スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『爆笑オンエアバトル』第12回チャンピオン大会感想

ノンスモーキン『漫才:ゾンビ映画』
お馴染みの指漫才。ゾンビ映画で、女性がゾンビにさらわれるシーンをやってみる。しっかりとした構成・演出の漫才で、まるでアニメーションを観ているかの様な感覚に陥る漫才だった。が、やはり指で様々な人物を表現するというスタイルでは、二人のやりとりで構成されるオーソドックスな漫才と比べると、如何せん脆弱。指漫才を続けていく一方で、また別の道を切り開く必要性があるかもしれない。

ハライチ『漫才:鍋』
お馴染みのノリボケ漫才。既に何度も様々な番組で披露されているスタイルのネタだが、今回は澤部のノリがいまいちパッとしなかった印象。もうちょっと笑いが起きるべきところで、キチッと笑いがハマらなかった。後半、岩井のボケが畳み掛ける場面があったが、そこもいまいちハマらず。M-1の決勝では楽しく明るい漫才を見せていた彼らだったが、まさかオンバト決勝の舞台で躓くとは。

U字工事『漫才:福田の栃木愛』
ツッコミの福田が栃木愛を失い、東京に染まり始めていると益子が主張する……という漫才。渋谷のファミレス・カラオケに行っただけのことに、尋常じゃなく動揺する益子が面白くて仕方ない。「広さを表す単位は普通ヘクタールだべよ!」は今大会の傑作ボケの一つ。ただ、不思議と「これは最終決戦行ったな」という安心感は残らず。基本、福田の言っていることに、一方的にイチャモンつけるだけの一方通行的な漫才なので、重厚感がなかったから、なのかもしれない。

イワイガワ『コント:Mr.ショック』
天才マジシャン“Mr.ショック”を取り上げた番組コント。単独ライブ『OIL SHOCK』で披露されたコントだが、内容は大きく改変されている。ネタ自体の短さもさることながら(カットされたのだろうか)、終盤の「摩天楼を消す」くだりが演出不足で物足りず。元のネタと比べて、大きく改悪されてしまったと言わざるを得ない。「上下ジャージ」を「ジャーゲジョージ」と言い間違える、というくだりはなかなか面白かったんだけども。

しんのすけとシャン『漫才:高校サッカー』
高校サッカーの負けたチームのロッカールームで、選手たちに言葉をかける監督のシチュエーション漫才。シチュエーションコント中に回想シーンを盛り込むスタイルが彼らの個性らしいが、そこに頼り過ぎず、きちんと面白い漫才を作ろうとしているところに好感が持てる。ネタ自体も、これまでに彼らが番組で披露してきたものの中でも、一段階上がった完成度のもので、これまたやっぱり好感が持てた。来年の伸びに期待。

アームストロング『コント:帰りの会』
先生にお互いのことを言いつけ合う小学生のやりとりを描いたコント。『アームストロングLIVE 2009』収録作。彼らがレッドカーペットなどで披露しているOLコントと同様、似たようなやり取りが延々と続くスタイルのコントだが、構成に捻りがあるのでまるで飽きない。また終盤、ちょっと泣かせる方向に流れていった点に、彼らの本気を感じた。ところで途中、栗山がセリフを噛んでしまい、安村の腹が出る展開があったが、あれはアドリブだったのだろうか。それとも、わざとだったのだろうか。

我人祥太『コント:血液型』
親から生まれた実の子ではないことが分かった青年が、そのことよりも自分がO型じゃなくてA型だということに悲観的になるコント。「ホワイトプランばりのかけ放題だねえ!」に爆笑。ただダウナーなだけではなく、きちんとダウナーさを昇華する単語を盛り込めるところが、この人の凄いところだと思う。オチも秀逸。R-1の決勝でドイヒーな状況になってしまった彼だけど、今回のネタでそのマイナス分を完全に取り戻した。

こりゃめでてーな『漫才:ツンデレ喫茶』
普段、あまりお客さんが行かないであろうところ「ツンデレ喫茶」について。とにかくソツがない。会話が流れるように展開していく。ただ、流れすぎる。心に引っかかる笑いがまるでなく、ただただソツのなさだけが浮き彫りになっているかのような漫才だった。印象に残った部分も特になし。ここは通常回でやっていた「逆にー」のネタを持ってきた方が良かったのかもしれない。……ファイナル用に温存していたのかな。

ななめ45°『コント:結婚式でのスピーチ』
航空会社に勤めている土谷の航空会社らしいスピーチに嫉妬して、鉄道会社に勤めている岡安が鉄道会社らしいスピーチを披露する。芝居型のコントになるかと思いきや、途中からお馴染みの鉄道コントになって、ちょっと驚く。ネタ自体は、もうちょっと何かが欲しいといったところ。終盤、下池がボケ始めたので、そこで上手く補正されるのかと思っていたが、それほど続かず。はっきり言って、物足りなかった。あと岡安のキャラクターは完全にさまぁ~ずの大竹を意識しているのが、ちょっとだけ気になった。

