に失礼なことだと思うのだが、あえて言おうと思う。このライブに、果たして需要はあるのか、と。確かに小島よしお、結構な売れっ子である。『笑いの金メダル』末期に登場し、どんなに複雑な状況も「そんなの関係ねぇ!」の一言で吹き飛ばしてしまうような自由さと、YouTubeで注目されているという話題性を兼ね備え、一気にスターダムへとのし上がった彼。そのまんま、あっという間にどん底へと落ちていくのかと思いきや、なんと「一発屋になる予定の芸人」という独自のポジションを築き上げ、気付けば現在もテレビへの出演が途切れていないという抜群の安定感を誇っているという始末。そのネバーギブアップ精神、恐ろしいの一言だ。

とはいえ、小島自身の芸はどうなのかと言われると、ちょっとばかり頭を抱える。前述したとおり、「そんなの関係ねぇ!」は間違いなく何もかもを吹っ飛ばしてくれるような自由さに満ち溢れていたが、その後の小島の芸は「そんなの関係ねぇ!」の二番煎じであるということを前提としたネタばかりで、芸人としての純粋なネタとしてはあまり評価できないものばかりであると言わざるを得ない。まあ、そういったことを堂々と演じてみせているという点が、一周して面白いんだけれども。どうもこの頃から、小島はタレントとしての器用さを芸にも見せるようになってしまった気がする。求められているからやっているんだろうけど。そんな芸人の単独ライブを、一体誰が観るというのか。

前回の単独『小島よしおのカチョマンテ』は、丁度そういう感じのライブだった。「そんなの関係ねぇ!」を主軸としたネタを、ただ淡々と披露しているだけというような。それを知っていたこともあって、今回の『小島よしおのペチクリカ』は鑑賞しない方向にあったのだが、このライブを鑑賞したという奇特な人物に「幕間映像の『ピーナッツ』は必見ですよ」とそそのかされ、金もなければ時間もないのに手を出す羽目になってしまった。そそのかされると弱いんだよなあ。

『小島よしおのペチクリカ』は、2009年9月に行われた小島の単独ライブの様子を完全収録した作品だそうだ。完全収録という言葉の響きが無駄に豪華だが、当人は海パン一丁である。収録されているネタは、日常用品を使って音楽を奏でるアレを粗雑に見せる『耳障りなストンプ』、やり投げ選手の姿をドリフ的ベタベタさで表現する『やり投げ』、ゴリラを被った小島が漫談を始める『ゴリラ漫談』など、前作と同様にやはり普通という印象。ただ、クオリティはちょっと上がっていたように思う。テレビ出演の量が増えたことで、メジャーな笑いが分かってきたのかもしれない。特に、小島が花魁に扮して一言ネタを披露する『おいらん』は、なかなかクオリティが高かった。

ライブの幕間映像は、特典映像に収録されていた。手間である。一緒くたにしてくれれば、よりライブの雰囲気が掴めるのに。どうしてわざわざ、本編のライブ映像とは別の特典映像にしてしまうのか、どうも意味が分からない。……まあ、これは小島よしおに限った話ではないのだけれども。さて、お待ちかねの幕間映像。今回もカオスな映像が大量に収録されているようだが、今はとにかく『ピーナッツ』である。これを見るために買ったようなものなんだから。

『ピーナッツ』は、小島を主人公としたホラー映画パロディ映像だった。ピーナッツをぞんざいに扱い続けている小島に対して、復讐の炎を燃やすピーナッツたち。彼らはまるで真綿で首を絞めるように、小島を追い詰めていく。時に彼らは楽屋の弁当に潜み、時に彼らは舞台衣装の中へと紛れ込み、時に彼らはタクシーの座席へと姿を現す。そして遂にピーナッツは人間に姿を変え、小島に襲いかかるのだ……。題材が題材であるため、かなりバカバカしい雰囲気が漂っているのは否めないが、それでもホラー映画としてのプロセスを踏んでいるため、なかなか怖い。映像効果やBGMも、しっかりと恐怖を演出している。確かにクオリティは高い。高いけれども……これ、オチはどうするつもりなんだろう? やがて映像も終盤に突入。ピーナッツに取り囲まれて、遂には最悪の状況へと追い込まれてしまう小島。どう考えても、怖い。

そしてオチに突入するのだが……これは凄い。凄いとしか言いようがない。秀逸とまでは言わないにしても、ここまでブッ飛んだオチが準備されていたと、誰が予想できただろうか。いや、これは読めない。完全に読めないオチだった。

全体のクオリティとしては、まあそれなりの出来だった『小島よしおのペチクリカ』。でも、この『ピーナッツ』は、確かに必見。色んな人に観てもらいたい。ただ、この作品、案の定売れていないらしい。とある方のブログ記事によると、223枚しか売れていないとか……うーん、まあ仕方ないっちゃ仕方ない。でも、これは必見。観る価値あるぞ!


・本編(50分)
「よしWOW」「オープニング」「耳障りなストンプ」「ダイジョブ」「おいらん」「やり投げ」「ゴリラ漫談」「小島よしおインタビュー 演技とは」「ガンガンガンバレ」

・特典映像(50分)
「会議室1」「出っ歯くん」「ラーメン屋」「会議室2」「何もしない小島よしお」「ピーナッツ」

・副音声
小島よしお、松田大輔(東京ダイナマイト)、鍛治輝光(元さくらんぼブービー)、岩崎う大(劇団イワサキマキオ)によるライブトーク
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特典映像

小島さんの場合はどういう事情だったのかわかりませんが、昨年THE GEESEさんのライブを観に行った時に「音声の著作権の都合で幕間映像は特典に収録される」と語っていたので、大方そこら辺の問題ではないかと。


まあ、単に「特典映像をつけたいけれど、新撮を用意する余裕がない」って程度の理由かもしれませんが。

No title

おっ、槍沢さんだ。おひさです。
なんかよく分からない話ですね、それ。
特典映像だと著作権問題は免除される、ということでしょうか?
うーん、謎すぎる。

>まあ、単に「特典映像をつけたいけれど、新撮を用意する余裕がない」って程度の理由かもしれませんが。
いやいや。それなら特典映像を諦めるという手段も。
或いは事務所の会議室でライブを振り返るトークをするとか(このパターンは意外と多い)。

No title

>特典映像だと著作権問題は免除される、ということでしょうか?
権利関係についての知識がないので完全に想像ですが、レンタルだとダメだけれど、購入だとOKみたいな事かと。
といっても、「Dr.バード」のレンタル版がどういう仕様なのか確認してないんですけれどね。

No title

以前、東京03の単独をレンタルビデオで見かけたときは、確か特典映像も収録されていたように記憶していますが。どうなんでしょうかねえ、その辺り。YWは割とレンタル版の特典映像をカットする傾向にありますが、それも絶対というわけではないようで。…選べるのかな、たぶん。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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