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『チュートリアリズムIII』

チュートリアリズムIII [DVD]チュートリアリズムIII [DVD]
(2010/03/24)
チュートリアル

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歴代のM-1チャンプたちが、優勝後にバラエティ番組での身の置き方に苦心している中、チュートリアルはいとも簡単に現在のポジションを獲得していた印象がある。そして実際に振り返ってみると、M-1優勝後の彼らは安定してバラエティ番組に出演し続けている。その状況は、現在も変わっていない。

彼らが全国的に有名なコンビとなる大きなきっかけとなったのは、間違いなくM-1グランプリ2005で披露した『バーベキュー』の漫才だ。このネタにおける、ただただバーベキューの串の並びを真剣に語るという偏執的なボケは、当時の視聴者の記憶にガツンと突き刺さった。その翌年、彼らは同様のスタイルを更に進化させたネタで優勝。漫才師として、確固たる地位を獲得した。

あれから四年。先にも書いた通り、チュートリアルは漫才師からタレントへと華麗に転身を遂げ、ごく当たり前にテレビに出演するようになった。が、彼らがそこできちんと結果を残してきたかと思い返してみると、これがどうも思い当たらない。考えてもみれば、彼らが出演するという理由で何かの番組を見た覚えもない。チュートリアルのネタは決して嫌いではないのだが(「爆笑オンエアバトル」で披露していたおっさんの漫才が印象的)、どうも彼らにはタレントとしての魅力が感じられないのである。

2009年、チュートリアルが二年ぶりに行った単独ライブ『チュートリアリズムⅢ』には、そんな彼らが舞台で二人だけでネタを披露する姿が収められている。タレントに転身した漫才師が久方ぶりにネタを披露すると、どうしても違和感の様なものが生じてしまうものだが、二人からはそういった類いのものを感じることはなかった。むしろ、以前よりも肩の力が抜けて、ゆったりとネタを演じていたように見えた。タレントとしてはあまり結果が残せていないように思えていた彼らだが、その活動の中で、彼らは彼らなりに何かを見つけていたのかもしれない。

今回のライブで披露されたネタは、全部で六本。過去に「爆笑オンエアバトル」でも披露された『南の島のメイ』や、一部で話題となっていたブラック系コント『面会』など、ちょっと懐かしいネタが見られたのは嬉しかった。ちなみに、個人的に一番面白いと思ったのは、美容院に妊婦がやってくる『Run Baby Run』。シチュエーションのナンセンスさも然ることながら、オチのなんともいえない切れ味が実に良かった。新ネタなのだろうか。

本編終了後、特典映像に収録されているエンドトークを見ていると、今回のライブについて徳井が「今回の単独のネタは人の生き死にが関わるネタが多かった」と語っている姿が映し出された。確かに。振り返ってみると、そういった類いのネタがやたらと収められている。これは、もしかしたら、チュートリアルがタレントとしてくすぶっている現状から抜け出し、コンビとして新たなる方向性を見出したいという感情が無意識のうちに表れている……のかどうかは、知らない。


・本編(129分)
「オープニング」「漫才」「QUIZ鼻キング!!」「南の島のメイ」「福ちゃんのはじめてのおつかい」「Run Baby Run」「QUIZ鼻キング!!パートⅡ」「面会」「ややこしい男」「漫才」「おまえと出会えてよかった」「水月」

・特典映像(35分)
「沖縄」「北海道」「大阪公演エンディングトーク」
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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