ランチランチ『漫才:海賊ごっこ』
お金を使わない海賊ごっこをやってみる。このコンビは以前からうみちゃんのツッコミがどうも宜しくない、ただ叫んでいるだけの様に見えることが多かったのだが、今回はケンジのボケがあまりにもブッ飛んでいたので、それも自然に見えたためか、なかなかどうして楽しめた。そのケンジのブッ飛んだボケ、今大会で披露されたネタの中で、最も“狂気”を感じさせていたのではないかと思う。これまで、このコンビにはそれほど関心を持っていなかったけれど、今回のネタはなかなか面白かった。笑いの量は少なかったが……来期にも期待。

THE GEESE『コント:退屈なフライト』
飛行機のフライト中、退屈な機長と副機長が「見たことあるものしりとり」を始めるのだが……。ところどころにブラックな要素を盛り込んだコントで、途中に「ペイチャンネル」という単語が出てきたときは、ちょっとNHK的にどうなんだろうかと考えてみたり(笑) ここ最近の彼らはちょっと迷走している感があるが、このコントにおいてもその迷走ぶりは健在。ただ、その迷走の中では、いいコントだったのではないかと思う。オチのキレ味も良かった。

エハラマサヒロ『紙芝居』
薄汚れた大人たちに子ども心を取り戻してもらうために、お昼の情報番組の要素を盛り込んだ紙芝居シンデレラを上演する。器用さと毒っぽさを併せ持ったエハラならではの、器用で毒っぽい笑いの世界に満ちた紙芝居で、これまでに観てきたエハラのネタの中で一番楽しめた気がする。ちょっとあばれヌンチャクっぽいけど、まったく違うんだよなあ。ただ、個人的に一番好きだったボケは、最後の次回予告のくだり。驚きの手口……うーん、確かに。

ハイキングウォーキング『コント:野比家の隣』
野比家の隣に住んでいる兄弟の会話に、「ドラえもん」のBGMが入り込んでくるコント。彼らが2005年ごろに披露していたコントを彷彿とさせる版権ネタの数々に、終始ニヤニヤ。音楽が聞こえてくるだけなら、そんなに支障は無いと思うんだけどなあ(笑) シチュエーションコントを持ってくると思っていたので、こういうネタをチョイスしてきたのにはちょっと驚いたが、しかし面白かった。やはりハイキングウォーキング、脂が乗っている。

結果とファイナル感想は以下。
 
・予選結果
エハラマサヒロ(974kb)
ハイキングウォーキング(958kb)
アームストロング(894kb)
しんのすけとシャン(882kb)
ハライチ(862kb)
ななめ45°(810kb)
U字工事(774kb)
THE GEESE(774kb)
ノンスモーキン(618kb)
我人祥太(614kb)
こりゃめでてーな(466kb)
ランチランチ(466kb)
イワイガワ(330kb)

器用に毒の強いネタを披露したエハラマサヒロ、版権ネタを盛り込んだハイキングウォーキングが上位二組に。面白かったが数字は伸びないだろうと思っていたしんのすけとシャン、不調に感じられたハライチ、笑いの量はそれほどでもなかったななめ45°が、それぞれ上位に食い込んできたのは意外だった。逆に、個人的にそこそこ面白かった我人祥太とランチランチは伸びず。イワイガワは……まあ、仕方ないかなあ。

ファイナルステージはエハラマサヒロ・ハイキングウォーキング・トータルテンボスの三組で。

エハラマサヒロ『シンガーソングライターのめっちゃ鬱陶しいライブ』
既存の曲を鬱陶しくアレンジして披露するシンガーソングライターのライブコント。既にアチコチの番組で披露されているキャラクターを、どうしてこの場に持って来たのだろうか。余程、気に入っているネタなのだろうか。一応、内容はチョコチョコ変えているみたいだけれど、基本的なスタイルは変わらないので、印象もそれほど変わらず。ひょっとしたら、やりたいことをやって帰っただけなのかもしれない。……友近?

ハイキングウォーキング『コント:トランプ』
バイトの休憩時間中に「トランプ」をすることになったのだが、バイトの先輩が言うところの「トランプ」のルールはどこかおかしくて……。オリジナルのゲームを構築するスタイルのコントは往々にしてウケないものだが、このネタはメチャクチャ笑った。具体的に言うと、ヒザとヒジをくっつけて移動する松田に笑った。あの動きは卑怯だ。卑怯すぎる。あんな動きをされたら、もう笑わないわけにはいかない。このコントは単独ライブ『根斗百烈拳』でも披露されていたが、それよりも面白かった気がする。

トータルテンボス『漫才:占い師』
大村演じる占い師が、藤田のことを占ってみせる。ボケが基本的に藤田のキャラクターイジリになってしまっている点が実に惜しいが、それでもボケとツッコミの安定感バツグンのやりとりはやはり面白い。大村のボケも藤田のツッコミも高い水準をキープしており、彼らがまだまだ漫才師としての勘を忘れてしまっていないことを感じさせられた。最後、これまでの漫才に登場してきたボケが再び披露される構成は、ややあざとさも見えたが綺麗だった。

・ファイナル結果
トータルテンボス(1018kb)
ハイキングウォーキング(702kb)
エハラマサヒロ(546kb)

