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『爆笑オンエアバトル 超新塾』で回顧する

爆笑オンエアバトル 超新塾 [DVD]爆笑オンエアバトル 超新塾 [DVD]
(2010/03/24)
超新塾

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60年代にアメリカでヒットした名曲『Born to be wild』を口ずさみながら登場する、謎の五人組ロックンロールコント集団“超新塾”。彼らが「爆笑オンエアバトル」のステージへとセンセーショナルに登場したのは、2002年5月のことでした。その回では、いわゆる「未勝利戦」が行われていました。これは、過去にオンエア経験のない芸人だけが出場するという、ちょっと変わった趣旨のものでした。

ここで当時、オンエアされたメンバーを見てみましょう。

まず、トップ通過となったのは、今は解散してしまった読み物漫才師のチャイルドマシーン。現在、ボケの樅野さんは放送作家、ツッコミの山本さんはピン芸人として活動中です。続いて、無名のコンビながら、M-1グランプリの決勝戦に進出したことで話題となっていた麒麟。その後、ボケの川島さんが眞鍋かをりさんと噂になったり、ツッコミの田村さんが自伝本を大ヒットさせたりしていましたが、この頃はまだまだ一介の若手漫才師に過ぎませんでした。それから、爆笑問題の弟子にあたる 5番6番。このオンエア以降、危なっかしくも少しずつキロバトルを増やしていき、最終的にはオーバー500を記録できるほどの漫才師に成長しました。そして、チャップメン。この二人は、5番6番とは違って、その後再び連敗トンネルに入ってしまい、そのままコンビを解散。加藤さんは元アメデオの森枝さんとエレファントジョンを結成し、野田さんは元アメデオの大川原さんとどこからかやってきた浅沼さんと鬼ヶ島を結成しました(後に浅沼さんは脱退し、元CUBE の和田さんが加入することになります)。

ちなみに、この「未勝利戦」でオンエアとなった五組のうち四組が、後にチャンピオン大会へと出場することになります。そう考えると、この回は非常に高いレベルの回だったといえるのかもしれません。

この時、超新塾が披露したネタは『ロックンロール大喜利』というコントでした。大喜利の公開録画にやってきたブー藤原(当時は新塾マンモス)が、そこで「ロックンロール大喜利」なる奇妙なライブを目撃する、という趣旨のネタです。これがまあ、今見るとあまり面白くありません。……いえ、それは嘘ですね。当時から既に、面白くないと感じていました。ネタのクオリティも然ることながら、当時の彼らはまだキャラクターとしてのロックンローラーになりきれていない感じがあり、それがなんだか普通の不良が粋がっているように見えてしまったことで、あんまり笑えなかった記憶があります。実際、当時の彼らが獲得したキロバトルは、361kb(三位)と決して高くはありませんでした。

超新塾が二度目の挑戦を果たしたのは、それから二年四ヶ月という月日が流れた、2004年9月に入ってからのことです。その間、芸を磨いていたのだと思われていましたが、なんでも、ただ単純に番組に呼ばれていなかっただけだとか。まあ、初オンエアのネタがネタだけに、仕方がなかったのかもしれません。(ちなみに、この次の回では、超新塾と同じく「未勝利戦」で初オンエアを果たした麒麟が、十一度目のオンエアを賭けて出場しています。超新塾がどれだけの期間、オンバトに出場していなかったのかがよく分かりますね)

当時の出場者は、主任キャラで人気を博していたハレルヤ、若手の漫才師として注目され始めていた三拍子、この翌年に行われたM-1グランプリで決勝戦に進出したタイムマシーン3号など、なかなかに錚々たる顔ぶれ。しかし、そんな彼らを抑え、超新塾はオーバー500を記録し、トップ合格を果たします。この頃、既に彼らの芸風は現在のロックンロールコントスタイルに移行しており、以後、超新塾はほぼ全ての挑戦をこのスタイルで戦い続けています(一度だけ違うスタイルで挑戦し、オフエアになっていますが……)。それだけ完成されたフォーマットだった、ということですね。

とはいえ、彼らも常に同じスタイルで挑戦していたわけではありません。メンバーがそれぞれ一人ずつボケるだけのスタイルから、メンバー一人のボケに他のメンバーが参加するスタイルや、全メンバーがボケに参加して流れをクッチャクチャにするスタイル、イーグル溝神があえてツッコまないスタイルなど、フォーマットに様々な変化を加えて、決して観客を飽きさせることのない笑いを生み出していました。

2009年3月、超新塾は年間ランキング一位という称号を片手に、四度目のチャンピオン大会に進出します。宮崎県で行われたセミファイナルも、1042kb(/1090kb)を獲得して堂々の一位通過。前大会のセミファイナルで叩き出した最高記録1046kbには僅かに及びませんでしたが、かなりの高記録でした。当時の彼らは、三人以上の多人数ユニットとしては、史上最もチャンピオンに近い存在だったといえるでしょう。しかしファイナルでは、トータルテンボス・タイムマシーン3号に次ぐ三位という結果に甘んじてしまいます。ちなみに、このファイナルで彼らが披露したネタは、傑作と名高い『点呼』でした。

このチャンピオン大会をきっかけに、番組から去った超新塾。現在は、M-1グランプリやキングオブコントに出場していますが、あまり芳しい結果は残せていないようです。確かに、彼らの持ち芸であるロックンロールコントは、漫才ともコントともいえないような、独自のスタイルとしての趣が強く、漫才やコントという縛りでは評価が難しいといえるのかもしれません。しかし、彼らの専売特許ともいえるロックンロールコントスタイルが間違いなく面白いフォーマットであるということは、彼らが番組に残した21戦20勝という結果が物語っています。

今日も何処かで響いている『Born to be wild』のメロディ。自然に生きようというメッセージのままに、これからも超新塾は彼らならではの笑いを生み出し続けていくことでしょう。たまにフツーのコントをやってもみたり、しながら。


・本編(112分)
過去に「爆笑オンエアバトル」通常回で披露した21本+チャンピオン大会で披露した7本を合わせた全28本のネタを収録

・特典映像(33分)
爆笑オンエアバトル座談会と「超新塾プライベートクイズ」を収録
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非公開コメント

うーむ…

見たい!とは思うんですが、超新塾を21本みるとなるとさすがに飽きる気がするんですが…

お晩です。
僕も飽きると思っていたのですが、これが意外と飽きませんでしたね。
固定されたフォーマットの中のハジケっぷりが半端ないというか。
いいですよ、ええ。

No title

超新塾が1046KBをとったのは確か前の年だったような…
で、この年(2009年)は1玉少ない1042KBだったと思います。
スンマセン、昔のことは覚えているタチなんで。

No title

こういう間違いをよくやらかします。間違いよくない!
後ほど、上手い具合に修正させていただきます。ありがとうございました。

No title

超新塾すごいですねー
今考えれば。

買おうっかな?

No title

いいと思いますよ。
いつも同じに見えて、ちょこちょこ変化が見られますし。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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