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『板尾創路の脱獄王』を淀川長治風に語ってみた


この映画はですね、色々な芸人さんが出てくるんです。オープニングでは木村祐一さんと千原せいじさん、その後も宮迫博之さんやオール巨人さんみたいに、誰もが知っているような芸人さんがたっくさん出演しているの。でも、全っ然気にならない。それだけ世界が出来上がっているってことだよね。

『板尾創路の脱獄王』。タイトルだけ見ると、いかにも捻くれたことをしそうだけど、これがまったく違うんですね。タイトルの通り、本当に脱獄王って呼ばれている人の姿を、ただただ追いかけてる映画。タイトルの古めかしいイメージの通り、本当に古臭さが滲んだ話なの。

板尾さんが演じている主人公、鈴木雅之は無銭飲食で捕まっちゃった。無銭飲食なんて、大した罪じゃないんだけれど、でも拘置所で二度も脱獄しちゃったから、刑務所の看守たちには目をつけられていたわけ。で、実際に、入獄した部屋に収監されてすぐ、脱獄しちゃう。その時、鈴木を収監したのが、國村準さんが演じる金村。鈴木はすぐに捕まっちゃうんだけれど、金村はそのことに疑問を抱くんだね。というのも、鈴木が取り押さえられた場所というのが、線路のすぐ側なの。あざやかに脱獄していたのに、すぐに捕まっちゃうような目立つ場所を逃げていたわけ。そこが変だな、おかしいなって思うんだな。

鈴木はその後も、何度も脱獄し続けます。刑務所の場所もどんどん変えられていくんだけれど、何処に行っても抜け出しちゃう。そのうち、脱獄の罪がどんどん積み重なっちゃって、とうとう監獄島っていうところに送られてしまいます。この監獄島というところ、物凄く恐いところなの。一度入ったら、もう二度と出られないようなところ。戸籍も消されて、法律的には死んだことにされちゃう。そんなところに、鈴木は送られることになっちゃった。一方で、金村は出世して、法務省に行ってたんだけれど、鈴木が監獄島に流されると聞いて、いてもたってもいられなくなっちゃう。それで、鈴木のことを、監獄島まで送りに行くんです。でも、そこでまた鈴木は、脱獄してしまいます。

この映画は、とにかくオチありき。あのオチを見せるためだけに、それ以外の全ての要素が準備されています。じゃあ、そのオチが凄く独創的なのかというと、そうじゃない。映画を観ている人なら、きっとこういう展開になるんだろうなあ、と思えるオチが待っています。でも、それが許せるほどに、きちんとした作りになっているんですね。先にも書いたけれど、この映画は本当に「脱獄王」のことを描いた映画なの。鈴木という人物が、どうやって刑務所から脱獄するのか、その様子がエンターテイメントとしてちゃんと描かれている。ただ脱獄して、また捕まってっていう風に、流そうとしない。そこをちゃんとしているから、オチが活きるんだね。

でも、そのオチについて、文句を言う人もいると思う。実際、僕が映画館の入り口で、チケットを買おうと並んでいると、目の前のカップルが話してた。「『板尾創路の脱獄王』って面白そうじゃね?」「つまんなかったよ」って。女の方が。それも仕方ないと思う。でも、これまで丁寧に丁寧に積み上げてきた積木を、最後の最後で一気に崩しちゃうその豪快さ、僕は評価したいと思います。

(ただ、劇中いきなり中村雅俊の『ふれあい』を、板尾創路さん自身が歌い始めるという演出は、流石にどうかと思いましたが……この映画には一応、いくつかのユーモアが含まれていましたが、どれもこれも苦笑せざるをえないレベルのギャグばかりでした。でも、それも含めて、板尾さんらしいんですけどね)
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No title

この映画、公式サイトで片桐さんがコメントしてましたね。
見てみたかったんですが、うちの近所の映画館ではやってなかったです。残念。

そういえば、関係ない話で恐縮ですが、FUJIWARAの藤本さんが、世にも奇妙な物語に出演するそうです。どんな話なるのか想像がつかない・・・。
ていうか、そもそも結びつかない・・・。

No title

ギリジンのコメント、僕も偶然見ました! まさか、氏のコメントが載っているとは思ってもみなかったので、なんだか妙な気分になってしまいましたが。一見の価値はある映画だと思うので、レンタルに並んだ日には是非。ちょっとグロ描写ありますが。

フジモンが世にも奇妙…また想像がつきませんねえ。主演なんでしょうか、それとも脇? あんまり演技派というイメージがないので、どうなるのかサッパリ見当もつかないですね。ちょっと楽しみにしとこう。

No title

奇妙>どうやら本人の出演しているCS番組のトークによると、「主演」ということらしいです。しゅ、主演・・・?もうその時点で奇妙な感じがします。はい(芸人さんが奇妙の主演というのは珍しい話ではないんですが、(過去に明石家さんまさんや、原田泰三さん、内村光良さん等の例があります)藤本さんというのがとても予想外です)

No title

おおお、主演ですか。フジモン主演の世にも奇妙…どうなんでしょうねえ。意外とシリアスな役だったりするんでしょうかねえ。というか、なんでフジモンなんだろ(笑) その三人の話は、タイゾーのだけ見たことがあります。あれもシリアスだったっけか、確か…。

No title

『奇妙』の続報ですが、どうやら「はねるのトびら」や、「爆笑レッドカーペット」などの人気番組とコラボするという企画の一環で、FUJIWARAの藤本さんを使ったらしいです。

このブログ的には、そこそこ見逃せない放送になるんじゃないでしょうか?

No title

いやー、まー、そこまでは(笑)
でもチェックはしておこうかと思います。
しかしレカペで世にも奇妙って…もうそのままで十分奇妙だと思いますけどねえ。
くまだまさしなんか、存在が既にホラーじゃないですか(笑)
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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