個人的にはハイキングウォーキングに優勝してもらいたかったが、トータルテンボスの連覇に異論はない。面白かった。ただ、どうせならファイナルの審査は「面白かった一組にだけ投票」の方が、テレビ的に面白かったんじゃないかという気もする。まあ、それはどうでもいいんだけどね。いやー……しかしアームストロングは惜しかったなー。

では、来年度は『オンバト+』でお会いしませう。ハイッ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

なんでだろう?こういう賞レース的な記事の時は、菅家先生(?)と意見がピッチリ合う。それとも、視聴者みんな一緒の気持ちなんだろうか。

アーム惜しかった、アドリブかどうか気になった、GEESEのペイチャryはNHK的に大丈夫か、ホワイトプランに爆笑、ランチランチはツッコミはうるさめだが今回は気にならなかった等…………ドッペルゲンガーか、と……(笑)
…いや、これも視聴者の殆どが一緒の気持ちなんだろうかって思ったり。

すいません、完全に無駄なコメントになってしまいました(笑)

とりあえずアレです、しんシャンの伸びに期待ということです(笑)

先生て!くまだまさしみたいなこと言いますね、また。

オンバトの感想はいつも思ったことをそのまんま書いていますので、割とおおまかなんですよね。だから、ひょっとしたら、他の記事よりも皆に共感を覚えてもらえやすいのかもしれません。

しんのすけとシャンには期待しとりますよ。あとハライチと我人祥太にも。…ナベプロ贔屓!

No title

お!ずっと待ってましたよ!

GEESEとハイウォーのネタはNHK的にどうかと・・・。
なのにそれを普通に放送するNHKもどうかと・・・。

トップのノンスモーキンからいきなり空気重すぎて見るに見れませんでした。普通の通常回の空気が重いレベルではなくかなり空気重過ぎましたね。いやそれにしても~空気酷すぎでしょ・・・(何回いうんだお前はw)

最下位のイワイガワはそんなに悪くなかったんですけどね。
最下位はどっちかっていうと、こりゃめかランチでしたね。僕的に。
我人は結果が結果的にひどかったんで、舞台から去るときカメラ水にふてくされた表情でカメラの前を去ったとき、笑いと残念という感情がきました。

トータルテンボス1STステージも出ればよかったんですけどね。
王者が1回だけだったらそりゃ優勝ですわな・・・
ちょっと納得できなかったです

2本目のハイウォーは賛否両論ネタでしたね
僕はどっちかっていったらうーん・・だったような。。。

結局結論は審査した千葉県民が悪いという事ですww
はいw

No title

オンエアバトルにおいては、割とNHKはユルいところはあったんですけどね。「ペイチャンネル」にしても、「版権ネタ」にしても、我々が過剰反応しているだけなのかもしれません。「NHKなのに…」ってな感じに。

イワイガワはやっぱり、最後の岩井さんがマジックを成功させてしまうところで、もうちょっと盛り上げられなかったのが大敗の原因かな、と。あと、リアルタイムで観た時は、もっとクッチャクチャになってた印象があったので。そう感じてしまった人がいっぱいいた、ということなのかもしれません。

トータルテンボスはディフェンディングチャンピオンという立場上、そういう状態からの参加になっても仕方ないところはありますが…確かに不平等だったっかもですね。まあ、それでも彼らは、きっと上位に食い込んでいたことでしょうが。ハイウォーのネタは、既に書いている通り個人的にツボでした。

千葉県民が悪いなんてことはありません!
悪いのは決勝の舞台を千葉にしたエ(ry

No title

今期は5月までしか見てないんですけど、なんというか、システムが「トータルテンボスに連覇させるためのシステム」みたいな感じがしなくもないかな。
せめて、勝ち上がった13組とは同じ位置からスタートしてほしかった。
最終2組+トータルテンボスって。

まぁ、これで2009年度は見なくてもよかった一年に近かったんでいいんですけども。
「我人祥太」と「こりゃめでてーな」以外はチェックする必要はない一年だと思ったんで。
(新興勢力の「エハラマサヒロ」「ハライチ」は別にオンバトじゃなくても見れますしね。)

No title

「爆笑オンエアバトル」名義で放送されるのは今回が最後だから、ここはトータルテンボスに連覇してもらって、一盛り上がり…みたいな考えがあったら嫌ですねぇ。

2009年度は「トライアウト制度」が見られただけでももうけもんだったかな、と。色々と未知なる芸人さんのネタが楽しめたので。

またまたコメントです。

トライアウト、実はオンバトより楽しみだった僕が通りますよっと(´・ω・`)

普段電波放送では見れないような芸人が出て、かなり好きだったんですが…

カレーやコマンダンテもここで知り、さらば青春の光やシャングリラ、クロンモロンもここで初めて見たので、ちょっと寂しかったり。

No title

普段あまりテレビで観ることのないタイプの芸人さんのネタが見られたという意味では、トライアウトは非常にステキな番組でしたよね。この番組に出演した芸人さんが、いずれオンバト+の方にも出演するようになってくれればいいのですが…。とりあえず夙川さん、ガンバレー。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。